栃木県は関東地方にあり、東京から主要な観光地へ1~2時間程度で行ける交通の便が魅力。
日光東照宮をはじめとする世界遺産「日光の社寺」のほか、県内のあちこちに驚くような絶景が隠れています。グルメも豊富で、心もお腹も満足すること間違いなし!友達同士で出かけても、家族で旅行しても、誰もが楽しめます。
北に高い山がそびえ、南に平野が広がるなど、地形のバラエティに富む栃木県では、あちこちで魅力的な自然と絶景が楽しめます。春は各地で色とりどりの花が咲き乱れ、夏は北部に広がる高原が避暑地として大人気。地域ごとに標高が大きく異なることから、秋は紅葉が約2か月間も楽しめます。絵のような冬の雪景色を堪能できる温泉もたくさんありますよ。
豊かな自然はおいしい食べ物を育みます。栃木県は、いちごの生産量が日本一の「いちご王国」。牛乳の生産量も北海道に次ぐ日本第2位であり、新鮮でおいしい乳製品が人気です。さらに「餃子の街」宇都宮、ラーメン好きは必食の「佐野ラーメン」など、豊富なグルメのラインナップがそろっています。
1992年12月2日、モロッコのマラケッシュで開催された第23回世界遺産委員会において、「日光の社寺」には、日光山内にある二荒山(ふたらさん)神社、東照宮、輪王寺の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」が含まれています。2019年には、世界遺産登録20周年を迎えました。
かつて大田原市周辺を治めていた黒羽(くろばね)藩の藩主、大関家の檀那寺で、600年以上の歴史をもつ曹洞宗の禅寺です。敷地内の7つの建物はすべて茅葺きで、伽藍の本堂、坐禅堂、庫裡、廻廊などが日本の重要文化財に指定されています。牡丹、シャガ、紫陽花、紅葉など、四季を通じてさまざまな花や景観を楽しむことができます。
大雄寺では、国籍、宗教を問わず誰でも坐禅や写経を体験できます。初めての方でも作法をしっかり説明するので、安心して参加できます。
本堂には、どの角度から見てもにらまれているように見える目をした、足が無い老女が描かれた掛け軸「枕返しの幽霊」があります。これは江戸時代(1603~1868年)から伝わる珍しい作品。この掛け軸の前で寝ると、翌朝には枕を返され、反対向きになってしまうという、不思議で怖い話が伝えられています。
塩原温泉郷の特徴は、多彩なお湯を楽しめること。まず、乳白色、茶褐色など、全部で7色の温泉が存在します。さらに、日本には単純温泉、硫黄泉など10種類の泉質がありますが、塩原温泉郷ではそのうち6種類を楽しめます。塩原には明治(1868~1912年)以降、尾崎紅葉や夏目漱石といった、名だたる文人達が訪れました。豊かな自然に包まれ、すばらしい湯に心身ともに癒される環境の中で、優れた小説や詩歌等が生まれました。塩原には、こうした文人たちが滞在した当時の雰囲気が、今も残っています。塩原温泉郷では、さまざまなグルメも楽しめます。
「スープ入り焼きそば」は、醤油味のスープに炒めたてのソース焼きそばを入れた逸品。一度食べたらやみつきになること間違いなし。「とて焼」は、那須塩原市産の牛乳と卵を使って作ったふわふわの生地に、さまざまな具材を包み込んだスイーツ。具材は店ごとに異なり、いちごや生クリームから肉、蕎麦までバラエティに富んでいます。
那須町の自然や食、暮らしを体験する、ガイド付きサイクリングツアー。車や徒歩では見ることができない、自転車ならではの那須の景色を楽しみながら、自然との一体感を感じたり、地域の生活に溶け込んだりできます。全ツアーとも、地元を知り尽くしたガイドがご案内します。
「那須里山ファームライド」では、里山の静かな小道や田んぼ道を走りつつ、歴史ある神社や竹林、宿場町といった隠れた名所に立ち寄ります。ハイライトは地元農家さんの家での簡単な農業体験と手作りランチでの団らん。爽やかなサイクリングを楽しみながら、日本の田舎体験もできる1日ツアーです。
他方で「林道グラベルライド」は、渓流に沿った山中の砂利道や、枯葉や枝の敷き詰められた森の小道を、タイヤの太いファットバイクやマウンテンバイクで走り抜ける冒険ライドです。きれいな水が流れる川辺で淹れたコーヒーも楽しめます。
※「那須里山ファームライド」と「林道グラベルライド」では集合場所が異なります。
