旅の準備はじめよう
【2024・C104】夏コミに必要な持ち物は?必需品や対策グッズを要チェック
世界最大級のマンガ・アニメ・ゲームの祭典「コミックマーケット」(通称:コミケ)。特に暑さがもっとも厳しい8月に開催される「夏コミ」は、万全の体勢で挑むことが求められます。始発で会場に並ぶ人も気軽に楽しみたい人も、本記事を読んで持ち物をチェックしてくださいね!
2024年の夏コミ(C104)を楽しむために準備しよう
コミックマーケット(通称:コミケ)とは、ゲームやアニメ好きが集う日本最大級のイベント。夏と冬の年に2度開催されます。
中でも夏のコミックマーケット(以下、夏コミ)は日本でもっとも暑い時期に開催されるので、しっかりイベントを楽しみたい人も気軽に楽しみたい人も、全員が準備をしておくべき。
今回は、2024年の夏コミ(コミックマーケット104、C104)に向けて何を持って行くべきか、ご紹介します。
【2024年の夏コミ(C104)の日程】
日程:2024年08月11日~12日
場所:東京ビックサイト
入場料など:公式HP参照
※2024年の夏コミ(C104)は事前にチケットを購入していないと入場できないので、ご注意ください。
目次
1. 夏コミに行くのになぜ準備が必要なの?
2. 全ての参加者向け必需品
3. 始発組向け追加アイテム
4. サークルスペースに行く人向け追加アイテム
5. 必須ではないけれど、あると嬉しい物
夏コミに行くのになぜ準備が必要なの?
3日間で50万人以上の人々が押し寄せる、早朝から長蛇の列ができる……。コミケについてハードな噂を聞いたことがある方もいるかもしれません。
それは紛れもない事実です。それに加え夏コミに参加する人は、厳しい暑さにも直面することになります。そのころ日本では気温30度以上、日によっては38~40度に達することもあります。
ギラギラ照り付ける太陽の下で、数十万の人波に立ち向かおうとしている夏コミ参加者は、安全にイベントを楽しむために万全な準備をしていきましょう。
これまでの説明で怖がらせてしまったかもしれませんが、「参加スタイル」別に大きく4つのグループに分けて必需品をご紹介します。
参加者の中には早朝から並ぶのは嫌な人、サークルスペースで同人誌(※1)をメインに買い回りたい人などさまざまな人がいるように、各々に必要な物も少しずつ異なってきます。
まずは自分の参加スタイルを確認してみましょう。自分の好みや体調次第で、リストを微調整しても構いません。
※1:同人誌……各人がチームを作りマンガやアニメなど自費で制作した雑誌。
全ての参加者向け必需品
1. コミケカタログまたは買い物リスト
イベントの会場はとても広く、ホールも分かれています。そこで会場内で迷って時間を無駄にしないため、あるいはお目当てのサークルが見つからない! なんてことにならないために情報をまとめておいた方がよいでしょう。
そこでオススメしたいのが、事前にコミケのWebカタログをチェックすることです。会員登録しログインすれば、会場ごとにどんなものが販売されているのかが分かります。
買いたい物がたくさんある人は、買い物リストを作成しておくと安心。あるいはマップにリストを書き出しておくだけでもよいです。見やすい買い物リストを作ってみてください。
また、カタログは美しいデザインの紙版も販売されています。こちらは当日販売もありますが、冊数が限られているので、事前に書店で買うのがおすすめです。
Webカタログ・その他の情報はこちら:https://webcatalog.circle.ms/
2. ハンカチ、タオル
photo by Pixta
