【熊本】高雄から約2時間、チャイナエアラインで行く熊本!今訪れたい人気スポット10選

熊本城や阿蘇山などの有名観光地が点在する熊本県。チャイナエアラインの運航再開により、台湾・高雄市から約2時間でアクセスできるようになりました。本記事では歴史的名所や自然を満喫できるスポットなど、熊本県の人気観光スポットをくまなく紹介します。
チャイナエアライン「熊本-高雄線」が5年ぶりに運行再開!

Picture courtesy of チャイナエアライン
台湾最大手の航空会社「チャイナエアライン」は、コロナ禍をきっかけに運休していた熊本-高雄線の運航を2025年3月から5年ぶりに再開しました。
この運航再開により、台湾の台北からだけでなく、高雄市からも熊本へのアクセスがスムーズにできるようになりました。

Picture courtesy of チャイナエアライン
チャイナエアラインの飛行機が到着する熊本の玄関口が「阿蘇くまもと空港」です。
到着したらぜひ立ち寄りたいのが、「そらよかパーク」にある、尾田栄一郎氏が描き下ろした『ONE PIECE』の巨大壁画「大海賊百景」。横幅約18メートル、高さ約5メートルの圧巻のスケールで描かれたこの壁画は必見です。

Picture courtesy of 熊本市
阿蘇くまもと空港で巨大イラストを鑑賞するところから、熊本市内の散策をスタートしましょう。空港からはリムジンバスを利用し、約1時間で熊本市内へ簡単にアクセスできます。
ここからは、熊本の人気観光スポットを詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
【熊本市】熊本城

Picture courtesy of 熊本城
熊本城は、熊本市を代表する観光スポットです。日本三名城のひとつとして知られています。
熊本城の造りで有名なのは、上に行くにつれて垂直にそびえる石垣です。屈強な武者(※)でも登ることができないことから“武者返し”と呼ばれています。

Picture courtesy of 熊本城
熊本城の見どころは季節折々で変化します。3〜4月は桜に包まれ、11月はイチョウをはじめとする紅葉が美しく彩ります。
夜間のライトアップなど季節ごとのイベントもあり、一年を通して見どころが満載です。
ちなみに熊本城には、日本武将を再現した「熊本城おもてなし武将隊」がいます。お城に隣接する桜の馬場 城彩苑(さくらのばば じょうさいえん)と熊本城天守閣前広場で毎日演舞を披露していて、こちらも注目です。
※武者……主に戦場で戦うことを生業とする武士
【熊本市】水前寺成趣園

Picture courtesy of 水前寺成趣園
のんびりとした散策にオススメなのは、閑静な住宅街に佇む水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)です。水前寺成趣園へは、熊本城から熊本市電を利用して約20分でアクセスできます。
水前寺成趣園の歴史は、約400年前に初代熊本藩主・細川忠利がこの地にお茶屋を建てたことから始まりました。
1671年完成した桃山式の回遊式庭園(※)で、今も訪れる人々を魅了し続けています。

Picture courtesy of 水前寺成趣園
庭園内には、富士山を模した築山(つきやま)(※)や、日本最大の湖である琵琶湖を模した池など、日本各地の美しい景色が巧みに再現されています。
桜や紅葉など、四季の移ろいとともに異なる表情を見せるのも魅力のひとつです。庭園を歩きながら、日本の風情を存分に感じてみてください。
※築山……土砂を小高く盛り上げたり小石を積んだりして人口的に作られた山
※回遊式庭園……実際に歩き、回遊しながら庭園を鑑賞する様式のこと。安土桃山時代(1568〜1600年)の回遊式庭園は、華やかなデザインが特徴
【上天草市】天空ジップライン「白嶽」

Picture courtesy of 天空ジップライン白嶽
熊本の大自然を全身で満喫したいなら、天空ジップライン「白嶽」(しらたけ)がオススメです。
2024年10月にオープンしたばかりのこの新感覚アクティビティは、雲仙天草(うんぜんあまくさ)国立公園内に位置します。全長約350メートルのワイヤーロープを、専用の器具を使って大空を滑走します。