「東海道五拾三次」で有名な江戸時代(1603~1868年)末期の浮世絵師・歌川広重の肉筆画や、歌川派の浮世絵版画など、多くの美術品を所蔵しています。これらは、さくら市出身の実業家・青木藤作(あおき・とうさく)氏のご遺族から寄贈されたもので、「青木コレクション」と呼ばれています。常設展示のほか、趣向を凝らした企画展や特別展を年間を通して開催しており、いつ来ても飽きることはありません。
建物は、2020年の東京オリンピックで新国立競技場の設計を手掛けている世界的な建築家、隈研吾氏の設計によるもの。地元で採れる八溝杉(やみぞすぎ)をふんだんに使用し、周りの里山と見事に調和した景観は、世界に誇れる芸術作品です。
館内には地元の味噌の醸造所が営むカフェも併設され、鑑賞後の余韻に浸りながら、ゆっくりできます。
若山農場は、約100年間、親子三代にわたって、無農薬・有機栽培を心掛けながら竹などを栽培してきた農場です。春には筍(たけのこ),秋には栗など、旬の味覚狩りが楽しめる場所で、良質な農産物を求めて毎年多くの人が訪れます。
農場内には、24ヘクタールにもおよぶ、よく手入れされた美しい竹林が広がっています。ここは、映画「るろうに剣心」をはじめ、さまざまな映画やCMのロケに使用されています。
毎週土日や祝日は、日没頃から、竹林のライトアップや竹を使ったアート作品「竹あかり」の点灯を行っており、昼と夜で違った魅力が楽しめます。
僧侶の修行の場だった霊山(神の山)に立つ、1300年以上の歴史を有する神社です。古くから、「神の使いである天狗が崇敬者にふりかかる災厄を除く」という信仰があることから、「天狗の杜」とも呼ばれています。
神社に宿泊して、神へ捧げる踊りを見たり、身や心を清めるお祓いを受けたり、神へ捧げる日本食を食べたりするなど、神と一緒の生活を体験することもできます。
また、大芦川(おおあしがわ)源流の清らかな水と自然の地形を活かした回遊式の日本庭園「古峯園(こほうえん)」では、四季を通じて、自然の中での散策を楽しめます。
「雛まつり」は、女の子の健やかな成長と幸せを願って、雛人形を家に飾る日本の文化です。日本では時代によってさまざまな種類の人形が作られ、飾られてきました。
奥州街道が通るさくら市の氏家地区は、かつて「氏家宿(うじいえじゅく)」という宿場町として栄え、代々伝わる雛人形が多く残っています。2月上旬~3月上旬には、「氏家雛めぐり」として、JR氏家駅周辺の約70カ所で展示され、正絹の着物生地を使って1年がかりで作られた手作りの「つるし雛」も見ることができます。
土日祝日に無料で雛衣装を着ることもできます。なお、氏家雛めぐりを飾っているところには、赤いのぼり旗が立っています。
江川(えがわ)にある高さ約20m、幅約65mにわたって流れ落ちる龍門の滝。ここには大蛇が棲むという伝説があり、それが名前の由来となっています。初夏に新緑が楽しめるほか、秋には紅葉や鮭が遡上する様子が見られるなど、季節ごとに見せる表情がすばらしく、何度も訪れたくなるでしょう。
龍門の滝は、滝つぼ近くの中州まで下りることができるので、滝の水しぶきやマイナスイオンを浴びることができます。さらに、日本では珍しい、列車が滝の上を走る様子を見ることができます。
おもちゃのまちバンダイミュージアムは、さまざまな玩具や発明品を展示する博物館です。「日本のおもちゃ」「西欧を中心としたアンティークトイ」「エジソンの発明品」「ホビー(ガンダム)」の4つのテーマミュージアムで構成されており、約35,000点のコレクションの中から厳選された品を展示しています。
テーマミュージアム以外にも、高さ5.6メートルにもなるガンダムの原寸大の胸像やこれまでに生み出された合体ロボットが一同に集結したエリア、おもちゃで遊べるプレイエリア、ピクニックもできる広大の芝生などで楽しむことができます。
数々の貴重な展示品などから文化史を学び、発明や工夫のすばらしさ、ものづくりの楽しさを体感できる場所です。
あしかがフラワーパークの園内は、さまざまな季節感あふれる花でいつも彩られます。
春になると見ごろを迎える大藤棚は、特に見事。幻想的な雰囲気を漂わせる夜のライトアップは、見ごたえ十分です。長さ80メートルにおよぶ白藤がおりなすトンネルも圧巻です。
