ライター Sawada Tomomi
【東京・京都・大阪】和牛ステーキからお好み焼きまで。鉄板焼きの名店15選+α

魚介類やお肉などを鉄板を用いて調理する「鉄板焼き」。この記事ではそんな鉄板焼きに関する基礎情報と、東京・京都・大阪のオススメのお店、自宅でお好み焼きを作る際の情報をまとめています。
目次:
1.鉄板焼きとは
2.〜鉄板焼き料理の定番メニュー6選〜
3.~オススメの鉄板焼レストラン~ 東京
4.~オススメの鉄板焼レストラン~ 京都
5.~オススメの鉄板焼レストラン~ 大阪
6.自宅でお好み焼きを作ろう!
鉄板焼きとは
鉄板焼きとは、鉄板で肉や野菜、魚介類などを焼いて食べる料理のことです。
日本国外では "Teppanyaki" の呼称で日本料理のひとつとして広く知られています。日本では食べ物を焼いて調理する場合、古くは直火焼きや、薪などを使った加熱調理が主流でした。鉄板を用いた調理が一般化するのは、第二次世界大戦後だと言われています。
鉄板焼きにはいくつかのスタイルがあります。1つ目は、お客に見えるカウンター越しに料理人が鉄板でステーキなどを調理して提供するスタイル。これは1945年にオープンした兵庫県神戸市のステーキ専門店「みその」が発祥です。料理人の見事な手さばきを見ることは、鉄板焼き店の楽しみの1つでもあります。
2つ目はお好み焼きや焼きそばなどを自分で調理する鉄板焼きスタイル。鉄板が埋め込まれたテーブルを囲み、自分でヘラなどを使って調理します。
一般的な「鉄板焼き」といえば、ステーキ
鉄板焼きと言えば、ステーキ! 目の前でシェフが腕をふるう様子が見られて、臨場感たっぷりのパフォーマンスが楽しめること、目の前の鉄板で調理したての出来たて熱々の料理を頂くことができるのも魅力です。ステーキやフレンチなど業態は様々ですが、どこへ行っても最高のお肉や海鮮に野菜など、こだわりの食材が堪能できます。
このスタイルの鉄板焼きのレストランは、一般的なレストランや居酒屋に比べて、少々値が張ります。特別な日のディナー、日本で少し贅沢なものを食べてみたいという方にはオススメです。
小麦粉を使った鉄板焼き
小麦粉を使った料理(通称:粉もん)も鉄板焼きの定番です。先ほど紹介した鉄板焼きスタイル同様、私たちの目の前でシェフがお好み焼きなどを調理するスタイルもありますが、鉄板の埋め込まれたテーブルを囲み自分たちで調理するスタイルも人気です。1つのお店でお好み焼きやもんじゃ焼き、焼きそばなど様々なタイプの粉もんや、お肉や野菜、魚介類を焼いて食べることができるお店も多いです。
こちらのスタイルのお店の方が、シェフが調理してくれる鉄板焼きのレストランに比べ安いです。居酒屋と同じくらいの価格と言えるでしょう。
〜鉄板焼き料理の定番メニュー6選〜
ステーキや海鮮を豪快に焼き上げる鉄板焼き料理以外の、定番の鉄板焼きメニューを6つ紹介します。
1.お好み焼き
お好み焼きとは、主に日本の西の地方で食べられてきた鉄板料理です。小麦粉とキャベツや卵、ヤマイモなどの具材を細かく刻み、お好み焼き用のダシ汁(おいしい味のついたスープに小麦粉を溶かしたもの)と混ぜ合わせ鉄板の上で熱して調理します。 現在では日本中で食べることができ、多くの場合、ヘラ(コテ)という大きな平たいスプーンのような道具を使って食べます。お皿に乗せて食べることもありますが、鉄板の上でそのまま食べることもあります。
詳しくは「日本のことば事典 「お好み焼き(関西風)」」の記事をご覧ください。
2.もんじゃ焼き
もんじゃ焼きとは、東京の庶民が昔から食べてきた鉄板料理です。細かく刻んだ具材を、小麦粉の溶けた水と混ぜ、鉄板の上で熱して調理します。 お好み焼きとよく似ていますが、お好み焼きとは違って固まり切っていないどろっとした状態で食べる点が異なっています。食べる際に使う道具も、お好み焼きで使うヘラとよく似ていますが、もんじゃ焼き用のヘラは非常に小型で、大きさはコーヒースプーンと変わりません。この小さなヘラのことは「はがし」と呼ぶこともあります。
