堺和晒の染物体験|400年続く伝統産業と職人技の現場に出会う!
本記事は、日本のものづくりの背景にある職人技や伝統産業の継承について、大阪・堺市に400年以上続く伝統産業「堺和晒」の工場見学と染物体験を通して、現場から学ぶことができるツアーを紹介します。
大阪・堺市に息づく伝統産業「和晒(わざらし)」
江戸時代から400年以上の歴史を誇る、大阪・堺市の伝統産業「和晒」。この地域は「和晒町」とも呼ばれ、日本有数の和晒の産地として知られています。和晒とは、木綿から不純物を丁寧に取り除き、漂白して仕上げた生地のこと。江戸時代初期から、水量が豊富な石津川沿いで生産が続けられてきました。こちらの会社では、昭和6年(1931年)の創業以来、和晒の生産工程から染め、裁断までをすべて自社工場で一貫して行っています。大きな釜で生地をおよそ35時間かけて炊き上げることで、綿本来の風合いを残し、ふんわりとした優しい肌触りを生み出しています。
長年受け継がれてきた伝統の技に、現代の暮らしに寄り添う新しいアイデアを重ねながら、和晒の魅力を多彩な製品や体験を通して発信。工場見学や染色体験を通じて、日本のものづくり文化や伝統工芸の奥深さを、現場で感じることができます。

ツアーを覗いてみよう!
見学ツアーの様子をご紹介します。ツアーの流れは、以下の通りです。
染物体験 ⇒ 工場見学
染物体験
まずは、日本の伝統技法を活かした手ぬぐいの染物体験です。
6色の染料の中から好きな色を選び、生地の折り方や染め方を工夫しながら、世界に一枚だけのオリジナル手ぬぐいを制作します。日本のものづくりの楽しさや、染色の奥深さを気軽に体験できる人気のプログラムです。

染め方はとても簡単で、スタッフが丁寧に手順を説明してくれるため、初めて染物体験に参加する方でも安心。生地の折り方(正三角形・二等辺三角形)や、染料に浸ける時間によって模様の出方はさまざまで、同じものは一つとしてありません。染料に生地を浸す瞬間は、自然と緊張感が高まり、参加者の表情も真剣になります。

染め終わった後は、水洗い・脱水・乾燥の工程へ。布を広げた瞬間に、想像していた以上に鮮やかな模様が浮かび上がる感動は、この体験ならではの醍醐味です。色がにじみ、重なり合いながら生まれる模様には、一つとして同じものがなく、完成した作品を眺める時間もまた特別なひとときとなります。

完成した手ぬぐいはその場で持ち帰りOK!旅の思い出や記念品、自分へのご褒美としても人気です。実用性と美しさを兼ね備えた手ぬぐいは、日常生活の中でも日本の伝統やものづくりの魅力を感じさせてくれます。ものづくりの楽しさと、日本の染色文化の奥深さを、五感で味わえる体験です。

工場見学
ここからは、長年受け継がれてきた企業の高度な技術と製造工程を見ていきましょう。和晒の生地を高温の釜でゆっくりと炊き上げる晒工程をはじめ、柄をプリントするロール捺染、そして最新設備によるシルクスクリーン印刷まで、手ぬぐいが完成するまでの一連の流れを工場内で間近に見学することができます。普段は目にすることのない製造現場を、自分の目で確かめられる貴重な機会です。

まず目に入るのは、巨大な釜で和晒が炊き上げられている圧巻の光景。和晒の工程では、生地を丁寧にかごに詰め、大きな釜の中へと運び入れます。この釜には、手ぬぐい約5万枚分、全長にすると約42kmにも及ぶ木綿生地を一度に仕込むことができます。洋晒が短時間で仕上がるのに対し、和晒は約3日間という時間をかけてじっくりと不純物を取り除き、漂白していきます。

加工前と加工後の生地を見比べると、その違いは一目瞭然!釜から引き上げられた生地は驚くほど白く、ゆっくり炊き上げることで繊維に余計な負担をかけず、綿本来の柔らかさと風合いがそのまま残るのが和晒の特長です。素材を大切にする日本のものづくりの姿勢を、実感として理解できます。

その後は染色の現場へ。ここでは、全国でも稼働している企業が数えるほどしかないという「ロール捺染機」が登場します。染めの仕上がりを左右するのは、機械で染料をこそぎ落とす“刃”。綺麗に染めるためには、職人の手による刃の微細な調整が欠かせません。

最新機器によるシルクスクリーン印刷の工程も見学いただけます。熟練の職人が培ってきた染色技術と、現代の印刷技術を組み合わせることで、繊細かつ鮮やかな表現を可能にしています。伝統的な製法に最新機器が加わることで、和晒の魅力を活かした新しいものづくりが生まれています。

ガーゼ素材のパジャマやストール、浴衣など、現代のライフスタイルに寄り添った製品づくりにも力を入れています。和晒ならではのやさしい肌触りと高い通気性を活かした製品は、日常使いしやすく、季節を問わず快適に取り入れられるのが特長です。実用性とデザイン性の両方を兼ね備えた商品は、暮らしの中で自然と日本の伝統素材の魅力を感じさせてくれます。実際に製造された商品を手に取ってご覧いただくことができ、気に入った商品は当日その場で購入することも可能です。

ツアーの詳細
染物体験では、6色の染料からお好みの色を選んで染めを体験し、世界に1つだけのオリジナル手ぬぐいを制作していただきます。当日お持ち帰りOK!自分の手で実践し、試行錯誤しながら完成させた作品を手にしたときの達成感はひとしおです。
工場見学では、和晒の製法を間近で見学することができます。和晒づくりに込められた職人のこだわりとものづくりの真髄を知ることができ、ただ「作る・見る」だけでなく、日本の伝統産業が今も息づいている理由を深く理解できる内容です。
・料金:3,600円(税込)~/名 ※体験コースにより料金が異なります。
・人数:2名~40名 ・時間:約60分~約90分
・内容:工場見学、染物体験 ・申込受付:2か月前まで

生地に触れ、その質感ややさしい手触りを確かめ、工程の中で立ち上る独特の香りを感じることで、書籍や映像では伝わらない日本のものづくりの奥深さを五感で味わうことができます。
長年受け継がれてきた職人の技や、素材と向き合う真摯な姿勢は、日本の製造業が大切にしてきた価値そのもの。実際の製造現場や体験を通して、その職人技の真髄とものづくりの哲学に触れてみませんか。海外からの視察もお気軽にお越しください。※通訳の同行が必要です。

問い合わせ方法
1.下記フォームから、必要事項を記入し、お問合せください。2.3営業日以内に "industrial.tourism@nankai.co.jp"からご連絡させていただきます。
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大阪・なんばは、劇場や商店街、グルメが徒歩圏に集まるエンターテインメントと本物の大阪文化の中心地。 参加者が街歩きそのものを楽しめる、魅力的なMICEエリアです。 Osaka Namba ⇔ Kansai Intl Airport MICE Guide は、 南海グループの会場・ホテル・アクセスを起点にMICEをトータルで支援。 会期前後には、大阪南部や和歌山の産業観光(企業訪問・工場見学)を組み合わせた周遊プランもご提案します。 HP:https://www.japanrootsguide.com/jp 『本アカウントは南海電気鉄道株式会社によって運営されています。』 【写真説明】 1.関西国際空港と難波を直結する特急Rapi:t 2.道頓堀の街並み