Picture courtesy of 天空ジップライン白嶽
山頂からゴール地点までは40秒ほどです。標高373メートルの白嶽山頂から北側にある中岳へと一気に滑り降り、眼下には八代海(やつしろかい)の絶景が広がります。
白嶽へは、九州自動車道・松橋ICから車で約90分。体験には事前の予約をおすすめします。公式HPで予約や営業日、運行状況を事前にチェックしておきましょう。
【上天草市】湯島

Picture courtesy of 湯島
湯島は、有明海の沖合に浮かぶ離島で、のんびりと流れる島特有の時間が魅力です。
島には多くの猫たちが暮らしており、その数は島民の数を上回ると言われていることから、近年では「猫の島」として人気を集め、訪れる人々を癒しています。

Picture courtesy of 湯島
島内には、恋人たちの聖地として有名な「湯島灯台」や「ハートの木」など、フォトジェニックなスポットが点在し、こちらも必見です。
最も便利なアクセス方法は、熊本駅から出発する快速バス・快速あまくさ号を利用するルートです。「道の駅 上天草さんぱーる」で下車し(所要時間約90分)、そこから徒歩約12分の距離を歩いて、「江樋戸港(えびとこう)」に移動しましょう。
江樋戸港からは定期船に乗り、約30分で湯島港に到着します。
【天草市】イルカウォッチング

Picture courtesy of 天草市
年間を通して温暖な気候の熊本県・天草諸島には、約200頭のミナミハンドウイルカが生息しています。
エサとなる豊富な小魚があることと、網を使わない漁業が行われているため、野生イルカが安心して暮らせる環境が保たれているからです。
また、イルカは群れを作って行動するため、サメが寄り付きにくいです。素潜り漁も安心して行えるそうです。

Picture courtesy of 天草市
イルカウォッチングは年間通して体験でき、料金は大人(中学生以上)3,000円、小学生2,000円、2歳以上1,000円。1日に5回の出航があり、旅行計画に合わせやすいのも魅力です。
春から初夏にかけてはイルカの出産シーズンです。運が良ければ、生まれたばかりの赤ちゃんイルカに出会えるかもしれません。
【人吉市】球磨川くだり・ラフティング

Picture courtesy of 球磨川くだり株式会社
「球磨川(くまがわ)」は日本三急流のひとつに数えられる名河川です。九州でも数少ないラフティングが体験できる場所として知られています。

Picture courtesy of 球磨川くだり株式会社
ほかにも、球磨川では100年以上の歴史を持つ木船での川下りが楽しめます。人吉城跡の石垣を目の前で眺める「梅花の渡し」のほか、約40分かけて穏やかな流れを楽しむ「清流コース」があります。
春には桜、初夏には新緑、秋には紅葉など、四季折々の自然を間近で感じられるでしょう。冬は期間限定でこたつ舟が運航されます。
船頭さんの解説を聞きながら大自然を満喫するこの貴重な経験は、きっと特別な思い出になるでしょう。
発着場である、観光複合施設HASSENBA HITOYOSHI KUMAGAWAまでは人吉ICから車で約5分です。
【人吉市】SL人吉

Picture courtesy of SL人吉
運行開始から101年もの間、人々を支えてきた蒸気機関車の「SL人吉(ひとよし)」が2024年3月に引退。現在は故郷の人吉市に帰郷し、人吉駅前広場駐車場で新たな観光名所として注目を集めています。
現役時代のSL人吉は、黙々と吹き上げる蒸気や、甲高い汽笛の音、そして雄大な球磨川を眺められる贅沢な乗車体験が多くの人々を魅了しました。

