ライター Sawada Tomomi
情緒ある街並み、1300年の歴史をもつ石川県「山中温泉」

石川県の山中温泉は、1300年前から人々の病や疲れを癒してきた名湯です。本記事では、山中温泉の古くから続く町並み、美しい景色、癒やしの温泉を例に、「日本の温泉宿の魅力」をご紹介します。
温泉は日本だからこそ味わえる、癒やしのアクティビティ。温泉の魅力には、温泉そのものはもちろん、周辺の温泉街で過ごす非日常的な時間も含まれています。
温泉街には食べ歩き、おみやげ選び、写真撮影など様々な楽しみ方があります。本記事では金沢から60分で行ける石川県の山中温泉を例に、日本の温泉街の魅力をご紹介します。

山中温泉は1300年も続く温泉街。昔から多くの人が山中を訪ね、病と疲れを癒してきました。今回は山中温泉のメインロードである「ゆげ街道」を中心にオススメスポットをご覧いただきます。
参考記事:日本のことば事典「江戸時代」
まずは名湯「菊の湯」で旅の疲れを癒しましょう

まずは菊の湯で体を癒やしてから温泉街を散策してみてはいかがでしょうか? 入場料を払えば誰でも入浴できる大衆浴場です。大人(12歳以上)440円 中人(6歳以上12歳未満)130円 小人(3歳以上6歳未満)50円 3歳未満無料で入浴できます。男性浴場は緑色の変り瓦の優雅な建物が特徴です。男性浴場の向かいには、華麗で優美な造りの女性浴場があります。山中温泉のお湯は肩こりでお悩みの方にオススメです。

建物の正面には源泉の飲泉(いんせん:飲料用の温泉)や足湯も設置されています。硫黄の香りのする飲泉には、水道水とはまた違う温泉独特の味がします。

足湯にはむくみや下半身の冷え解消といった嬉しい効果があります。時間のないときは足湯だけでも体験してみてください。
参考記事:日本のことば事典「足湯(あしゆ)」
名産の山中漆器をおみやげに

こちらの美しい形・色の漆器(※1)は山中の名産品山中漆器です。材質・木目を生かした木地に蒔絵の美しさが加わり、優雅で親しみのある味わいをみせています。
※1 漆器(しっき)…木や紙などに漆(うるし)を塗り重ねて作る工芸品
※2 蒔絵(まきえ)金粉・銀粉などで漆器の表面に絵模様をつける、日本独得の美術工芸。


ゆげ街道にはいくつもの漆器のお店が並んでいます。お店ごとに並んでいる漆器は違うので、きっとお気に入りの漆器が見つかるでしょう。美しい形・色の茶わんや箸などは旅のおみやげにぴったりですね。職人さんが丹精込めて作り上げた漆器はまさに芸術です。
赤色が眩しい「あやとりはし」

ゆげ街道の中腹から少し下ると現れるのがこのあやとりはし。遠くからでも目立つ赤と自然の緑とのコントラストは非常に美しいです。

あやとりはしを渡ってわかるのは、そのユニークな形です。グネッとS字型に曲がった作りになっています。比較的長く、高い橋なので高いところが苦手なからは注意してください。
渡り切ってそのまま1キロほど山中の遊歩道を歩けば、後ほど紹介するこおろぎ橋まで行けます。自然の中をゆっくりと散歩してみてはいかがですか?
山中温泉を代表する名勝地「こおろぎ橋」


ゆげ街道の端にあるのがこのこおろぎ橋。木造の味のある風合いが、周囲の景色に自然と馴染んでいます。四季折々の風情、日本の情緒が感じられるスポットとあって、一年を通じて多くの観光客がこの橋を渡ります。

橋を渡った先に、川のそばまで降りることのできる階段を発見しました。こおろぎ橋から見下ろした景色、見上げた景色、どれもまた違った美しさを訪れる人に与えてくれます。
山中温泉は年間を通して様々なイベントが開催されています。山中温泉で人と自然、伝統と文化をお楽しみください。
Information
山中温泉
住所:石川県加賀市山中温泉西桂木町ト5-1
営業時間:-
定休日:-
Wi-Fi環境:-
クレジットカードの有無と種類:-
言語対応レベル:-
他言語メニューの有無:-
最寄り駅:JR「加賀温泉駅」
アクセス:加賀温泉駅より加賀温泉バスで30分
価格帯:-
宗教情報:-
電話番号:0761-78-0330
公式HP:山中温泉