大阪から約40分。世界遺産・法隆寺の町「斑鳩町」の見どころ!
奈良県の斑鳩町は、世界遺産の法隆寺がある町。歴史文化の魅力だけでなく、「竜田揚げ」のようなグルメや、御朱印帳作りやバギーでのツアーといった体験も楽しめます。大阪や京都、奈良市からのアクセスもよく、観光するのにぴったりです。
世界遺産「法隆寺」がある斑鳩町とは?
奈良というと、公園を歩くかわいい鹿をイメージするかもしれません。しかし、深い歴史文化のある奈良には、ほかにも多くの見どころがあります。
特にオススメなのが、北西部にある斑鳩町(いかるがちょう)。聖徳太子(※1)と深いつながりがあるこの町には、世界遺産の法隆寺や法起寺といった仏閣や、「竜田揚げ」というグルメがあります。
今回は、この斑鳩町の多彩な楽しみ方を紹介します!
※1:聖徳太子……6~7世紀に活躍した日本の皇族で政治家。仏教を広め、政治的にも多くの功績を残したことから、聖人として崇められている。
奈良県最大の阿弥陀如来像がある「吉田寺」
まずご紹介するのは、JR法隆寺駅から徒歩約20分で行ける「吉田寺」。
開基は987年で、本尊には奈良県最大の阿弥陀如来像である丈六(じょうろく)阿弥陀如来像(像高5.15メートル)が祀られています。この前でお祈りをすると、病に苦しまず、穏やかにこの世を去ることができると言われています。
オリジナルの御朱印帳を作る
吉田寺で人気なのが、オリジナルの御朱印帳づくりの体験(1回税込3,500円)。
御朱印帳は、神社やお寺の参拝証明のための帳面です。現代では、旅行の記念として訪日観光客の間でも人気があります。特別な思い出をつくりたい方には、吉田寺の体験は素晴らしい選択肢でしょう。
御朱印帳作りでは、好きな表紙と裏表紙が選べます。この中には、季節限定の和紙や、ネパールなどから取り寄せた特殊なデザインもありますよ。たくさんの種類があるため、ここで迷う人も多いのだとか。
僧侶たちは、参加者の御朱印帳づくりをじっくり手伝ってくれ、完成後は御朱印や体験の日付を書いてくれます。
吉田寺では、このほか、お経を唱える時に鳴らす「木魚」の体験も行っています。僧侶の後に続いて木魚をたたいていると、慌ただしい普段の時間から少し解放されたような感覚を覚えるかもしれません。
世界最古の木造建築「法隆寺」
Picture courtesy of 斑鳩町
飛鳥時代(592~710)の607年に創建されたと言われる「法隆寺」。日本の歴史の教科書に必ず出てくる有名な古寺で、斑鳩町でもっとも知られた観光地です。聖徳太子とも深い関係があります。
法隆寺の南大門に一歩踏み入ると、外界の喧騒が遠くなり、まるで古代の世界に足を踏み入れたかのように感じられるかもしれません。
法隆寺は世界最古の木造建築群で、その建築様式は、中国の六朝時代(魏晋南北朝)の影響を受けています。
寺の芸術品、仏像、建築などの多くが日本の国宝や重要文化財に認定されており、1993年には姫路城とともに日本初の世界文化遺産となりました。
Picture courtesy of 斑鳩町
見どころが多いため、お寺見学や古代の芸術品鑑賞が好きな人であれば、1日中いても飽きることはないでしょう。
聖徳太子の七大寺「法起寺」
Picture courtesy of 斑鳩町
法隆寺から北東に約2キロメートル行った先にある「法起寺」も、聖徳太子とゆかりのあるお寺です。
創建は638年。当時の建築は三重塔が残っているのみで、こちらは1993年に法隆寺とともに世界文化遺産となりました。他の建築物の多くは、江戸時代に再建されています。
斑鳩発祥のグルメ「竜田揚げ」
Picture courtesy of 斑鳩町
日本のフライドチキンというと、「唐揚げ」が思い浮かぶでしょう。
「竜田揚げ」は唐揚げの調理方法のひとつで、魚や肉などを醤油、みりんなどを漬け込み、片栗粉にまぶして油で揚げます。
揚げた後の色が通常の唐揚げよりも深い赤色になるほか、ところどころに片栗粉が白く浮かびます。これがまるで、斑鳩町にある竜田川に紅葉が浮かび流れていく時の様子のようだということで名付けられました。
古民家レストラン「布穀薗」でランチを楽しむ
法隆寺近くには、人気の古民家カフェ「布穀薗(ふこくえん)」があります。「布穀薗」は、明治時代に司法官を務めた北畠治房(きたばたけ はるふさ)の晩年の住居で、1887年に建てられました。
カフェの店内は、木目調のインテリアで飾られています。テーブルや椅子もスギとヒノキで作られていて、温かみが感じられます。
カフェの窓からは、母屋が見えます。ここは、法隆寺の宮大工として著名な西岡常一(にしおか つねかず)の祖父、西岡常吉(にしおか つねきち)により建てられたそうです。
地元食材を使った「斑鳩名物竜田揚げランチ」(税込1,650円)は、斑鳩旅でぜひ食べたい一品。
斑鳩名物の竜田揚げに加え、奈良県吉野町産のシイタケのつゆに入った全粒粉の素麺などを組み合わせています。そのほか、季節のおかず、デザートが添えられており、食卓から季節感が感じられます。
町内をガイドに案内してもらえるバギーツアー
「道に迷うことは、その場所を知るもっとも良い方法だ」という人がいます。でも、地元のプロのガイドが道案内をしてくれる方が、その地域にもっとも早く溶け込む方法かもしれません。
「奈良斑鳩ツーリズムWaikaru」は、観光客に斑鳩町のさまざまな体験を提供しているツアーデスクです。
「奈良斑鳩ツーリズムWaikaru」では、ガイド付きのバギーで、法隆寺、法輪寺、法起寺を巡るツアーを実施しています。
Picture courtesy of 斑鳩町
3つの仏閣を巡る途中では、藤ノ木古墳を通ります。ガイドは、ここの歴史を説明してくれるのはもちろん、地元ならではの面白い話もしてくれますよ。昔話を聞きながら、歴史香る町の風景を楽しんでくださいね。
一泊するなら「いかるが日和」がオススメ
斑鳩町は、飛鳥時代以来、1400年にわたり歴史と文化が育まれてきた町。法隆寺以外にも、桜の名所の三室山(みむろやま)、「世界三大微笑」のひとつに数えられる菩薩半跏(ぼさつはんか)像がある中宮寺(ちゅうぐうじ)など人気の観光スポットがあります。
こんな斑鳩町をゆっくり味わうには、一泊するのがオススメ。
「いかるが日和」は「奈良斑鳩ツーリズムWaikaru」のすぐ隣にある民宿で、アメニティが充実。和洋折衷の部屋は長期滞在、短期滞在のどちらにも適しています。
大阪と京都。どちらからのアクセスも便利な斑鳩町
斑鳩町にあるJR法隆寺駅は、大阪のJR難波駅から約40分、JR京都駅からは約1時間10分で行けます。そして、JR奈良駅からは約10分です。
斑鳩町はとてもアクセスしやすい場所にあるので、次回の奈良旅行では、斑鳩町からスタートするとよいでしょう!
Main image courtesy of 斑鳩町
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Written by MissVoyage