詳しくは「日本のことば事典 「もんじゃ焼き」」の記事をお読みください。
3.どんどん焼き
どんどん焼きとは、主に日本の西の地方で食べられてきた鉄板料理です。鉄板の上にだし入りの水溶き小麦粉を薄く引き、干しえび・昆布をのせて調理したものです。地域によって形や味付けが異なり、形は円盤状のものからロール状のもの。味は醤油味からソース味と、同じどんどん焼きといっても地域によって全く違ったどんどん焼きを楽しむことができます。
4.焼きそば
焼きそばとは、日本全国で食べられてきたソース味の麺料理です。熱した鉄板の上で、麺を豚肉などの肉類やキャベツなどの野菜と共に炒め甘辛いソースで味付けしたものです。また、地域おこしのためのご当地グルメとして、独自の調理法や材料を使用した焼きそばをPRしている地域もあります。
5.ジンギスカン
ジンギスカンとは、マトンやラムなどの羊肉を用いた日本の焼肉料理で、北海道を代表する郷土料理です。ジンギスカンの一番の特徴は、中央部が凸型になっているジンギスカン鍋を用いて料理すること。この鍋を熱して羊肉の薄切りと野菜を焼き、羊肉から出る肉汁を用いて野菜を調理しながら食します。
6.愛媛・鉄板焼鳥
一般的な焼き鳥は、串に刺して炭火で焼いて作ります。しかし愛媛県の鉄板焼き鳥に限っては、串に刺さず鶏肉を鉄板で焼いて作ります。愛媛県今治市発祥の料理で、別名今治焼鳥と言われます。串に刺さず、鉄板の上で大きな鉄のコテで肉を押さえながらジュージューと焼くため、表面はカリッとしていながら中はジューシーに仕上がります。
~オススメの鉄板焼レストラン~ 東京
さくら亭(お好み焼き・もんじゃ)
原宿の住宅街の一角に佇む「さくら亭」は、アートに囲まれたおしゃれな店内でお好み焼きやもんじゃ焼きを食べることができるレストラン。英語と簡体字のメニューが用意されているので、初めて日本を訪れる方でも安心です。
詳しく知りたい方は、「店全体がアート!!原宿「さくら亭」で、お好み焼き作りに初チャレンジ!!」の記事もぜひご覧ください。
店舗情報
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-1
営業時間:11:00〜24:00
定休日:年中無休
銀座 うかい亭(ステーキ)
非日常の空間と最上級のおもてなしをコンセプトとする「銀座 うかい亭」は、伝統的な日本建築の美と、西洋の美が見事に調和したレストラン。最高品質の鉄板焼きを堪能できます。
店舗情報
住所:東京都中央区銀座5-15-8 時事通信ビル1F
営業時間:ランチ 12:00~14:00、ディナー17:00〜21:00(L.O)
定休日:無休
三木屋(お好み焼き)
「三木屋(みきや)」は、広島産の野菜にこだわる、本場広島の「お好み焼き」が楽しめる店です。明るく活気ある店内には、料理人の華麗な動きが楽しめるカウンター席の他、ゆったりとくつろげるテーブル席があります。
広島風のお好み焼きについては、「ボリューム満点!!”広島風お好み焼き”を食べつくす」に詳しい記載があります。
店舗情報
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-8-10 EBISU高橋ビル B1F
営業時間:17:00~翌2:00
定休日:不定休
たこえびす(たこやき・ステーキ)
たこやきと旬素材鉄板焼きが味わえる「たこえびす」。他にはない創作鉄板料理を上質のお酒と共に楽しめるのが魅力の人気店です。価格もお手頃なので、あまり食費にお金をかけたくないという方にはオススメです。
店舗情報