炎天下に逃げ場のない人ごみの中……当然汗だくです。汗をぬぐうタオル類は必須アイテムですが、用意するサイズや数に関しては人や時間帯によって異なります。汗をたくさんかく人は、大きめのタオルを用意してください。また長時間並ぶ人は、2枚以上持ってきてください。
5時間ほど並ぶ必要のある始発組はフェイスタオルを2~3枚持参しましょう。ハンカチよりも大きいタオルなら、入場を待つ間に頭に巻いて日差しを遮ることもできます。
もうひとつ、冷たい飲み物を持ってきた場合、ボトルが結露して出た水滴が荷物を濡らしてしまうこともあるので、タオルをボトルに巻いて防ぎましょう。
3. 飲み物
汗をかいたら注意しなければいけないのは、脱水による熱中症です。 汗は水分と同時に塩分も失われていくので、ミネラルウォーターよりもスポーツドリンクが最適です。また正しい水分補給の方法は、少しずつ水分を摂取していくこと。気分が悪くなってから一気飲みはやめましょう。
午後に立ち寄る程度であれば、飲み物は500ミリリットルのペットボトル1本で十分でしょう。ホール内に自販機もあります。けれど朝から並ぶ場合は、1リットルを目安にしましょう。飲み物を凍らせて持っていくテクニックもあります。まだ氷が溶けないうちは、額に当てて暑さをしのぐのにも使えます。
そのほかにもスナック菓子や携帯食、おにぎり、サンドイッチなどを用意し、並んでいる間に小腹を満たすのもアリです。ただしゴミはかならず持ち帰ってくださいね。
4. 帽子、日傘などの日除けグッズ
「日本観光で知っておきたい! 7,8月の東京や関東の天気とファッションコーディネート」より
日除けグッズも大切なアイテムのひとつです。並ばない場合は日傘でも大丈夫ですが、並ぶなら周りに迷惑のかからない帽子の方がベター。袖の短い服の場合はアームカバーがあると日焼けを防げます。サングラスも便利です。
日焼け止めクリームも必需品。とくに朝から並ぶなら、待っている間に塗りなおしたほうが安心です。
日本の真夏の日差しはかなり強いです。帰る頃に真っ赤に日焼けしてしてしまわないよう、準備をしておいてくださいね。
5. 扇子などの暑さ対策グッズ
扇子やうちわも暑さ対策には必需品。小型のポータブル扇風機もオススメです。ほかにもコールドスプレー、制汗シート、冷却シートなどの清涼グッズもあると便利。
朝から並ばない場合は、会場内で買い物の列に並ぶときのために何か1つ準備すればOK。しかし、早朝から来る人は、来場時間に合わせて2~3品持参した方が困りません。
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6. 持ち歩けるモバイルバッテリー
今やスマホは、どこへ行くにも切り離せない必需品ですよね。途中で充電が切れてしまっては大変。行き帰りの電車やイベント情報をチェックしたり、サークルが発信する最新情報を追いかけたりするなど、たくさんスマホを使うはずです。
また、人ごみの中では友達と別行動を取ったりはぐれてしまったりすることもあるでしょう。そんな時に充電が切れてしまった! なんて悲劇があっては大変です。また並んでいる間、バッテリー残量ギリギリまでスマホを使ってしまうであろう始発組の人には、とくに必須アイテムです。
7. 交通系ICカード
電車に乗るのに切符を買うのもよいですが、SuicaやPasmoなどの交通系ICカードがあれば、特にコミケのような混雑する日は便利です。行きは乗車駅で、少なくとも東京ビッグサイトの最寄り駅で、あらかじめカードにチャージしておいてください。
切符を使う人は、帰りの分の切符もあらかじめ買っておきましょう。しかしイベントの後に行き先を変えて、友達と別の場所へ行くこともあります。そんなときは、切符を払い戻したり買い直したりするのが少し面倒……やはりICカードが一番です。
服装は動きやすさが最優先!
