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【2024最新】日本三大祭りの1つ「祇園祭」ガイド!日程・アクセスは?各日の行事、山鉾巡回ルート、見どころを徹底解説!
2024年も京都で開催される「祇園祭」は、1000年を超える歴史を持つ、伝統ある京都の夏の風物詩。京都の街がまるごとステージとなる大規模なまつりです。祇園祭の2024年開催日程、アクセス(最寄り駅)、見どころや魅力を解説します。
1000年以上続く京都の「祇園祭」とは?
毎年7月、京都で開催される「祇園祭」は、大阪の天神祭、東京の神田祭とともに日本三大祭りに数えられるまつりです。
2009年にはユネスコの無形文化遺産に登録され、街のど真ん中を練り歩く巨大な「山鉾(やまほこ)」は、京都の夏の風物詩といえます。
祇園祭はそもそも、「八坂神社」のおまつりです。その始まりは、なんと1000年以上前の869年!
この年、日本全国で疫病が流行し、多くの死者が出たと言われています。この疫病を沈めるために、御霊会(ごりょうえ)と呼ばれるまつりが行われました。これが祇園祭の始まりです。
その後、国内の戦などによって何度か中断されたことはありますが、その度に民衆の手によって復活し、京都の歴史と共に歩んできました。本記事では、祇園祭の日程・アクセス・見どころなどを徹底解説します!
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京都・祇園祭徹底ガイド
1.祇園祭とは?
2.祇園祭の見どころ
3.山鉾の巡回ルート
4.祇園祭のスケジュール・アクセス
5.祇園祭の楽しみ方
6.祇園祭での注意点
7.FAQ
「山鉾」とは?祇園祭の見どころ
祇園祭の最大の見どころが、「山鉾巡行」です。山鉾とは、神社の祭礼で曳(ひ)かれる山車(だし)の1つ。山鉾の高さは約25メートル、もっとも大きいものでその重さは約12トン!
大きな山鉾が通るルートには、ある工夫がされています。なんと山鉾が通るとき、道路の信号機が折りたたまれるのです。もちろん通常の信号機にはこのような機能はなく、祇園祭に合わせた特殊な設計です。
前祭で23基、後祭では10基、計33基の山鉾が大通りを次々と続いてゆくさまは圧巻。山鉾にはそれぞれ豪華な装飾が施されており、1つ1つに神話や古典などに基づいたテーマがあります。
山鉾は総勢40~50人で曳いていきます。人力だけで山鉾を直角に方向転換する「辻回し」(写真)も大迫力なので、ぜひご覧ください。
山鉾の上にも40〜50人が乗り込み、「祇園囃子(ぎおんばやし)」と呼ばれる音楽を奏でます。太鼓、笛、また鉦(しょう)という楽器の音色が、まつりの気分をさらに高めてくれます。
山鉾は祇園祭に合わせて毎年組み立てられ、まつりが終わると解体されます。
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山鉾の巡回ルート
山鉾は、主に、四条通(河原町駅〜烏丸駅)、河原町通(河原町駅〜京都市役所駅)、御池通(京都市役所駅〜烏丸御池通)などを通ります。
前祭、後祭でルートが異なるので、詳しくは公式HPでご確認ください。
祇園祭のスケジュール・アクセス
Photo by Pixta
祇園祭は、毎年7月1日〜7月31日の約1ヶ月にわたって行われます。日程は、曜日にかかわらず、毎年同じです。
【祇園祭2024の日程】
祇園祭2024は、2024年7月1日(月)〜7月31日(水)で開催予定です。
●宵山(前祭):7月14日(日)~16日(火)
●屋台露店:7月15日(月)~16日(火)
●宵山(後祭):7月21日(日)~23日(火)
●山鉾巡行(前祭):7月17日(水)
●山鉾巡行(後祭):7月24日(水)
もっとも盛り上がるのが「宵山(よいやま)」と呼ばれる3日間と、山鉾が巡回する「前祭(さきまつり)」。その1週間後には「後祭(あとまつり)」が開かれ、こちらも山鉾が巡回します。
宵山の15日、16日には、メインストリートである四条通、烏丸通が歩行者天国となり、烏丸通などでは屋台も立ち並びます。
アクセス
祇園祭に行く場合は、阪急「烏丸駅」「河原町駅」、京阪「祇園四条駅」などが最寄り駅となります。
そのほか、JR京都駅から京都市バス206系統で祇園下車、京都市営地下鉄「烏丸御池駅」「四条駅」からも徒歩すぐです。
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祇園祭の楽しみ方
「【夏】お囃子に山鉾。京都の祇園祭をちらっとのぞいてみませんか」より
日本のまつりの楽しみ方は人それぞれですが、せっかく祇園祭に来たからのだから、「とことんまつりを楽しみたい!」そんな方も多いのではないでしょうか?
