ライター Sawada Tomomi
謎多き存在「忍者」を解説。現代の忍者に会える忍者村はどこにある?

忍術を使い活動する忍者。その正体には謎が多く、訪日客の興味を集めています。この記事ではそんな忍者についてと、忍者に会える忍者村について紹介します。
忍者って何?

日本と聞いて「忍者(にんじゃ)」をイメージする人は多いのではないでしょうか。忍者は何をしているのか、普段はどんなことするのかと疑問に思っている人もいるかもしれません。
日本国内にとどまらず、世界的にもよく知られている忍者とは、日本で10世紀から18世紀にかけて活躍した、諜報活動の従事者のことを指します。
普段の忍者は農業や職人などの仕事に従事しているものの、影で鍛錬を続け、いざ依頼主から指示を受けると隠密活動を開始します。忍者の仕事には、「草」と呼ばれる、潜入任務もあります。完全に敵側の地域の民になりきり、数年間、ときには数十年の間仕事のタイミングを伺い、破壊活動やスパイ活動を成し遂げるのです。
戦場においては敵軍に潜行して情報を集めたり、破壊活動、浸透戦術、暗殺などの仕事をしていました。
忍者の仕事や技術とは?

忍者は現代風に言えばスパイです。気付かれないようにこっそり歩く技術と早く走る事ができなければなりません。その他、忍者はスパイに必要な独自の技術を持っています。それらの特殊技術を「忍術(にんじゅつ)」と呼びます。
例えば音を立てずに歩く「忍歩き(しのびあるき)」。忍歩きは、右手と右足、左手と左足と言うように踏み出す足と体をあわせる歩き方です。腰の動きがほとんど無いため疲れにくく長距離を歩けるそうです。
身軽で無駄や隙のない身のこなしが忍者の特徴です。そのため忍者が身にまとうのは隠密性に優れた「忍び装束(しのびしょうぞく)」とされています。忍び装束は、走ったとき風圧を受けにくく、夜の闇にまぎれて行動しやすい色合いなどが特徴です。
現在も忍者はいるの?

「日本にはいまだに忍者がたくさんいる」と思っている方が海外にはいるそうですが、それは間違いです。日本国内で戦争をすることのなくなった現在、忍者が活躍する場はなくなってしまいました。
しかし、ごくわずかですが21世紀にも忍者の文化を伝える人々は存在します。教室を開き忍術を生徒に教えたり、忍者の文化を残すために活動したりと昔の忍者とは異なりますが忍者を名乗る人は存在するのです。
本物の忍者を日本で見たいと思っていた人はがっかりしてしまったかもしれませんが、忍者に会える、忍者の世界を体感できるスポットはありますのでぜひそちらに足を運んでみてください。今回はMATCHAオススメのスポットを2カ所を紹介します。
現代の忍者に会える!!日本各地の忍者の村、忍者の里
元祖忍者村


【佐賀】忍者に会える!忍者になれる!?嬉野市「元祖忍者村」より
温泉と日本茶で有名な佐賀県嬉野市(さがけんうれしのし)には「元祖忍者村 嬉野温泉 肥前夢街道(がんそにんじゃむら うれしのおんせん ひぜんゆめかいどう)」という忍者の世界が体験できる人気スポットがあります。忍者村ではスリリングな忍者ショーを見たり、手裏剣道場では、手裏剣や吹き矢といった忍者修行にチャレンジすることもできます。ぜひ「元祖忍者村 嬉野温泉 肥前夢街道」で忍者の世界を楽しんでください。
忍者モチーフのカプセルホテル


畳の部屋にズラリ並ぶ、ビジネスインニューシティーの「忍者カプセル」に泊まってみようより
神奈川県の横浜のホテルに「忍者」をモチーフにしたカプセルホテル、その名も「忍カプ」がありますす。宿泊スペースは、一歩足を踏み入れると、畳の部屋にのれんがかかったボックス型のベッドスペースが並んでいます。また、壁には忍者や桜や漢字のペイントが施され、ボックスの中にも忍者の姿がペイントされています。まさに、海外の人がイメージする日本の世界という印象です。カプセルホテルを体験したい人はもちろん、リーズナブルに宿泊したい人や、忍者の世界を楽しみたい人などには、特にオススメの宿泊施設です。なお、施設は男性専用です。