大阪、京都、神戸、奈良で使える！関西フリーパス完全ガイド

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大阪、京都、神戸、奈良など関西地方には、訪日観光客がお得に周遊できるよう、たくさんの交通フリーパスがあります。本記事では、それぞれの料金や使える区間、メリット、注意点などポイントをまとめました。JRや私鉄で使えるもののほか、大阪、京都内の周遊に役立つものもあります。

更新日 : 2023.09.19

たくさんある関西フリーパスを使いこなそう！

大阪、京都、奈良、神戸など、魅力的な観光スポットが集まる関西地方。このエリアを旅行する際の主な交通手段は、電車でしょう。

関西にはJR、阪急、京阪(けいはん)などさまざな鉄道会社があり、それぞれが独自のフリーパスを出しています。JRのフリーパスは、ほかの私鉄の路線に乗れないなど非常に複雑！　ですが、うまく使えばお金を節約して観光できます。

本記事では、関西のフリーパスで使える区間やそれぞれのメリット、注意点などをまとめました。本記事を読んで、値段も時間もお得に関西を観光しましょう！

1.関西エリアで使えるパス
ーKansai Area Pass　スタンダードな関西旅行に
ーKansai WIDE Area Pass　関西を多く回りたい人に
ーKansai - Hiroshima Area Pass　広島まで行きたい人に
ーKANSAI THRU PASS　私鉄で使えるフリーパス
ーKyoto-Osaka Sightseeing Pass　大阪・京都エリアを格安で回る
ーKANSAI ONE PASS　割引も使えるチャージ型カード
2.大阪で使えるパス
ーOSAKA AMAZING PASS　大阪だけ観光するのに便利！
3.京都で使えるパス
ー地下鉄・バス1日券　京都を回るなら

1.関西エリアで使えるパス

大阪、京都、神戸、奈良など、関西の人気観光エリアを回りたい人にオススメのチケット。あまり移動しない場合は割高になる可能性があるので、多く移動する予定の人にオススメです。

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Kansai Area Pass　ースタンダードな関西旅行に

「Kansai Area Pass」は、JRが発行する関西エリアのフリーパス。スタンダードな関西旅行に利用できます。新幹線は使えませんのでご注意ください。

観光できるエリア	大阪、京都、奈良、神戸、姫路、和歌山、滋賀、関西空港など
メリット	・大阪、京都、神戸、奈良など関西の人気観光エリアを回れる・関西空港から特急電車「はるか」指定席に乗車可能(新大阪、京都駅などに停車)
利用可能な交通機関	JRの以下の交通機関(私鉄は乗れません) ・関空特急「はるか」指定席・在来線(新快速、快速含む) ・西日本JRバス・京阪電鉄、京都市営地下鉄、阪急電鉄(1日乗車券)
料金	1-day：2,400円(子どもは半額) 2-day：4,600円(子どもは半額) 3-day：5,600円(子どもは半額) 4-day：6,800円(子どもは半額)

注意点：
・JR以外の路線(私鉄など)には乗れません。
・新幹線は乗れません。
・海外で予約した場合は、引換券を忘れないようにしてください。

購入方法：
下記3つの購入方法があります。
1.公式HPから予約し、日本入国後にJR主要駅(※)で支払い
2.各国の指定販売店で引換証を購入し、日本入国後にJR主要駅などで交換
※：関西空港駅、新大阪駅、大阪駅、京都駅ほか

Kansai WIDE Area Pass　ー関西を多く回りたい人に

「Kansai WIDE Area Pass」は、「Kansai Area Pass」より広い関西エリアを回れるJRパスです。天橋立がある京都北部エリアや、倉敷のある岡山、世界遺産・熊野古道のある和歌山県の新宮エリア、また鳥取や四国・香川県の高松までも含まれます。

観光できるエリア	大阪、京都、奈良、姫路、和歌山、岡山、香川、鳥取、関西空港など
メリット	・京都北部、岡山、鳥取、香川まで含めた広範囲の関西エリアを回れる・新大阪〜岡山間の新幹線(指定席)や、その他特急列車に乗車可能
利用可能な交通機関	JRの以下の交通機関(私鉄は乗れません) ・山陽新幹線(新大阪〜岡山)の指定席・「はるか」「くろしお」など特急列車の指定席・在来線(新快速、快速含む) ・西日本JRバス
料金	5-day：10,000円(子どもは5,000円)

