鳴門公園の碑

鳴門公園内には、様々な文学碑等が建てられています。 鳴門海峡の素晴らしい景色を見ながら散策してみてはいかかでしょう。 ①今枝蝶人の句碑 ～松は実に　渦鳴りの昼　遠くなりぬ～ 「渦潮の高鳴りを山上に聞いているうちに、陶然となり、一種の幻覚に誘われ、天地悠久無限の感を深くするとともに大自然に化し、忘我の境地に浸った」とお茶園での心境をあらわしたもの ②鳴門秘帖の碑 鳴門公園は、吉川英治の出世作「鳴門秘帖」ゆかりの地 碑の周囲にはツツジ、ウバメガシ、クロマツなどが植えられている ③橋本夢道の句碑 ～母の渦　子の渦鳴門　故郷の渦～ ④小松宮彰仁親王の歌碑 ～みちひするしほのこころにのるふねは　なるとのせともやすくこゆらむ～ 鳴門の瀬戸は流れも急で船の難所であるが、潮の干満の様子を心得た船頭のこぐ船は、鳴門海峡をたやすく渡っていくであろうという意味 ⑤野口雨情の歌碑 野口雨情が四国行脚の中、鳴門に立ち寄り鳴門海峡の渦潮に感動して詠んだといわれる「鳴門小唄」 2006年野口雨情来鳴70周年を記念し、野口雨情直筆の文字を刻んだ歌碑を建立 ⑥宮本村雄の詩碑 ～阿波と淡路のはざまの海は　此処ぞ名に負う鳴門の潮路 八重の高潮かちどき揚げて　海の誇りのあるところ 山もとどろに引潮らぎり　たぎる引潮あら渦を巻き 巻いて流れて流れて巻いて　空にとびたつ潮けむり 裸島より渦潮見れば　胸も波だち眼もくらむ 船頭勇ましこの潮筋を　落し漕ぎゆく木の葉舟～ 作者が1922年文部省の懸賞募集に応じて当選し15ヵ年にわたり「鳴門」という題で国定読本に掲載され、小学校唱歌としても親しまれた ⑦水原秋桜子の句碑 ～潮群れて　青春海景　あらたまる～ 秋桜子の「魚島紀行」によれば、「この日は折から風がないでいたため、海峡をこめた霧は動こうともしなかった」と記されている 孫崎のあたりは、淡路島の門崎と向き合い白く波立つ渦潮を一望におさめる絶好の景勝地 ⑧西山泊雲・野村泊月の兄弟句碑 ～蜻蛉や　さか落し来る　汐の上～（泊雲） ～春の海を　傾け落す　鳴門か那～（泊月） いずれも作者が鳴門観潮に来遊して作られた ⑨伍代夏子「鳴門海峡」歌碑 歌手・伍代夏子さんの大ヒット曲「鳴門海峡」の歌碑（2014年建立） デザインは鳴門をイメージし、ボタンを押すと曲が流れる 海峡を挟んで南あわじ市にも歌碑が建てられている