Picture courtesy of SL人吉
現在は、約25メートルのレールとともに展示され、その堂々たる姿は老若男女を惹きつけています。今後はさらにレールを延ばして、動態保存(※)を目指します。
SL人吉展示場(人吉駅前広場駐車場)までは、人吉ICから車で約10分です。長きにわたり人吉の地を駆け抜けたSL人吉の雄姿は、一見の価値があります。
※動態保存……利用されなくなった車両や鉄道などを、運転可能な状態で保存しておくこと。
【人吉市】日本の滝100選 鹿目の滝

Picture courtesy of 人吉市
自然豊かな人吉市でマイナスイオンを感じるなら、日本の滝100選「鹿目の滝」へ足を運んでみてください。
鹿目町に位置するこの滝は、落差約36メートルの雄滝と、約30メートルの雌滝、緩やかな流れの平滝の3つの滝を一度に楽しめる絶景スポットです。
特に白い水飛沫を上げて真っ直ぐに流れ落ちていく雄滝は、見応え十分です。荘厳で思わず見とれてしまうでしょう。

Picture courtesy of 人吉市
雄滝と雌滝の入り口は、平滝とは別の下流側にあります。雄滝を間近で見るなら、階段を下り、木橋からの眺めがオススメです。
滝の迫力を感じながら、ちょっとしたハイキング気分も楽しめます。
人吉ICから約20分。滝の周辺は真夏でもひんやりと涼しく、避暑地としても人気です。
【阿蘇市】阿蘇山

「中岳火口」 Picture courtesy of 阿蘇市
阿蘇山は、高岳・中岳・根子岳(ねこだけ)・烏帽子岳(えぼしだけ)・杵島岳(きしまだけ)の阿蘇五岳の総称です。
中でもぜひ訪れたいのは、中岳にある火口です。現在も活発な火山活動が続いているダイナミックな風景を間近で見ることができます。
地鳴りとともに噴煙を上げる様子や、エメラルドグリーンに輝く火口の水面は、地球のエネルギーを感じさせる圧巻の光景です。

「仙酔峡のミヤマキリシマ」 Picture courtesy of 阿蘇市
高岳(たかだけ)と中岳(なかだけ)の北麓にある仙酔峡(せんすいきょう)も見どころのひとつです。5月上旬~中旬には約5万株のミヤマキリシマが一斉に咲き誇り、山肌を美しく染め上げます。
さらに阿蘇山は登山スポットとしても人気です。阿蘇五岳にはそれぞれ異なるルートがあり、難易度や季節によって選べます。
【南阿蘇村】新阿蘇大橋展望所 ヨ・ミュール

Picture courtesy of 南阿蘇村
2016年に発生した熊本地震で「阿蘇大橋」が崩落。その代替として、2021年に「新阿蘇大橋」が建設されました。
新阿蘇大橋は全長525メートル、最大橋脚高97メートルの大きさを誇り、復興のシンボルとして親しまれています。

Picture courtesy of 南阿蘇村
この橋の麓にあるのが、新阿蘇大橋展望所の「ヨ・ミュール」です。「ヨミュール」とは熊本弁で「よく見える」という意味。
その名の通り、展望台からは新阿蘇大橋をはじめ、長陽大橋(ちょうようおおはし)や、第一白川橋梁などの美しい景観が一望できます。
展望所には広々としたデッキが設けられ、写真撮影にも絶好のスポットです。移動の途中で気軽に立ち寄ってみてもいいでしょう。
まとめ
熊本県は、歴史的な名所だけではなく、豊かな自然が広がる魅力あふれる土地です。四季折々で異なる表情を見せ、どの季節に訪れても特別な旅の思い出が生まれるでしょう。
日本ならではの自然に触れたり、時間の流れを贅沢に感じるリラックスした旅を堪能したければ、熊本県はまさに最適な旅先です。
熊本を訪れる際はぜひこの記事を参考に、家族や友人、恋人とともに熊本の魅力を存分に満喫してください。
Main image courtesy of 熊本城
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