上記料金は指定の旅行代理店で購入した場合。JR西日本のHPからオンライン予約した場合は800円高い料金となります。

注意点
・JR以外の路線(私鉄など)には乗れません。
・東海道新幹線(東京〜新大阪)や、岡山より西の山陽新幹線には乗れません。
・海外で予約した場合は、引換券を忘れないようにしてください。

購入方法
下記3つの購入方法があります。
1.公式HPから予約し、日本入国後にJR主要駅(※)で支払い
2.Klookまたは各国の指定販売店で引換証を購入し、日本入国後にJR主要駅などで交換
3.日本入国後に、JR京都駅の訪日観光客向けカウンターや旅行代理店などで購入

※：関西空港駅、京都駅、新大阪駅、大阪駅ほか

Kansai - Hiroshima Area Pass　ー広島まで行きたい人に

Picture courtesy of 広島県

「Kansai - Hiroshima Area Pass」は、「Kansai WIDE Area Pass」よりさらに広く、広島まで行くことができるパスです。関西と広島への旅行を考えている人にはオススメです。

観光できるエリア	大阪、京都、奈良、姫路、和歌山、岡山、香川、鳥取、広島、関西空港など
メリット	広島と、関西エリアを回れる新大阪〜広島間の新幹線(指定席)、その他特急列車に乗車可能
利用可能な交通機関	JRの以下の交通機関(私鉄は乗れません) ・山陽新幹線(新大阪〜広島)の指定席・「はるか」「くろしお」など特急列車の指定席・在来線(新快速、快速含む) ・JR西日本宮島フェリー・西日本JRバス、中国JRバス
料金	5-day：15,000円(子ども7,500円)

上記料金はオンライン、または指定の旅行代理店で購入した場合。日本入国後に購入した場合は1,000円高い料金となります。

注意点
・JR以外の路線(私鉄など)には乗れません
・東海道新幹線(東京〜新大阪)や、広島より西の山陽新幹線には乗れません
・海外で予約した場合は、引換券を忘れないようにしてください

購入方法
下記3つの購入方法があります。
1.Klookや公式HPから予約し、日本入国後にJR主要駅(※)で支払い
2.各国の指定販売店で引換証を購入し、日本入国後にJR主要駅などで交換
3.日本入国後に、JR主要駅などで購入

※：関西空港駅、京都駅、新大阪駅、大阪駅ほか

その他にも、金沢など北陸までふくめた「Kansai - Hokuriku Area Pass」(7day：17,000円)や、博多まで行ける「Sanyo - San'in Area Pass」(7-day：20,000円)もあるので、旅行に応じて利用してください。

JR西日本フリーパス公式HP：http://www.westjr.co.jp/global/en/ticket/pass/

KANSAI THRU PASS　ー私鉄で使えるフリーパス

これまで紹介したのはJRが販売するフリーパスです。「KANSAI THRU PASS」は関西の私鉄で使えるフリーパス。関西には私鉄も張り巡らされており、場合によってはこちらの方が使い勝手がよいときもあります(※)。

※：例えば、京都の中心部へ行くには、JR京都駅より私鉄・阪急電車の河原町(かわらまち)駅を使った方が便利です。

観光できるエリア	大阪、京都、奈良、兵庫(神戸、姫路)、高野山、関西空港など
メリット	関西の多くの私鉄が乗り放題 350以上の観光スポットでディスカウントなどの特典があります。
利用可能な交通機関	関西エリアの私鉄(JRは乗れません)
料金	2-day：4,380円(子ども2,190円) 3-day：5,400円(子ども2,700円)

注意点
・JR線、新幹線には乗れません
購入方法
・Klookから購入し、日本入国後にチケットと引換。
・日本入国後は、関西空港内や難波の観光案内所などでも購入可能(MAPはこちら)。

