勝負事の祈願なら「王地山まけきらい稲荷」

篠山城跡の東側、伝統的建造物群保存地区の河原町からも歩いてすぐの王地山公園近くに「王地山まけきらい稲荷」があります。別名を「まけきらい神社」。その名の由来となった不思議な伝説をご紹介しましょう。

「王地山まけきらい稲荷」の歴史

篠山城跡の東側、伝統的建造物群保存地区の河原町からも歩いてすぐの王地山公園近くに「王地山まけきらい稲荷」があります。別名「まけきらい神社」といい、その名の由来には不思議な伝説があります。

19世紀前半のこと。将軍が観戦する上覧相撲が江戸(東京)で催されていました。篠山藩の力士たちの負けが続く中、篠山藩主(領主)のもとへ突如現れたのが、王地山平左衛門と名乗る力士とその仲間たちでした。その者たちの取り組みはなんと全勝という結果。藩主は褒美を与えようとしましたが、気づくと力士らの姿はなく、後に全員が領内のお稲荷様の名前と同じことが分かったというお話です。

負けず嫌いの藩主を助けようとした、お稲荷様の気持ちだったのかもしれません。今では、就職成就、合格祈願、商売繁盛など、勝利守護のご利益があるパワースポットとして注目のお稲荷様となっています。

「王地山まけきらい稲荷」のご利益

朱色の美しい立派な大鳥居から始まり、本殿へと鳥居が連なる、その風景はまさに日本の美。

約200段の階段の途中にあるのは「平吉稲荷社」。足腰丈夫に暮らせる御利益があるそう。階段も終わりに近づくと、安産祈願や子どもの生育守護祈願ができる「鬼子母神社」があります。その向かいには「常富天王社」。学問の守護神です。階段の先、「稲荷本殿」には土地の鎮守神、吒枳尼天が祀られており、勝負事だけでなく交通安全や當病平癒など、さまざまなご利益があります。本殿に対面するようにあるのが、「まけきらい平左衛門稲荷社」。土俵が目印です。

奥には王地山公園散策道「まけきらいの道」が伸びています。春には桜、梅雨期にはアジサイ、秋には紅葉と、四季の表情を見せてくれることでしょう。散策を楽しみながら「まけきらい」のパワーを授かることができます。

information

名称:王地山まけきらい稲荷(王地山平左衛門稲荷神社)
住所:丹波篠山市河原町92
TEL:0795-52-0655
URL:http://www.makekirai.com/
アクセス:JR福知山線「篠山口駅」下車、神姫グリーンバス篠山営業所行「上立町」下車徒歩約10分

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