陶磁器コレクションを堪能「兵庫陶芸美術館」

兵庫陶芸美術館は、陶磁器を専門とした兵庫県立の美術館。内外の陶磁器を紹介する特別展と、主に館蔵コレクションを紹介するテーマ展を開催し、当地の焼き物である「丹波焼」を常設展示しています。その魅力をご紹介しましょう。

陶芸文化を楽しんで学べる「兵庫陶芸美術館」

兵庫陶芸美術館は、陶芸文化の創造・交流拠点として、2005年に設立された陶磁器を専門とした兵庫県立の美術館です。内外の陶磁器を紹介する特別展と、主に館蔵コレクションを紹介するテーマ展を開催し、当地の焼き物である「丹波焼」は常設展示しています。

また、陶芸文化に親しんでいただくためのワークショップや講座も開催しています。

展示室以外に、創作活動のための工房設備、展望デッキやダイニングカフェなどを備えています。展望デッキからは、和田寺山(591メートル)を背景に、窯元群が立ち並ぶ丹波焼の里を一望することができます。ダイニングカフェ「虚空蔵」では、景色を楽しみながら、生パスタと自前の畑でとれた無農薬野菜を使用した料理を丹波焼の器で味わっていただけます。

丹波篠山の土から生まれる焼き物、豊かな自然環境、リラックスできるアート空間をお楽しみください。

名産「丹波焼」の特徴・魅力とは?

兵庫県では、丹波焼をはじめ、三田焼や東山焼、出石焼、珉平焼など多彩な陶磁器が産み出されました。当館の所蔵品の中心をなす「田中寛コレクション」は、これらの兵庫県内産の古陶磁を集めたものです。

「兵庫陶芸美術館」では、その中から、2017年4月に日本六古窯の一つとして日本遺産に認定された当地の焼き物・丹波焼の名品を「丹波焼の世界」として常設展示しています。

丹波焼は平安時代(794~1185年)末期の発祥といわれ、現在まで綿々と生産されてきました。窯で焼く間に陶器に降りかかる薪の灰が溶けて出る模様(自然釉)が見どころの初期のものや、江戸時代(1603~1868年)の、鉄分を多く含む「赤土部」を塗った鮮やかな赤茶色の陶器、栗の皮のような色調の栗皮釉、白い化粧土を用いてその上に絵付けした色絵陶器など、丹波焼の多彩なスタイルの変遷をご覧いただけます。

「兵庫陶芸美術館」ではこの常設展に加え、内外の陶磁器を紹介する特別展を年5回開催しています。ご来館をお待ちしています。

information

名称:兵庫陶芸美術館
住所:丹波篠山市今田町上立杭4
TEL:079-597-3961
URL:http://www.mcart.jp/english/
アクセス:JR福知山線「相野」駅下車、神姫グリーンバス兵庫陶芸美術館行、こんだ薬師温泉行、清水行「兵庫陶芸美術館」よりすぐ
休日:月曜日(祝祭日は開館、翌平日休館)
料金:展覧会ごとに異なる

丹波篠山市の観光に関するお問合せ先

篠山観光案内所
079-552-3380
篠山口駅観光案内所
079-590-2060
丹波篠山市役所 商工観光課
079-552-1111
丹波篠山観光協会
079-506-1535