Kyoto-Osaka Sightseeing Pass　ー大阪・京都エリアを格安で回る

「Kyoto-Osaka Sightseeing Pass」は、大阪〜京都をつなぐ京阪(けいはん)電鉄が発行しているパス。京都の祇園、清水寺、伏見稲荷、宇治エリアなどを回ることができるので、1日で効率よく京都のスポットを回りたい人にはオススメです。

観光できるエリア	大阪：大阪城(天満橋駅)など京都：祇園エリア(祇園四条駅)、清水寺エリア(清水五条駅)、伏見稲荷エリア(伏見稲荷駅)、宇治エリア(宇治駅)　など
メリット	・値段が安い・京都の観光スポット(祇園、清水寺、伏見稲荷など)を回れる
利用可能な交通機関	京阪電車のみ
料金	1-day：900円 2-day：1,400円

注意点：
京阪電車しか乗れません(JRや他の私鉄は乗れません)

購入方法：
Klookや公式HPから購入し、京阪の主要駅のチケットオフィスで引き換え

KANSAI ONE PASS　ー割引も使えるチャージ型カード

「KANSAI ONE PASS」は、チャージ型のICカード。特に料金がお得なわけではありませんが、このカードにお金をチャージしておけば、電車に乗る際、チケットを買う必要がありません。

観光できるエリア	大阪、京都、神戸、奈良、滋賀、三重、和歌山エリアなど
メリット	・JR、私鉄関係なく使えるので路線を気にせず利用できる・電車のチケットを買う必要がない・優待特典あり(関西空港内の約60店舗を含めた約200カ所のショッピング施設や観光スポット)
利用可能な交通機関	JR、私鉄など関西の主要路線
料金	3,000円

注意点
料金がお得になるわけではない。

販売場所
関西空港駅、JR京都駅、JR新大阪駅など。詳細は公式HPをご覧ください。

公式HP：https://kansaionepass.com/kf_pr/kf_pr_jp.html

2.大阪で使えるパス

これまで関西地方の複数の県で使えるパスをご紹介しましたが、こちらは大阪のみで使えるフリーパス。大阪の観光地で使えるディスカウントチケットもついている場合があるので、ぜひそちらも使ってお得に観光してください！

OSAKA AMAZING PASS　ー大阪だけ観光するのに便利！

「OSAKA AMAZING PASS」は、大阪の主要観光地を結ぶ地下鉄・バスが乗り放題のパス。また、観光スポットが無料になる特典もついているので、大阪を中心に観光する方にオススメです。

観光できるエリア	大阪市内の観光地(大阪城、通天閣、なんばなど)
メリット	・大阪市内のほとんどの地下鉄・バスが乗り放題・大阪城天守閣や通天閣など、観光スポット50ヶ所近くが無料で入場できる
利用可能な交通機関	・大阪地下鉄・大阪シティバス全線(一部路線除く) ・大阪市内の阪急・阪神・京阪・近鉄・南海の一部
料金	1-day：2,800円 2-day：3,600円

注意点：
JRは乗れません。

販売場所：
Klookで購入できるほか、JR大阪駅内の大阪観光案内所や、なんば駅内の観光案内所など。詳しい販売所は公式HPをご覧ください。

公式HP：https://www.osp.osaka-info.jp/jp/

そのほか、Klookで、関西空港〜なんば間の特急ラピートの乗車券を事前に購入できるので、チェックしてみてくださいね。

3.京都で使えるパス

地下鉄・バス1日券　ー京都を回るなら

「地下鉄・バス1日券」は、京都市内で使えるフリーパス。こちらを使えば、京都中心部にあるほとんどの主要観光スポットを網羅できます。バスは観光客の増加とともに渋滞が多くなっているので、地下鉄と組み合わせて効率よく京都観光をしましょう。

観光できるエリア	京都の主要観光地(金閣寺、清水寺、伏見稲荷、嵐山など)
メリット	・京都市内のほぼ全域を回れる・京都市内の約60箇所の施設で割引等の優待が受けられる。
利用可能な交通機関	京都市営地下鉄市営バス、京都バス(一部路線を除く)、京阪バス(一部路線を除く)
料金	1-day：1,100円