高千穂峡と一緒に巡ろう!宮崎・延岡の観光スポット、グルメ、体験、交通を紹介
九州の宮崎県北部にある延岡市は、人気スポット・高千穂峡と一緒に巡るのにぴったりの場所です。今回は、壮大な自然の景観や伝統芸能が魅力の延岡市のアクセス方法やオススメ観光スポット、グルメ、イベントなどを紹介します!
宮崎県延岡市はどこにある?
Picture courtesy of Pixta
九州の宮崎県にある延岡市は、東は海に、他の方面は山に囲まれ、壮大な自然景観と豊かな歴史を誇ります。宮崎市内からは車で約80分で行けます。
延岡市内では、山、海、川など、自然に関連したさまざまな体験ができます。さらに「チキン南蛮」といったこの地発祥の名物グルメも楽しめます。
延岡は人気スポット・高千穂峡から近く、延岡駅からバスに乗れば約80分で高千穂へ行けます。高千穂と一緒に巡る周遊スポットとしてもぴったりです。
延岡へのアクセス
延岡への特急列車 Picture courtesy of Pixta
九州の福岡市から出発する場合、JR博多駅から宮崎空港行きの特急列車に乗れば延岡駅に行けます。所要時間は約4時間です。
九州の熊本市から出発する場合、高速バスで延岡駅まで行けます。所要時間は約4時間です。
JR宮崎駅から出発する場合、特急列車に乗れば、延岡駅までは約1時間です。
延岡で見逃せない自然体験
延岡は自然が豊かで、アウトドアが好きな人に多くのオススメの体験があります。
登山でパックン岩の姿を見よう!
Picture courtesy of 延岡市
延岡市の北方町(きたかたまち)にある鉾岳(ほこだけ)の麓には、特異な形状の巨石があります。この大石は「パックン岩」と呼ばれ、観光客や登山者の人気の撮影スポットになっています。
「パックン岩」は、鹿川キャンプ場から登山道沿いに1.5時間ほど歩けば到着します。この直径約7メートルの石は、丸い球体のような形で、底が裂けており、口を開けた「パックマン」のようです。
途中でロープを使って登る場所があるため、しっかりした登山の準備が必要です。登山経験がない人は経験者と一緒に行くことをオススメします。
ダイビングで海中の珊瑚礁を探索しよう
Picture courtesy of NPO法人 ひむか感動体験ワールド
延岡は九州屈指のダイビングスポットとして知られています。市内には複数のダイビングができる場所がありますが、特に「浦城町エリア」は市街地からわずか20分で行けます。
Picture courtesy of NPO法人 ひむか感動体験ワールド
延岡は海の生態系が豊かで、さらに、海中には水中洞窟やアーチなど多彩な地形が広がっています。また、この海域は黒潮の影響で、色とりどりの珊瑚礁と美しい熱帯魚が見られます。海底生物が好きなダイビング愛好者にとって、延岡はまさに夢のような場所です。
温帯と熱帯の生態系が混在しているため、1年を通してさまざまな生物が観察できます。シュノーケリングやダイビングを通じて、延岡の海の魅力を感じられます。
延岡で絶対に食べたいグルメ!
宮崎の食文化はとても豊かで、特に延岡は、宮崎の名物「チキン南蛮」の発祥地です。ここでは、チキン南蛮と「辛麵(からめん)」の名店を紹介します。
チキン南蛮の元祖「直ちゃん」
チキン南蛮は宮崎県のユニークな料理で、地元産の鶏の胸肉を使用します。まず、小麦粉をまぶし、卵液にくぐらせ、金色になるまで揚げます。最後に特製の甘酢ソースをかけます。市販のタルタルソースとは違い、そのシンプルなおいしさが魅力です。
1964年にオープンした「直ちゃん」は、チキン南蛮の元祖とされるお店。ここでの南蛮鶏は、卵の香りと甘酢ダレの味わいが強く感じられ、一般的なチキン南蛮とは全く異なります。
チキン南蛮だけでなく、その他にも多彩な鶏肉料理を提供しています。
「辛麺屋桝元」の辛麺
1986年に創業した「辛麺屋桝元(からめんや ますもと)」は、宮崎で辛い料理を提供するお店の代表格。その独自の辛麺で広く知られていますが、本店は延岡市に位置しています。
辛麺のおいしさの秘訣であるスープは、にんにく、豚ひき肉、卵、ニラなどを組み合わせて作られています。そして、おいしさのもうひとつのポイントである麺は、そば粉と小麦粉を混ぜて作られており、見た目や食感は冷麺のようにモチモチとしています。
辛さレベルは0~30まで選ぶことができ、1は少し辛い、3は中辛、5は大辛、15は激辛です。
このほか、トマト辛麺や、豆乳を加えた白色の辛麺、カレー辛麺、味噌辛麺もあります。辛麺だけでなく、口に入れると溶けるような食感の軟骨もオススメです。