とはいえ祇園祭は各日でさまざまな祭行事があるので、どのように楽しんだらよいのかわからない人のためにも役立つよう、初心者でも安心して楽しめる祇園祭の魅力をご紹介します。
1.粽(ちまき)を買う
祇園祭の名物の1つ「粽(ちまき)」。「ちまき」とは、主にもち米を材料とした餅菓子で、端午の節句には欠かせない伝統の和菓子の1つです。
祇園祭でいうこの「粽(ちまき)」は、食べるものではありません。
宵山の日に授けられ、1年間玄関先に飾る、厄除けのお守りです。京都市内の民家の玄関先にはこの「厄除け粽(やくよけちまき)」がよく飾られています。
値段は、1本800円〜1,000円前後で、各山鉾町で購入できます。なお、粽のご利益は各山鉾の会所で異なるので、自分の求めているご利益のあるのものを購入しましょう。
2.京都グルメを満喫
祇園祭では、京都限定グルメやスイーツなどが楽しめる屋台や露店が数多く出店します。行列必至の大人気店もあり、18時〜21時ごろの夕食時には混雑がピークを迎えます。
お昼ごろまでに来場することで混雑を回避できるでしょう。なお、2024年5月現在で屋台露店出店情報は未発表です。※2023年は7月15日(宵々山)、7月16日(宵山)の2日間のみ
また、会場で味わえる定番グルメの中でも、膳處漢ぽっちりの「しみだれ豚まん」や、永楽屋の「水あずき」、「金魚サイダー」は大人気!
3.宵山を楽しむ
祇園祭といえば、「宵山(よいやま)」も欠かせない人気の祭行事の1つです。
祇園祭のメインとなる山鉾巡行(7月17日・24日)の3日前・前々日・前日に行われる「宵山(よいやま)」は、いわば「前夜祭」。
「宵山の函谷鉾(かんこぼこ)」と呼ばれる鉾の「提灯落とし」や、山鉾町の旧家・商家が工芸品や屏風など秘蔵の美術品を一般公開し町全体が盛り上がる「屏風祭」が見どころです。
宵山をゆっくり楽しみたい方は、比較的人が少ない「油天神山(あぶらてんじんやま)」周辺や、仏光寺通の木賊山町界隈がオススメです。
4.御朱印巡り
祇園祭ならではの楽しみ方として、宵山期間中に山鉾の会所を回る「御朱印巡り」もオススメです! 事前に御朱印帳を調達しておくとよいでしょう。現地で購入する際は、白楽天山の会所でも購入できます。
また、御朱印が有料の会所が複数あるので100円玉を多めに持っておくと安心です。そのほか、熱中症対策グッズも忘れずに。
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祇園祭で気をつけるべき3つのこと
まつりを100%楽しむために、気をつけておきたい3つのことを紹介します。
その1:トイレ
祇園祭は大規模なまつりですが、仮設トイレはほとんど用意されていません。駅構内のトイレや、街中のコンビニを利用するのがよいでしょう。
その2:雨
この時期、日本では夕方などに急な雨が降ることがあります。コンビニなどで傘やレインコートを購入することができるので、用意しておけば急な雨にも困りません。
その3:お金
屋台で食べ物やおみやげを買う場合、小銭を持っていれば便利です。1万円札などの高額な紙幣は前もって両替しておきましょう。
よくある質問
祇園祭はどんなまつりですか?
祇園祭はいつからいつまで?
祇園祭は、毎年7月1日〜7月31日の約1ヶ月にわたって行われます。
山鉾巡行はいつですか?
前祭:7月17日 / 後祭:7月24日
祇園祭で一番盛り上がる日はいつか?
もっとも盛り上がるのが「宵山(よいやま)」と呼ばれる3日間と、山鉾が巡回する「前祭(さきまつり)」。 その1週間後には「後祭(あとまつり)」が開かれ、こちらも山鉾が巡回します。
宵山の15日、16日には、メインストリートである四条通、烏丸通が歩行者天国となり、烏丸通などでは屋台も立ち並びます。
山鉾巡行の前祭と後祭の違いは何ですか?
「山鉾巡行」は、神輿渡御に伴う「露払い」の位置付けで「神幸祭(前祭)」と「還幸祭(後祭)」で2度行われます。
神様が旅行に行かれる前祭は規模が大きく華やかな一方、旅行から八坂神社にお帰りになる後祭は、静かで伝統をじっくり楽しむことができます。
このようにそれぞれ異なる魅力がある山鉾巡行。両方を見学することで、祇園祭の魅力をより感じることができるでしょう。
祇園祭を体感しよう!
Photo by Pixta
1000年以上にわたって受け継がれてきた京都の祇園祭。この時期に京都を訪れる際は、ぜひ祇園祭を体感してみてください!
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元記事執筆:Keishi Kawakami
この記事は2014年7月1日に公開された記事を2024年6月25日にリライトしたものです。
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