旅の準備はじめよう

大阪・関西万博の会場デザインを手がけた建築家・藤本壮介の個展が2025年7月2日より森美術館で開催。初期作品から最新の大阪万博「大屋根リング」まで、「森」をテーマにした多岐にわたる建築の魅力に迫ります。チケット情報や見どころをチェックして、未来を予見する建築の世界を体験しましょう。
大阪・関西万博の大屋根リングの設計を担当した藤本壮介氏は、現代日本で最も注目される建築家の一人です。個人住宅、学校、商業施設、ホテルから複合施設まで、藤本壮介氏が手掛ける建築デザインは世界各地に広がっています。初の単独大規模個展となる「藤本壮介の建築:原初・未来・森」は、2025年7月2日(水)から11月9日(日)まで、東京・六本木の森美術館で開催されます。
個展のチケット予約はこちら!
Picture courtesy of KLOOK
Photo: David Vintiner
1971年北海道生まれの藤本氏は、2000年の青森県立美術館設計競技案への参加をきっかけに注目を集め始めました。
Serpentine Gallery Pavilion 2013
2013
London
Photo: Iwan Baan
これまでに、「書物の森」をコンセプトに、螺旋状に書棚を配置した《武蔵野美術大学美術館・図書館》、白い鉄骨を組み合わせて格子状のパビリオンを構成した《サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013》、木の葉が広がるようにバルコニーを配した集合住宅《ラルブル・ブラン(白い樹)》、公園の緑を取り込み、自然と建築の境界を曖昧にした音楽複合施設《ハンガリー音楽の家》などの作品を手掛けています。
The Grand Ring for Expo 2025 Osaka, Kansai, Japan 2025
Photo courtesy: Japan Association for the 2025 World Exposition
近年発表されたデザイン作品の代表格は、現在建設中の大阪・関西万博の「大屋根リング」でしょう。
大屋根リングは木材で造られ、釘を使わず伝統的な「貫工法」による木組みの技術が採用されています。大屋根リングは周囲約2キロメートル、高さ12〜20メートルで、スカイウォークも設けられ、来場者はそこを散策しながら万博会場や周辺の美しい景色を楽しむことができます。
藤本作品のキーワードは「森」です。自然豊かな北海道で育った彼は、地元の雑木林を自身の原風景だと考えています。都市である東京においても、藤本氏は入り組んだ路地や複雑な要素の中に「乱雑さの中の秩序」としての森の要素を見出しています。「森」は、人に優しいスケール、多層的な感覚、そして根源的な存在感を持ち、彼の初期から現在に至る様々な建築作品に体現されています。
The Forest of Thought (rendering of the installation)
© Sou Fujimoto Architects
今回の藤本壮介氏の大規模個展では、初期から現在までの多岐にわたる建築設計活動が網羅的に展示されます。模型、設計図、竣工写真の展示に加え、40年以上にわたる彼の創作の軌跡を「森」として表現する大型インスタレーション《模型の森》も登場します。このインスタレーションは、広大な空間を舞台に、年代順に並べられた模型、素材、アイデアの断片が、あたかも一つの「森」を形成しているかのように展示されます。
展覧会名:「藤本壮介の建築:原初・未来・森」
期間:2025年7月2日(水)~11月9日(日) 会期中無休
場所:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
開館時間:10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで、9月23日は22:00まで)
※各日閉館時間の30分前に入場締切
平日:一般 2,300円(事前購入 2,100円)、高校・大学生 1,400円(1,300円)、小中学生 無料、65歳以上 2,000円(1,800円)
土日祝:一般 2,500円(2,300円)、高校・大学生 1,500円(1,400円)、小中学生 無料、65歳以上 2,200円(2,000円)
※カッコ内は公式オンライン事前予約料金
※日時指定予約制(チケット購入専用サイトよりご購入ください)
※当日空きがあれば予約なしでも入場可
「2025大阪万博」大屋根リングを多角的に紹介!
Picture courtesy of KLOOK
ライター
MATCHAから最新の日本旅行・観光・食事・映画情報をお届けします。