住所:東京都渋谷区恵比寿1-22-10
営業時間:[月〜金]18:00~23:00(L.O22:00)、[土・日]17:30〜22:00(L.O21:00)、ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業
定休日:不定休
喜扇亭 東京ミッドタウン店(ステーキ)
すき焼き・しゃぶしゃぶ割烹の老舗今半の姉妹店の「喜扇亭(きせんてい)」。喜扇亭では、最高級の黒毛和牛と、四季折々の食材を使った鉄板焼きを堪能できます。運よく窓際の席に座れれば、六本木の絶景を一緒に堪能できる点もポイントです。
店舗情報
住所:港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガーデンテラス3F
営業時間:【平日】11:00~15:00・17:00~24:00(L.O 22:00)/【土曜】11:00~24:00(L.O 22:00)/【日曜・祝日】11:00~23:00(L.O 21:00)
定休日:元旦休業
~オススメの鉄板焼レストラン~ 京都
祇園 一道(割烹料理)
祇園で注目の鉄板焼屋「祇園 一道(ぎおん いちどう)」。松茸、キャビア、和牛、生からすみ、特大アワビなどの高級食材を斬新なメニューで食べることができます。お洒落な「焼きそば」は人気メニューの一つです。
店舗情報
住所:京都府京都市東山区祇園町南側589 ぎをん松本ビル1F
営業時間:17:00〜22:30
定休日:木曜日
山本まんぼ(お好み焼き)
60年以上の歴史を重ねたお好み焼きの老舗店「山本まんぼ」。名物は「まんぼ焼スペシャル」。これを求めに何度も訪れるリピーターが後を絶たないようです。リーズナブルな価格ですが、ここで味わえるお好み焼きは絶品です。
店舗情報
住所:京都府京都市下京区下之町56 市営住宅内
営業時間:10:00〜22:00
定休日:水曜日
KOKKO(鶏肉)
鉄板焼きとお鍋が同時に楽しめるお店「KOKKO」。鉄板を中心に、その周りをお鍋が囲むという独特なスタイルは他では見ることができません。こだわりの鶏は噛めば噛むほど旨味が出てきます。
店舗情報
住所:京都府京都市中京区釜座通丸太町下ル桝屋町163 レジデンスMT1F
営業時間:18:00~24:00
定休日:火曜日
鉄板匠 暁(ステーキ・お好み焼き)
鉄板焼きをはじめ、多彩な料理を楽しめる、大人の隠れ家的なお店「鉄板匠 暁」。厳選した季節の新鮮な素材を、本来の旨みを活かして調理しているのが暁のこだわり。また、パンケーキやフレンチトーストなどのスイーツも楽しめるのは女性には嬉しいポイントです。
店舗情報
住所:京都府京都市北区大宮北椿原町45五十嵐ビル1F
営業時間 :[月~水・日]18:00〜23:00、[金・土]18:00〜24:00
定休日:木曜日
お好み焼き 永楽(お好み焼き)
リーズナブルな価格でお腹いっぱいお好み焼きを堪能できるお店「お好み焼き 永楽」。お好み焼きは11種類とメニューが豊富。その他チーズ、もち、コーンなどのトッピングも好みによって選べるので、自分流のお好み焼を作る楽しみも味わえます。
店舗情報
住所:京都市中京区新京極通三条下ル
営業時間:11:30〜20:30(ラストオーダー)
定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)
~オススメの鉄板焼レストラン~ 大阪
Vin樹亭(お好み焼き・ワイン)
ワインとお好み焼き。あまり馴染みの無い組み合わせを楽しむことができる「Vin樹亭(ヴァン ジュー テイ)」。ひとつひとつの料理が、ワインと合うように素材選び、ソース、調理方法にまで工夫されています。ワインとお好み焼きの変わった組み合わせを是非ここで試してみませんか?
