ライター OsawaKimie
田沢湖サイクリングで、秋田の大自然に触れる

「日本の最も深い湖」として知られる秋田の田沢湖は、季節の彩りをまとう国内有数の景観地です。夏に突入すると、その絶景を楽しみながらサイクリングを楽しむ人が増えるのだとか。

「日本で最も深い湖」として知られる秋田の田沢湖は、季節によって彩りを変える日本有数の景観地です。夏に突入すると、その絶景を楽しみながらサイクリングを楽しむ人が増えるのだとか。
全長20kmのサイクリングコース

「田沢湖の周りを散策したいけど、徒歩だと時間がかかる…」とお困りの方には、サイクリングがオススメです。田沢湖周辺のレンタサイクル店を利用すれば、旅行中でも気軽にサイクリングを楽しむことができます。今回は田沢湖共栄センターの「田沢湖レンタサイクル」で自転車を借りました。価格は1日乗り放題で1人1,000円です。

ペダルに足をかけて、いざ出発。キラキラと水面が輝く田沢湖を眺めながら、ゆっくりと自転車を漕いで行きます。

爽やかな風が流れる森林を駆け抜けていくと、森の澄んだ空気に身も心も癒されます。ちなみに、田沢湖のサイクリングコースは平坦な道が多いので、男性だけでなくサイクリング初心者の女性や子どもにも人気です。
たつこ茶屋で休憩タイム

走り始めて30分が経過すると、湖畔に佇む「たつこ茶屋」というお食事処を発見。小腹が空いたら、こちらで軽い食事をとって活力をつけましょう。写真は岩魚(いわな)という淡水魚を塩で焼いたもので、フワフワの身が絶品です(1尾600円)。
田沢湖のシンボル:「たつこ像」にまつわる伝説

サイクリングの中間地点には、金色に輝く「たつこ像」が立っています。この「たつこ像」は、昔、田沢湖近辺に暮らしていた娘・辰子(たつこ)がモデルとなったと言われてます。

「自分の美しさが永遠に続くように」と神様に願い続けた絶世の美女、辰子。そんな彼女に神様は「北に湧く霊泉(れいせん:神秘的な力を持つ泉。ここでは田沢湖のこと)の水を飲めば願いがかなう」と告げました。泉が枯れるほど水を飲んだ辰子は、やがて気がつくと「龍」に変身し、湖の底深くに沈んで行きました。龍として田沢湖の主に変貌した辰子の伝説は、今も地元の人々に語り継がれています。

たつこ像の姿をカメラに収めたあとは、お隣の「浮木(うきき)神社」という小さな神社でお参りしましょう。こちらの神社では、魚のエサも販売しています。

湖のほとりでは、魚にエサをあげたり水遊びを楽しんだりする人々の姿が目につきます。20kmの湖を一周するためにかかる時間は約2時間ですが、日差しが強い日中は、休憩を挟みながらのんびりと進んでいきましょう。
大自然を横にして、目的地までたどり着いた瞬間の清々しさは例えようがありません。みなさんも穏やかな時間の流れを秋田の田沢湖で味わってみませんか?
Information
田沢湖共栄パレス 田沢湖レンタルサイクル
住所 :秋田県仙北市田沢湖田沢字春山148
アクセス:東北新幹線・秋田新幹線 田沢湖駅下車、定期バス 田沢湖畔駅から徒歩1分
電話番号:0187-43-0701
HP :田沢湖共栄パレス
たざわ茶屋
住所 :秋田県仙北市田沢湖潟中山41
アクセス:東北新幹線・秋田新幹線 田沢湖駅下車、定期バス 田沢湖畔駅から自転車で30分、車で10分
営業時間:9:00~16:50
定休日 :なし
電話番号:0187-43-0909
HP :ぐるなび たつこ茶屋