ライター Keishi Kawakami
時代を超えて愛される文字通りのキレモノ揃い。由緒正しい京都の金物屋「有次」

京都の錦市場に店舗を構える「有次」。こちらのお店には、こだわりの「包丁」が並んでいます。
包丁に、こだわりはありますか
あなたは今、どんな包丁を使っていますか? 近所のスーパーで買ったものかもしれませんし、高級ブランドものかもしれません。
ですが、もしあなたが料理、ひいては包丁にこだわりがあるなら知っておいて欲しいものがあります。日本の伝統を受け継ぐ由緒正しき京都の名品、その名は「有次」といいます。

日本には超有名包丁ブランドとして「正本」と「有次」の2つがよく挙げられます。この2つのブランドは「東の正本、西の有次」と言われるほど。そのうちの一つである「有次」は、京都の錦市場の中にお店を構えています。

その歴史は非常に古く、1560年に刀工(※1)の藤原有次によって創業されてから現在18代目まで続いており、実に550年もの歴史があります。京都御所御用鍛冶として、長く御所の出入りを許されていた(つまり、天皇に上納することを許可されるほど素晴らしい)こともあり、非常に風格を感じさせます。
(※1)刀剣を製作する人/広辞苑より
現在では日本を代表する包丁ブランドとして、世界的にも有名です。ちなみに一般的な包丁に使われているのステンレス、セラミックなどではなく、昔から変わらない鋼が素材になっています。こんなところでも脈々と受け継がれる伝統を感じることができるのですね。That’s awesome.
台所周りはなんでもござれ。「有次」の店内は?

「有次」は錦市場の中にあります。お店に訪れる客層としては家族連れから海外旅行者まで本当に様々。