店舗情報
住所:大阪府大阪市北区曽根崎新地1-2-24 ニューウメダビル1F
営業時間:8:00〜23:00 LO22:00
定休日:日曜日、ゴールデンウイーク、シルバーウィーク、年末年始
鉄板神社(野菜・肉・魚介類の創作料理)
新鮮な食材をこだわりの鉄板で焼きあげていただく、難波の人気店「鉄板神社」。バージンオリーブオイルで焼き上げる創作串焼きは、あっさりと仕上がっているので女性の方も楽しめます。11:30~翌3:00まで年中無休で営業しているので、夜遅くまで大阪を楽しみたい人にもオススメです。
店舗情報
住所:大阪府大阪市中央区難波千日前12-34
営業時間:11:30〜27:00
定休日:無休
鉄板焼 博多天神ホルモン(ステーキ)
夜でも鉄板焼きの豊富なメニューが定食で食べられるお店「鉄板焼 博多天神ホルモン」。目の前の鉄板で豪快に焼き上げるお肉はどれも絶品です。ご飯大盛りも無料なのでリーズナブルな価格でお腹いっぱいになれます。
店舗情報
住所:大阪府大阪市北区大深町1-1-1 ヨドバシ梅田ビル8F
営業時間:11:00〜23:00 (LO22:00)
定休日:ヨドバシ梅田に準じる
やきやき三輪(ステーキ)
鉄板焼き大好きな人にはぜひ食べて欲しいお店「やきやき三輪 堀江店」。どのメニューを頼んでもハズレがないお店と言われ、絶品料理を味わうことができます。おしゃれな落ち着いた店内で特別な時間を過ごしてみてはいかがですか?
店舗情報
住所:大阪府大阪市西区南堀江2-13-30 サンイーストビル202
営業時間:[月~金・土]17:00〜23:00、[日・祝]17:00〜22:00
定休日:不定休
味乃家(お好み焼き)
開店前から行列ができるという道頓堀のお好み焼きの人気店「味乃家(あじのや)」。ここのお好み焼きはどれも非常に柔らかくてふわふわ。サイズは大きいのですがペロリと食べらることができます。また、お好み焼きソースを使った焼きそばも絶品です。
店舗情報
住所:大阪府大阪市中央区難波1-7-16
営業時間:[月]18:00〜22:45、[火~金]12:00〜22:45、[土・日・祝]11:30〜22:45
定休日:第2月曜日
自宅でお好み焼きを作ろう!
「日本で食べたおいしいお好み焼きを、自宅でもまた同じようなものを作ってみたい!」という方はいらっしゃるのではないでしょうか? お好み焼きの作り方はとても簡単。日本でお好み焼きを作る際に必要な道具や材料を揃えてみませんか? 日本のどこでどんなものを買うべきか、家庭ではどうやってお好み焼きを作るかをご紹介します。
揃えたい道具「ヘラ」
お好み焼きをひっくり返す際必要になるのが大きなヘラ。フライ返しでもひっくり返すことはできますが、本格的にお好み焼きを作りたい人はぜひ日本でお好み焼き用のヘラを買うことをオススメします。ヘラは、浅草の合羽橋や100円ショップでも取り扱いがあります。けして高価なものではないのでおみやげなどにもオススメです。
スーパーでお好み焼き粉をゲットしよう
日本では、お好み焼き粉といって水や卵を混ぜるだけで簡単にお好み焼きのタネを作れる粉がスーパーマーケットなどで簡単に手に入ります。これがあればあとは混ぜて焼くだけで簡単にお好み焼きが作れます。ぜひスーパーでお買い求めください。
お好み焼きを作ってみよう!
家庭で作る場合、フライパンやホットプレートを使って調理します。十分熱したフライパンやホットプレートに、お好み焼き粉、水、卵、キャベツ、好みの具材を混ぜたものを注ぎ込み、焼き目がついたらヘラを使ってひっくり返しましょう。もう片面も焼き目がついたらひっくり返します。火が強すぎると表面だけ焦げて中が生焼けになることがあります。そのため強火にせず、中火と弱火の中間くらいの火の強さで焼きましょう。
完成したら上からソースやマヨネーズ、鰹節、青海苔などを振りかけてお召し上がりください。簡単に作ることができるのでホームパーティにもオススメです。
終わりに
いかがでしたか? ひと口に鉄板焼きと言っても種類は豊富で、お店によっても様々な特徴のあることがお分かりいただけたかと思います。
あとはお目当てのお店に行って、好きなメニューを注文するだけ。日本で最高の鉄板焼き料理を食べてみましょう。
日本での飲食に興味がある方は、「東京のベストレストラン10選 +日本食の解説付き!」「日本のレストランで使う日本語フレーズ13選!」の記事もぜひご覧ください!