江戸時代の武士(侍)の暮らしを知る「武家屋敷 安間家史料館」

安間家史料館は、もとは篠山城の周囲に建てられていた家臣たちの住まい「武家屋敷」。武士の住宅街「御徒士町」に建っていた一軒家を改修し、史料館として歴史を今に伝えています。その見所をご紹介します。

「安間家住宅」で侍の暮らしを偲ぶ

安間家史料館は、もとは篠山城の周囲に建てられていた家臣たちの住まい「武家屋敷」です。1994年10月から翌年3月にかけて改修され、史料館として歴史を今に伝えています。

史料館となった安間家は、武士の住宅街「御徒士町」に建っていた一軒家。江戸時代(1603〜1868年)から使われていた食器や家具、武具や古文書等が残り、茅葺き屋根でL字型の「曲屋形式」の母屋、倉庫として使われた瓦葺きの「土蔵」のたたずまいが当時の武家の暮らしを伝えています。

安間家住宅は、1830年の火災で、ほとんどが焼失してしまいました。その後、再建にあたり、屋敷は道から6尺(約1.8メートル〈1尺=約0.3メートル〉)後退させ、火除地を設けて火災に備えたとか。今もその名残が、道路と土塀の間に見られます。

「安間家住宅」の見どころ

一番の見どころは、当時の面影がきれいに残っているという点です。その理由は、明治時代(1868~1912年)の行政改革「廃藩置県」で家臣らの転出が相次いだ時期、御徒士町からは転出が少なかったから。人が離れなかったため、手入れが行き届いていたのです。今こうして部屋のレイアウトや規模など、屋敷の特徴をつかめることは大変貴重なことです。

中庭にある丹波水琴窟もご覧ください。水琴窟は、水の反響音が心地よい日本独特の庭園文化です。地中に瓶が埋められており、水滴を落下させて発生した音を反響させるという仕組みですが、その瓶は日本六古窯の一つである、丹波焼が使われています。癒される音色からも、江戸期の風情ある暮らしぶりを体感することができるでしょう。

国の重要伝統的建造物群保存地区でもある御徒士町の武家屋敷。城下町の素晴らしい歴史的景観の中へ足を踏み入れ、江戸期にタイムトリップしてみてはいかがでしょうか。

information

施設名:武家屋敷安間家史料館
住所:丹波篠山市西新町95
TEL:079-552-6933
URL:http://www.withsasayama.jp/REKIBUN/anma_top.htm
アクセス:JR福知山線「篠山口駅」から神姫グリーンバス篠山営業所行「二階町」下車 徒歩15分
料金:大人200円、高校・大学生100円、小・中学生50円
休日:月曜日(祝祭日は開館、翌日休館)12/25~翌年1/1

丹波篠山市の観光に関するお問合せ先

篠山観光案内所
079-552-3380
篠山口駅観光案内所
079-590-2060
丹波篠山市役所 商工観光課
079-552-1111
丹波篠山観光協会
079-506-1535