10月末から2月初旬にかけては、日本三大イルミネーションに選ばれた「光の花の庭」が開催され、家族連れやカップルなどで賑わいます。さらに、樹齢150年を超える「奇蹟の大藤」が、ジェームズ・キャメロン監督の映画「アバター」の「魂の木」のようだと評され、2014年にはCNNの「世界の夢の旅行先10カ所」にも選出されました。近年、ますます注目が高まっています。
山本総本店は、1892年に創業した老舗の和菓子店です。
和菓子作り体験では、季節の移ろいが感じられる2種類の和菓子を、職人に教わりながら作ることができます。
厳選された無添加の素材を使った和菓子は、素材本来の味が活きた、やさしい味わいが特徴です。
体験に参加する際は、予約が必要です。2名から予約可能で、2種類の和菓子をつくる体験料は1人あたり1,500円となります。定休日は月・火曜です。
日本名水百選に選ばれた「出流原(いずるはら)弁天池」のそばに建てられた仏閣。技芸や学問の守護神として、948年に藤原秀郷(ふじわらの・ひでさと)が創建したと伝えられており、本尊である弁財天は佐野七福神に数えられています。
鎌倉時代(1185年ごろ~1333年)に再建されたといわれる現在の本殿は、釘を使わない昔の工法による建築美を現代に伝える、珍しい建築物です。3階建ての楼閣が、崖などの急斜面に建物をつくる際に活用されていた「舞台造り」の様式で建てられており、佐野市を一望できます。
中世に小山市周辺で栄えた小山氏の城跡。現在は公園となっていますが、土塁や空堀などから、小山氏のかつての隆盛ぶりが感じられます。公園の高台からは、小山市の中央を流れる思川(おもいがわ)を見渡せます。園内では、遊具やスポーツを楽しむこともできます。
春は、「ソメイヨシノ」と「思川桜」という2種類の桜が咲きます。特に「思川桜」は小山市が原産で、花見ができるのは小山市だけ。秋は、公園内の大銀杏が黄金に色づき、さらに燃えるようなもみじが、朱塗りの祇園橋に色を添えます。JR小山駅から徒歩8分とアクセスもよく、1年を通して多くの人で賑わいます。
下野(しもつけ)国分寺・国分尼寺跡や甲塚(かぶとづか)古墳に隣接する公園です。日本三大桜と言われる根尾淡墨(ねおうすずみ)桜、三春滝(みはるたき)桜、山高神代(やまたかじんだい)桜の子孫樹や、八重桜などを含め、園内には500本の桜があります。3月下旬~5月上旬には「天平の花まつり」が開催され、多くの人で賑わいます。特に350本もの八重桜が咲き誇る様子は圧巻です。
夏には4,000個のカップ型燈籠に灯りを燈す「しもつけ燈桜会(とうおうえ)」、11月にはかんぴょうといった下野市の名産品をふんだんに使った芋汁3,000杯を作る「天平の芋煮会」といった季節のイベントも開催されます。
園内には、農家の住宅をリフォームした古民家カフェがあり、四季を通してくつろぎ、楽しむことができます。
明治(1868~1912年)~大正(1912~1926年)時代の歴史的建造物をリノベーションした観光施設です。明治時代に銀行として活用されていた「久保記念館」や、真岡市のおみやげが買える「観光物産館」、イタリアンレストランなどがあります。
久保記念館の1階は観光案内所となっており、真岡市の観光情報が得られるほか、市内各施設のパンフレットもそろっています。真岡に来たら、まず足を運んでほしいスポットです。
観光物産館には、真岡木綿をはじめ、地元の特産品や名産品などが豊富にそろっています。 イタリアンレストラン「Trattoria
COCORO」では、落ち着いた雰囲気の中で、季節に合わせたおいしいイタリアンが楽しめます。
益子陶芸美術館は1993年6月、栃木県益子町の中心にあった古いお城の跡に開館しました。
濱田庄司(はまだ・しょうじ)や島岡達三(しまおか・たつぞう)といった益子を代表する陶芸家の作品を常設展示するほか、さまざまな企画展を開催。多くの人に古今東西のやきものの魅力を伝え、親しんでもらう機会を提供しています。
益子陶芸美術館やサロンなどが設けられている陶芸メッセ・益子の敷地内には、濱田庄司の旧宅が移築されており、彼が生前愛用していた登り窯が復元されています。