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京都のレトロ喫茶店8選!カフェ好きブロガーがオススメ店を厳選
古都・京都に来たら、ノスタルジックな雰囲気のレトロ喫茶店を訪れてみてはいかがでしょうか。この記事では、京都の三大老舗喫茶店のほか、幻想的な雰囲気の喫茶店、玉子サンドイッチやワッフルなど朝食メニューが人気の喫茶店など8店舗を紹介します。
たくさんのレトロ喫茶店がある京都
京都には、オシャレで近代的なカフェはもちろんのこと、たくさんの人気の老舗喫茶店があります。
本記事では、数多くの日本のカフェを取材・紹介してきた台湾人ブロガー/MATCHA台湾版編集長のmihoが、たくさんある京都のレトロ喫茶の中から、特にオススメのお店を厳選して紹介します!
目次
- ◆京都の老舗喫茶店3選
- 1.小川珈琲(堺町錦店)
- 2.イノダコーヒ(本店)
- 3.前田珈琲(御池店)
- ◆デコレーションからデザートまで夢のようなお喫茶店
- 4.フランソア喫茶室(Salon de the FRANCOIS)
- 5.喫茶ソワレ
- ◆朝食からアフタヌーンティーまで幅広く楽しめる珈琲店
- 6.高木珈琲店(高辻本店)
- 7.スマート珈琲店
- 8.喫茶マドラグ(La Madrague)
小川珈琲(堺町錦店)
「小川珈琲」は、京都の喫茶店界隈でだけでなく、アメリカのボストンにも店舗があります。創業70年を迎えるにあたり、錦市場の近くに位置する100年の歴史を持つ京町家を改装し、最新のコンセプト店「堺町錦店」をオープンしました。
吹き抜けや縁側など、細部にまで伝統的な建築美が表現されています。
炭焼きトースト+糀バター(780円)
モーニングで提供されている炭焼きトーストセット(ドリンク付き)は、京都産小麦100%の山食パンと全粒粉の角型食パンの2種類から選べます。
筆者は、自家製糀バターでいただきましたが、このほかにも京都産大納言(小豆)やサラダセットなどメニューが豊富さも小川珈琲ならではの魅力です。
自家製の糀バターは、全体の口当たりがなめらかで柔らかく、トーストもとても香ばしく仕上がっています。
イノダコーヒ(本店)
2024年6月に創業80年を迎える「イノダコーヒ」は、”京都の朝は、イノダコーヒの香りから”のキャッチコピーでも知られ、中京区の町家に位置するレトロな本店は、休日ともなると朝早くから地元客や観光客が列を作り、行列が絶えない人気店です。
本店の特徴は、品のある照明、オープンエアの席、弧を描いた窓枠など、随所にヨーロッパの優雅な雰囲気が漂い、つい時間を忘れてしまいます。
ロールパンセット(1,050円)
筆者は、「ロールパンセット」を注文しました。カリッと揚げたエビフライが挟まれたふんわり柔らかいパンに、サラダとドリンクが付く、小休憩に最適な軽食セット。
また、ネルドリップ式で淹れられたコーヒーはとても濃厚で、飽和度の高い香りと豊かな層が特徴的な味わいでした。
そのほか、イノダコーヒ本店では、朝ごはんにぴったりな「京の朝食」など、さまざまなメニューが豊富に提供されているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
前田珈琲(御池店)
「京都人に愛され半世紀、前田珈琲」のキャッチコピーで、地元の人々と共に50年以上の歳月を歩んできた京都を代表する老舗カフェ「前田珈琲」。
世界各地から厳選した高品質なコーヒー豆を使い、ネルと呼ばれる布製のフィルターを使った抽出方法にもこだわっています。
また、「二条城」や重要文化財である「京都文化博物館別館」、「京都府庁舎旧本館」に、「京都国際マンガミュージアム」など、世界文化遺産や博物館に進出することで、京都の喫茶店文化と貴重な建築物の融合を図っています。
これもまた、京都ならではの喫茶店の楽しみ方のひとつと言えるでしょう。
前田のイギリスパン(880円)
今回、筆者がいただいたのは、前田珈琲創業当時からある、トーストモーニングセットです。
小麦の香りと発酵後の微かな酸味、そして溶けたバターの組み合わせは、パン好きの味覚を確実に満足させます。
また、濃厚なラテは一口飲むごとに温かな余韻を深く楽しめます。
フランソア喫茶室(Salon de the FRANCOIS)
1934年に開業した「フランソア喫茶室」は、喫茶店として初めて国の登録有形文化財に指定された喫茶店です。
創業当初、戦時下で言論を制限され人々の唯一の憩いの場「文化と自由のオアシス」として愛され、現在もその理念は守り続けられています。
また、店内も創業当時のまま受け継がれており、豪華客船のような設計、収集された名画の複製、クラッシック音楽が流れる優雅な空間は、まさに昭和の時代を彷彿とさせます。
ケーキセット(1,350円)
写真は、午後のティータイムで1番人気のケーキセットです。筆者が選んだアプリコットケーキは、しっとりとした口当たりと酸味が特徴で、微かな苦味のあるコーヒーにぴったりです。
文化人も愛し、集った老舗喫茶「フランソア喫茶室」で京情緒に浸ってみては?
