ライター SuzumuraYusei
南青山で非日常を堪能しよう!日本庭園が美しい根津美術館へ

東京・南青山に、都心にあるとは思えない素晴らしい日本庭園と、日本・東洋美術を堪能できる美術館があります。実業家で茶人の根津嘉一郎の収集品を展示するためにつくられた美術館で、1941年(昭和16年)に開館した美術館です。第二次世界大戦以前からの歴史をもつ、日本では数少ない私立美術館のひとつでもあります。

正面からのアプローチ ©藤塚光政
東京・南青山に、都心にあるとは思えない素晴らしい日本庭園と、日本・東洋美術を堪能できる美術館があります。それは根津美術館。さっそく行ってみましょう。
根津美術館とは

外観 ©藤塚光政
東武鉄道の社長などを務めた、実業家で茶人の根津嘉一郎の収集品を展示するためにつくられた美術館で、1941年(昭和16年)に開館した美術館です。第二次世界大戦以前からの歴史をもつ、日本では数少ない私立美術館のひとつでもあります。
また2006年からは一層の規模拡大のために閉館していましたが、2009年に新装オープン。展示館を増やし、庭園も再整備されました。

エントランスホール ©藤塚光政
根津美術館には仏教絵画、写経、水墨画、近世絵画、中国絵画、漆工、陶磁、刀剣、中国古代青銅器など、日本・東洋美術のあらゆる分野の一級品が揃っています。
和紙や漆などのデリケートな素材で作られた東洋美術品のため調光を工夫し、屋根は日本家屋を思わせる瓦葺き。ほかにはない空間を提供しています。
圧巻の日本庭園。非日常を味わう

日本美術や東洋美術もさることながら、根津美術館のもうひとつの魅力はその広大な日本庭園です。17,000㎡にもおよぶ庭園内には、なんと4棟もの茶室もあります。東京の一等地である南青山に位置しているにも関わらず、1時間以上散歩してもすべては回りきれないような広さ。
都会の真ん中であるという周囲の喧騒を感じることもなく、ゆったり散策できるでしょう。

取材に訪れた11月下旬はちょうど紅葉真っ盛り。庭園の至る所の草木が鮮やかに色づいていました。根津美術館は他の都内の紅葉スポットに比べて、まだあまり知られていなく、うまくすれば紅葉に囲まれながら美しい日本庭園を独り占めできます。

もちろん美術館ですので庭園の至る所に石像や様々な美術品が点在しています。豊かな自然に囲まれながら美術品に目を留め、また散歩して……ふっと忙しい日常を忘れるひと時が訪れるはずです。
館内にはおしゃれなカフェも

内観 NEZUCAFÉ
庭園内や館内を散策して歩き疲れたら、カフェもあるので、お茶して休憩なんてことも可能です。もちろんカフェからは根津美術館の豊かな自然を堪能できます。

カフェのメニューにはコーヒーからサンドイッチのような昼食まで豊富なメニューが揃っています。こちらは根津美術館で人気のミートパイセットです。
都会の真ん中でゆったりしたひとときを味わうなら、ぜひ根津美術館へ!
information
根津美術館
住所:東京都港区南青山6−5−1
電話番号:03-3400-2536
営業時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜日(ただし月曜が祝日の場合は翌火曜日)・展示替期間・年末年始
Wi-Fi環境:有り
他言語対応:英語
アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅下車 A5出口(階段)より徒歩8分
入館料:コレクション展 大人1,100円、学生800円。中学生以下は無料
公式HP:http://www.nezu-muse.or.jp/
協力:根津美術館