ライター miki fukumuro
暖かい“こたつ舟”で城下町を巡ろう!福岡・柳川市の「川下り」

城下町の雰囲気が残る、福岡県柳川市。街の中を流れる堀を巡る、川下りを楽しんで見ませんか? 日本の文化や自然に触れられる、のんびりとした時間を過ごせるはずです。
四季を感じる川下り体験
福岡県の南部に位置する「柳川市」は城下町(※1)であり、城を守るために作られた「水路」が町の中を流れています。その水路を名物「どんこ舟」で巡るのが、柳川市観光の目玉である“川下り”です。
川下りを体験すれば、春は色とりどりの花、夏は夜の情景、秋は紅葉と、季節によって変わる柳川の様々な姿を見ることができるでしょう。
そして、冬はどんこ舟にこたつを載せた「こたつ舟」で川下りを楽しむことができます。本日は冬の風物詩である「こたつ舟」をみなさまに紹介します。
※1:城下町……日本の都市の一種。かつて城を中心に成立した街のことで、石垣や掘などの遺構が残っている。
火鉢で暖まる、冬限定“こたつ舟”の旅

「こたつ舟」は12月1日~2月末日までの冬限定。普段は船に載せたイスに座って川を下るのですが、冬の時期になるとイスの代わりに布団と火鉢を載せ、こたつのようにして乗り込みます。
火鉢とは容器に木炭を入れて使う暖房器具のこと。そして熱源に布団をかぶせて使う暖房器具のことをこたつと呼びます。そのため冬場に使われるどんこ船のことを「こたつ舟」と呼ぶのです。

ちなみに「こたつ舟」に乗るときは、靴を脱がなければならないので気をつけてください。

船頭さんが、どんこ舟を細長い竿でコントロールしてくれます。日本の伝統衣装である「はっぴ」を着ているのが特徴です。
どんこ舟の数は全部でおよそ250もあるのだとか。現在、船頭として活躍している最高年齢はなんと84歳(2015年12月時点)。定員22名~24名を乗せる舟を扱うパワーに驚きです。