丹波篠山名物の黒豆って?
篠山地域の名産品として知られるのが、この「丹波篠山の黒豆」です。黒豆とは黒い表皮をもつ大豆のことで、日本各地で栽培されてきました。その黒豆の中でも「丹波篠山の黒豆」は大粒で甘く、色つやも美しい最高級品として知られています。
標高200~300メートルの盆地である篠山地域では、夏暑く冬寒い気候に加え、日中と夜間の温度差が大きいこと、また篠山地域の粘土質の土壌が良質な黒豆の栽培に適しているとされ、古くから黒豆づくりが行われてきました。
この地域で主に育てられている「丹波黒」という品種の黒豆は、兵庫県とその周辺でも栽培されています。一帯に広まった起源は定かではありませんが、戦国時代(15世紀末~16世紀末)には入ってきており、気候風土によく合うと認識されていたようです。江戸時代(1603~1868年)には幕府への献上品になるなどして、丹波篠山の黒豆が特産品として日本各地へ広まりました。
通称「畑の肉」 丹波篠山の黒豆の栄養価とは
黒豆はその栄養価の高さから、「畑の肉」とも呼ばれ、さまざまな料理に用いられています。なかでも、定番として親しまれているのが黒豆を砂糖で甘くふっくらと煮る煮豆。日本の正月に食べる料理・おせちに欠かせない料理のひとつです。
近年では、黒豆を食べることで、コレステロールの吸収や過酸化脂質の増加を防ぐ効果が期待できると、話題になっています。丹波篠山市内では煮豆以外にも、調味料やお菓子、お酒といった加工品も販売されており、季節を問わず黒豆メニューを味わうことができます。
丹波篠山の豊かな気候と、伝統ある丹波篠山の黒豆。丹波篠山市へ訪れたならぜひおみやげに、黒豆を選んでみてはいかがでしょうか。散策のひと休みに、カフェで黒豆スイーツを選んでその甘みに癒されるのもオススメです。