石川県の石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)の魅力に迫る!

石川県の石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)の魅力に迫る!

活気あふれる漁師町、石川県七尾市石崎町。その漁師町に住んでいる海の男達が、年に一度情熱を注いで行う祭りが、石崎奉燈祭です。日本の夏祭りの中でも特に熱気あふれる、石崎奉燈祭の歴史と魅力をお伝えします。

日本には古くから続く夏のイベントがあります。それが「祭(まつり)」です。日本の「祭」は、その多くが先祖や神への感謝や祈り、または豊穣(穀物が豊かに実ること)の為に行う儀式の一種です。

夏以外の季節に開催される祭もあるのですが、夏の祭は特に数が多く、人々の迫力・盛り上がりも際立っています。日本には全国各地に個性的な夏祭りが存在し、地元の方や観光客を毎年楽しませています。

石川県の石崎町(いっさきちょう)で毎年8月1日に開かれる「石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)」もそのひとつ。今回は数ある日本の祭の中でも、特に熱気あふれる石崎奉燈祭の魅力と歴史に迫ります。

 石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)とは?

石崎奉燈祭が開催される石川県七尾市石崎町は、活気あふれる漁師町です。その漁師町に住んでいる海の男達が、年に一度情熱を注いで行う祭りが、石崎奉燈祭です。奉燈(ほうとう)とは、こちらの写真に写っている、縦長の大きな灯籠のこと。石崎の祭に奉燈を使うようになったのには、ある理由があります。

昔の石崎は火事が多く、当時行われていた夏の祭も、何度も火事の被害に遭っていたそうです。

そこで1889年、ある網大工(あみだいく:網を作ったり修理したりする職業の人)が、奥能登(おくのと:能登半島の最北部)から古くて巨大な灯籠(石・金属などで作った装飾用の灯火用具)を持ってきて祭に利用しました。するとその後は火事の被害を受けることがなくなったのです。

それからお祭りには灯籠(奉燈)を用いるようになり、今の石崎奉燈祭が生まれたのだと言われています。巨大な灯籠(奉燈)を用いる前は、山車(だし:装飾を施され、車輪のついた引き車)を使っていたのだと言われています。


漁師町として栄えている石崎町の風景。

石崎奉燈祭の特徴

日本で行われる祭のほとんどは、お神輿(おみこし:お祭りの時に、神体を安置してかつぐ物)を担いで街中を練り歩き、先祖や神様に祈りを捧げつつイベントを盛り上げます。

しかし石崎町を含む能登(のと)地方の祭では、お神輿ではなく奉燈(能登地方ではキリコと呼ばれています)を用いて行う祭りが多いようです。お神輿には神様が安置されていますが、キリコには安置されていないという違いがあります。

地区ごとに競い合う豪華絢爛な奉燈(キリコ)

石崎奉燈祭では、石崎町にある7地区がそれぞれ大・小の奉燈を出します。奉燈の正面には縁起が良いとされている漢字3文字が墨で書かれ、裏には武者(むしゃ:侍のこと)の絵が描かれています。奉燈に車輪はついていないので、男の人が自力で担いで動かします。

また、7地区にはそれぞれに以下のように色が割り振られています。

・東1区は緑
・東2区は黄
・東3区は赤
・東4区は青
・西1区は白
・西2区はピンク(一番高くて重い奉燈を担ぐ地区です)
・西3区紫

頭に巻いた「ハチマキ」など、奉燈の担ぎ手が身につけているものは、割り振られた色で統一されています。

奉燈は重さ約2t、高さは12〜13mもあり、それを100人もの男たちが担ぎ上げます。そしてにぎやかな笛や太鼓の音に合せ「サッカサイ、サカサッサイ、イヤサカサー」の威勢の良い掛け声をあげながら、漁師町の狭い路地を家の軒(のき)をかすめるように担いで練り歩きます。

奉燈を担ぐ漁師町の男達

石崎奉燈祭は毎年8月の第1週の土曜日に開催されます。地元の人はもちろんのこと、石崎で生まれた人は、この祭の為に石崎まで戻ってきます。そして、季節は夏。熱気が充満する暑さの中、重さ2tもの奉燈を漁師町の男達が全力で担ぎます。

途中に休憩はありますが、昼過ぎから夜中まで、ずっと奉燈を担ぎ掛け声をあげ歩く姿は、誰が見ても感動するほどの迫力です。

大漁祈願神事(たいりょうきがんしんじ)の前後

奉燈を担ぐ以外にも、夕方には大漁祈願(たいりょうきがん:魚がたくさん獲れるよう祈る儀式)が行われます。昼過ぎにそれぞれの地区から担ぎ出された奉燈は、何時間もかけて男達に担がれた後、集合場所である堂前広場(どうまえひろば)に全ての奉燈が揃います。

祭の一番の見所は、この大漁祈願前後の堂前広場での乱舞といっても過言ではないでしょう。

7地区それぞれの奉燈と男達が、決して広いとは言えない場所に集い、全力で奉燈を乱舞させる時は、
町の全てのパワーがここに集中していると言えます。

このパワーは、実際に石崎奉燈祭に行き、その姿・景色を肌で感じて欲しいと強く思います!

Information

石崎町

住所  :石川県七尾市石崎町
営業時間:14:00〜24:00
開催日 :毎年8月第1週土曜日
Wi-Fi環境:-
クレジットカードの有無と種類:
言語対応レベル:-
他言語メニューの有無:-
最寄り駅:和倉温泉駅
アクセス:-
価格帯 :-
宗教情報:-
電話番号:0767-53-8424(七尾市観光協会)
公式HP:石崎奉燈祭(七尾市観光協会)

執筆者&翻訳者

Hello, I'm Keisuke. living Asakusa Tokyo Japan. Love triathlon(Ironman), traveling, reading, eating and my job. I really really like Japan but I think Japan should be more kindly to traveler. https://www.facebook.com/keisukeyamada84
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