農村など、日本の各地にある「集落」が、人口減少などで失われつつあります。実は篠山市丸山にも空き家が目立つ集落がありました。その空き家をリノベーションし、宿泊施設として蘇らせたのが「集落丸山」です。宿泊できる日本家屋は、築160年以上の2棟。1棟ずつ貸し切りで利用することができます。 茅葺の上にトタンを葺いた古民家が数軒寄り添い、山々を背景にひっそりと佇む風景。「集落丸山」の周辺では、いまも日本の昔ながらの里山の姿が残っています。 柱同士を支える横木「梁」、土を塗り重ねてできた「土壁」、畳の部屋を仕切る「襖」、和室を掛け軸や生け花で飾るための「床の間」、欧風建築ではデッキに例えられる「縁側」など……。日本独特の建築様式を感じながらの宿泊は、海外の方にとっては新鮮で、日本人にとっては懐かしい、貴重な体験となることでしょう。