喫茶ソワレ
戦後間もなくオープンした「喫茶ソワレ」は、店内の幻想的なブルーの照明と、名物メニューでもある宝石のようなゼリーポンチが特徴で、近年日本の雑誌やメディアで積極的に紹介される人気の喫茶店となっています。
店内の木彫りや絵画、そして内装デザインは、文化に触発された創業者と共に心を通わせる仲間たちによって手がけられ、芸術的な雰囲気が漂っています。
ゼリーポンチ(750円)
人気メニュー「ゼリーポンチ」は、神戸産の地サイダーを使用したノンアルコールドリンク。見た目も魅力的でありながら、各種フルーツの甘さと、ゼリーのサッパリとした味わいが組み合わさった大人のデザートです。
高木珈琲店(高辻本店)
創業約50年の「高木珈琲店」は、昔ながらの純喫茶です。ほぼ年中無休で、毎朝7時に開店しています。
時間帯問わず、手軽にコーヒーが飲める喫茶店として地元の人々に愛されています。店内はシンプルでどこか懐かしいノスタルジックな内装。
オムライス(1,400円)※サラダとドリンク付き
ランチセットでは、カレーやパスタ、定食などが提供されています。筆者はオムライスを注文しました。
卵は口当たりが柔らかく、チキンライスは、ピーマンやハム、玉ねぎなど野菜の甘みがしっかりと残っていました。ボリュームたっぷりで食べ応えがあり大満足です。
てづくりラムプリン(550円)
名物の手作りラムプリンは、大人気なので午前中に売り切れてしまいます。濃厚な玉子の風味としっかりした食感、生クリームを合わせると絶品です。
自家焙煎のコーヒーは濃厚で、口に含むと徐々に香りが広がり、プリンとの相性も抜群!
※店内は午前中のみ禁煙、午後から全席喫煙可(午後は受動喫煙防止のため20歳未満と妊娠中の方は入店不可)
スマート珈琲店
1932年の開店以来、「スマート珈琲店」は地元の人々にとって朝の憩いの場としてだけでなく、親切な接客と素朴で優しい味が魅力として、訪日観光客にも広く知られています。
店内には、赤い色のコーヒー缶やドイツ製のPROBATコーヒー焙煎機が陳列されており、木の風合いのダイニングと調和し、リラックスできる落ち着いた空間です。
フレンチトーストセット(1,300円)
筆者が注文したフレンチトーストは卵の風味が豊かで、ふんわりとした食感がやみつきになり、手が止まりません。コーヒーは、濃厚なダークチョコレートの風味と香りが特徴的でした。
喫茶マドラグ(La Madrague)
約半世紀にわたって京都で愛された名店「喫茶セブン」の店主が亡くなった後、偶然の機会に現在の新しい店主が引き継ぎ、「喫茶マドラグ」が誕生しました。
ノスタルジックな内装はほぼそのままであり、昔からの常連客たちも今でもこの店を愛し続けています。
マドラグ名物メニューといえば、玉子サンドイッチ(コロナサンド)です。この玉子サンドイッチは、祇園の近くでよく知られている「洋食店コロナ」から受け継がれています。
喫茶セブンを継承している喫茶店マドラグにだからこそ、伝説の定番メニューを受け継いで欲しいということだったそう。
コロナの玉子サンドイッチには4個の卵と牛乳が使用され、丁寧に柔らかく蒸してから焼き上げます。滑らかでふんわりした食感がたまりません。サンドイッチの内側に塗られた秘密のソースもおいしさの秘訣です。
セットには玉子サンドイッチ、サラダ、ヨーグルト、スープ、ドリンクが付いています。
※席の予約は、店頭または電話にて受付
モーニングタイムは8:00~11:00、ランチタイムは12:00~、11:00~12:00は休憩
まとめ
京都の喫茶店文化は、豊かな街の文化的歴史や伝統を象徴しています。
地元の人々や旅行者が現代の喧騒から離れて静かな雰囲気を楽しむことができ、同時に各店の独自の美学と信念を感じることができます。
本記事で紹介した喫茶店8店舗は、京都を訪れた際に誰もが立ち寄りたいくつろぎの場所となることでしょう。