ライター Sawada Tomomi
日本のことば事典「海の家」

夏になると海水浴場で営業を始める「海の家」。日本の夏ならではのお店です。海水浴に役立つグッズや美味しいグルメをここで買うことができます。最近では変わった趣向の海の家も登場し始めています。そんな日本の海の家に関する基本情報をまとめました。
「海の家(うみのいえ)」とは、海水浴のために海を訪れる人々に、有料で様々なサービスを提供する施設のこと。海水浴のシーズンになるとビーチ沿いに立ち並ぶ、海水浴に欠かせない施設です。四方を海に囲まれた日本では子どものころから利用している人も多く、夏になると思い出す風物詩です。
MATCHAでも過去の記事で、この海の家に触れたことがあります。
参考記事:【夏】日本で最も、夏が似合う町。湘南「鵠沼海岸」から海へ
海の家でできること

海の家とは具体的にどんなところで、いったいどのような役割を果たしているのご紹介します。ただし、施設によってサービス内容に違いはあります。
1.飲食、休憩サービス

夏はのどが渇くし、海で泳ぐとお腹が空きます。そんなときに、お水やジュース、ビールなどの飲料や、焼きそば、カレーライスなどの軽食を取りながら買って休憩することができます。
2.海グッズの販売、レンタル

パラソルやビーチベッド、浮き輪、水着など、海のレジャーに欠かせない海グッズ。海の家ではこういった商品を、販売やレンタルで提供しています。ブギーボードやボディボードなど、ビーチスポーツ用品がレンタルできる場合もあります。
3.更衣室やシャワー

車や電車でビーチに到着。そこで水着に着がえたいときは、更衣室のある海の家を探しましょう。また、海水浴のあと、海水や砂を落としてさっぱりできるシャワーがあるところもあるので、あわせてチェックしておくとよいでしょう。
ただし、すべての海の家に更衣室やシャワーがあるわけではありません。
4.その他

ビーチに近くて便利な海の家。中には、1日だけでなく、数日滞在して海を楽しみたいという人のために、宿泊施設を併設しているところもあります。また、ビーチイベントや、音楽イベントなどを開催する海の家もあります。
こんな点には注意を

飲食、海グッズのレンタル販売、更衣施設などの提供と、日本人のビーチレジャーに欠かせない海の家。利用する際には注意も必要です。

まず海の家は、海水浴シーズンが終わると撤去されます。一般的には秋から翌年の夏までの間、海の家は見られないか、営業していません。また、天候が悪く、海水浴客が少ないときは営業していないこともあります。
海水浴場ごとに定められたルールが異なりますが、音楽禁止、禁煙、アルコール禁止などの海水浴場もあります。トラブルを避けるため、ルールを守って利用しましょう。
海の家はここで見られる

日本には全国各地に海水浴場があります。中でも、東京から電車で1時間ほどの神奈川県相模湾(かながわけんさがみわん)沿岸地方は「湘南(しょうなん)」と呼ばれる日本有数のビーチエリア。本記事では、訪日観光客の方にも行きやすい、湘南エリアの海の家をいくつかピックアップしました。
1.海の家「浜磯(はまいそ)」

※写真はイメージです。
茅ヶ崎(ちがさき)サザンビーチにある海の家浜磯は、なんと100年も続いている老舗の海の家。飲食店のほか、温水シャワー、家族更衣室などがあります。
2016年の営業期間:7月2日から
2.海の家「Asia(エイジア)」

※写真はイメージです。
鎌倉中央(かまくらちゅうおう)海水浴場にあり、ビーチレンタルやビーチBBQを提供している海の家。更衣室や温水シャワーがあります。
2016年の営業期間:7月1日から8月31日
以上、日本の「海の家」について解説しました。夏場に日本を旅行するとき、ちょっと変わった観光スポットとして出かけてみてはいかがですか?