ライター Marina Wada
写真撮影もOK!青山の岡本太郎記念館でアートと遊ぼう

その場所にしかない美術館や博物館は、観光に行く際に訪れたい定番スポットです。しかし、日本のほとんどの美術館は、内部での写真撮影は禁止。作品を守るためとはいえ、何だかちょっとつまらない……。
そんなあなたは、青山の「岡本太郎記念館」を訪れてみてはいかがでしょうか?
青山にある小さな森「岡本太郎記念館」

ブランドショップが立ち並ぶ青山の裏通りを歩いていると、ふと現れる小さなジャングル。緑がいっぱいの美術館、それが「岡本太郎記念館」です。

門をくぐってみると、右手に見える庭でさっそく、珍妙な彫刻たちがお出迎え。


かわいいけれど、ちょっとヘン!?
アートと“遊んで”わかる、岡本太郎の理念
岡本太郎とは、1911年生まれの日本の芸術家です。1929年から1940年までをフランスで過ごし、抽象美術運動やシュルレアリスム運動に関わりました。いちばん有名な作品は、1970年に大阪で開催された「日本万国博覧会」のシンボルとなっている、『太陽の塔』でしょうか。岡本太郎記念館では、そのミニチュアを見ることができます。

「芸術は爆発だ!」などの奇抜な発言で知られる岡本太郎は、形式張った既成の芸術を嫌い、より自由なかたちでの表現を目指しました。その理念をしっかりと受け継ぎ、何とこの岡本太郎記念館では、通常の美術館では禁止されている館内での写真撮影が、自由にできます。庭の彫刻は手で触ったりなでたりしてもOKで、この日来ていた子供たちも大はしゃぎでした。
靴を脱いで入る館内は、美術館なのにも関わらず、何ともゆるい雰囲気。子供たちが走り回る中、大人たちはのんびり写真を撮ったり、リラックスして作品を鑑賞しています。

1階フロアでは、かつて使用していた岡本太郎のアトリエを見ることもできます。無造作に置かれたキャンバスや絵の具から、太郎の息遣いが感じられますね。

アトリエから眺める庭も、神秘的で独特の雰囲気。

お土産は、キュートな珍品がそろう「岡本太郎ガチャガチャ」がいいかもしれません!

併設のカフェ「ア・ピース・オブ・ケイク」で一休み

アートの鑑賞に疲れたら、併設のカフェ「ア・ピース・オブ・ケイク」で休憩しましょう。カフェのみの利用もできるので、青山でのお買い物に疲れたときに、ふらっと立ち寄ってみるのもおすすめです。

こだわりの焼き菓子とカプチーノで、正面の庭を眺めながらぼんやりとティータイム。美術館なのに、美術館じゃないみたいです。
あなたも肩肘張らずに遊びにいける「岡本太郎記念館」で、ちょっと変わったアート体験をしてみませんか?
Information
岡本太郎記念館
住所:〒107-0062 東京都港区南青山6-1-19
営業時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
定休日:火曜日(祝日を除く)、年末年始(12月28日〜1月4日)
Wi-Fi環境:なし
他言語対応:不可
アクセス:東京メトロ(千代田、銀座、半蔵門ライン)「表参道」駅から徒歩8分
入場料:一般600円、小学生以下300円
ア・ピース・オブ・ケイク価格帯:700円〜1500円
電話番号:03-3406-0801
公式HP:http://www.taro-okamoto.or.jp/index.html
ア・ピース・オブ・ケイク公式HP:http://www.sasser.ac/apieceofcake/index.html