延岡の文化スポットと伝統芸能
蔦屋書店などが一緒になってつくる延岡駅の複合商業施設「エンクロス」や、延岡で1年に1度開催される伝統的なイベント「のべおか天下一薪能」を紹介します。
「蔦屋書店」などが楽しめる延岡駅の複合商業施設「エンクロス」
「エンクロス」は、延岡の漢字である「延」と、人と人とのつながりを指す日本語「縁」から名付けられた場所。さまざまな人がこの場所で交差し、交流し、さらなる縁を創り出していってほしいという願いが込められています。
Picture courtesy of 延岡市
「エンクロス」はJR駅と書店、その他の店、休憩室が一体化した複合施設で、地元住民だけでなく観光客も多く訪れます。
ここの蔦屋書店では、フリーWi-Fiが使え、座席に座りながら自由に本を閲覧できるほか、セレクト商品・雑貨も購入できます。また、子供の遊び場や、2万冊の図書を閲覧できる閲覧図書スペース、市民の活動スペースなども完備しています。
また、延岡を中心に直径100マイル内で取り扱っている雑貨や特産品も販売しています。自分用に購入するもよし、プレゼントとして贈るもよしです。
延岡城跡
延岡城の建設は1601年に始まり、1603年に完成しました。城にある大きな石垣は高さ19mあり、「千人殺しの石垣」と呼ばれています。基石垣の一番下の隅石(すみいし)を外すと石垣が崩れ、一度に千人の敵を討つことができるとされているためです。
Picture courtesy of 延岡観光協会
北大手門は1993年に復元され、延岡城の二の丸広場に通じています。さらに、延岡城跡の中にある城山公園には約300本の桜の木が植えられており、宮崎で最も有名な桜の名所のひとつとなっています。
日本の各地域には、時を伝える鐘があります。これらの多くは機械による自動化がされていますが、延岡市には、とても珍しい、人が鳴らす時鐘があります。
延岡城の鐘は1878年以来、毎日6:00、8:00、10:00、12:00、15:00、17:00に鳴らされ、延岡の日常生活の一部となっています。
年に一度の大イベント「のべおか天下一薪能」
Picture courtesy of 延岡市
延岡は、400年以上の能楽の歴史を持っており、現存する文献からは、歴代の城主が城下町の住民のために毎年「神事能」(神社の祭りで演じられる能)を開催していたことが分かっています。
「のべおか天下一薪能」は、延岡の伝統的な能の特別公演です。延岡市には「天下一」の称号を持つ面彫師の作品約30点が所蔵されており、これらの作品が「のべおか天下一薪能」で使用されています。
Picture courtesy of 延岡市
毎年秋になると夜が訪れるとともに篝火が灯され、「千人殺しの石垣」を背景に太鼓と笛の音が奏でられ、観客を神秘的な能の世界に引き込みます。このイベントのもうひとつの特徴は、地元の学生が出演していることで、伝統文化の継承に重要な意味を持っています。
日本夜景遺産のひとつ「愛宕山の夜景」
Picture courtesy of 延岡觀光協會
標高約251メートルの愛宕山の山頂には展望台が設けられており、市街地をほぼ360度見渡すことができるため、「日本夜景遺産」に選ばれています。
Picture courtesy of 延岡觀光協會
愛宕山は「日本百名月」にも選ばれており、満月で条件が合う日には、月明かりが海上に「月の道」を作り出し、幻想的な景色を楽しむことができます。
Picture courtesy of Pixta
天気が良ければ、昼間は四国地方までも見ることができます。夜は工業都市である延岡の明かりが遠くの海にも映り、とてもロマンチックです。日本の神話によれば、2人の神がここで出会って結婚したとされているため、山には記念碑が設けられており、人気のデートスポットにもなっています。展望台の下には鐘と鍵を掛けるオブジェがあり、「出逢いの聖地」として人気です。
高千穗峡に行くときは、延岡への周遊もお忘れなく!
延岡から高千穂峡は近く、バスでアクセスできるためとても便利です。
高千穗峡へ行く際には、延岡でグルメを味わったり、歴史スポットを訪れたり、自然体験をしたりすることをオススメします。そうすれば、旅がもっと充実するでしょう!
Written by shushu自由研究所
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