このイベントは厳しい暑さと圧倒的な人ごみとの戦いなので、普段の身だしなみが少々損なわれてしまうのはやむを得ないもの。それよりも安全のために、動きやすい服装や夏にふさわしい服装を心がけましょう。
たとえば、 周囲の人に引っかかる恐れがあるため、飾りが付いていない服を着ること、歩きづらいヒールやピンヒールは避けること、通気性のよい服を着ること、また、始発組の人は強烈な直射日光を浴びることになるので、露出の高い服は避けること、などがあります。
始発組向け追加アイテム
1. 食べ物、飲み物とゴミを入れる袋
始発組には、朝食を食べていない方が多いでしょう。そこで5時間も並ぶ必要があり、何も口にしなければ、体調不良を起こしたり倒れてしまったりするかもしれません。そのため開場を待つ間に食べられる、軽食を持参しましょう。
たとえばおにぎりやサンドイッチ、飲み物などがオススメ。軽食のほかにも、スナック菓子やカロリーメイトのような栄養補給食品でもよいですね。飲み物については上記の「3.飲み物」をご参照ください。
重要なポイントは、食べるときに出たゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参することです。
2. 折りたたみ椅子または座れる紙、ビニールシート類
2、3時間以上も立ち続けるのはかなり大変! さらにイベントが始まると買い物で歩き回るので、悪い影響があるかもしれません。そのため座れるためのグッズがあると便利です。
ビニールシート、新聞紙やイベントカタログの使わない部分などは会場に入った後で捨てていけるので、邪魔にもなりません。鞄やリュックに入るくらいの小さい折りたたみ椅子があれば、より快適です。その代わり荷物は増えることになるので、どちらを優先させるかよく検討してくださいね。
3. 好みの暇つぶしグッズ
開場を待つ間は黙って腰を下ろし、昇りゆく朝日を見つめ、流れゆく雲を眺め……ああ、なんて退屈なんでしょう! 読みかけの小説本やゲームなどの暇つぶしアイテムも必須です。友達とスマホでチャットを楽しむ人は、モバイルバッテリーを持参するのもお忘れなく。
サークルスペースに行く人向け追加アイテム
1.小銭、細かいお金
同人誌や同人グッズを売っているサークルの人は、私たちと同じ一般の人。お店や企業ではないので、用意できるお釣りに限りがあります。支払いに十分なお金を用意しておくと、双方が円滑にやりとりできます。
なお、同人誌の販売価格はサークルごとに異なっていますが、一般的に、5,000円~10,000円程度のお金を使う人が多いようです。
2. 身分証明書またはパスポート
出品されているものの中には購入者に年齢制限を設けている同人誌もあり、サークルの人から年齢確認をされる場合があります。生年月日が明記されている身分証明書かパスポートを準備しておきましょう。
3. 小銭や身分証明書用の小銭入れ
「新宿駅からすぐ近く 「にっぽんCHACHACHA」で和風小物みやげをゲット!」より
サークルスペースで買い物するときは、隣同士のスペースか、近くにあるスペースで続けて買い物をすることも多いです。スムーズに買い物できるよう、コインや1,000円札を小さい小銭入れに分けて入れておきましょう。
さらに身分証明書の掲示を求められたときのために一緒にしまっておくと、迅速に取り出すことができます。
4. 買い物バッグ
「東京駅のおみやげにピッタリ!「トラベラーズファクトリー」グランスタ丸の内限定グッズをご紹介」より
前述のとおり、サークルで創作物を販売しているのは一般の人たちなので、そこで買い物をしても袋には入れてくれません。買い物袋は自分の買い物リストに応じて自分たちで用意しましょう。
少ない買い物で十分な人はショルダーバッグやエコバッグでも構いません。しかしたくさん買う予定のある人は、リュックやキャリーバッグが必要になるでしょう。これらを使うときは、周りの人にぶつからないよう気を付けてくださいね。
5. 憧れのサークルの方へ差し入れや手紙
必須ではありませんが、大好きなサークルの人たちがいるなら、簡単な手紙を書いたりお菓子の差し入れをしたりすれば、サークルの人たちの励みになることでしょう!
双方が気持ちよく受け渡しできるよう、お菓子は一般的に販売していて個包装されているものを選び、未開封のままにしておきましょう。また会場内は暑くてお菓子も傷みやすいので、悪くならないものを選びましょう。数種類のお菓子を詰め合わせてもよいですね。
必須ではないけれど、あると嬉しい物
1. 塩飴
暑くてたくさん汗をかいた日のもうひとつのお助けアイテム、それは体のミネラル不足を防いでくれる塩飴です。パッケージに「塩」と書かれている飴を、コンビニなどで探してみてください。
2. 大きめのビニール袋、レインコート
日本では、真夏でもたまに雨が降ることがあります。買った戦利品が濡れないようビニール袋を準備しておくと安心。袋の大きさは買い物の量に合わせて選びましょう。あらゆるバッグに対応できるくらい大きい袋を持ってくる人もいますよ。
雨は毎年イベントの日に降るわけではないので、かならずしも用意しておく必要はありません。またすでにバッグに防水加工がされているようであれば、その場合もビニール袋は不要です。
一方レインコートは、並んで開場を待っているとき、雨が降ってきた場合に使います。行列は隙間なく続いているので傘を広げると周りの迷惑になってしまい、また強風が吹いたら危険です。なのでレインコートだけを着用しましょう。
3.整理券
ブースが混雑する場合などで、整理券が配布される場合があります。行きたいブースが人気の場合、早めに行って整理券を押さえておくとよいでしょう。
4. デジカメ、スマホのカメラ
「日本のコミケと海外のオタクイベントの違いは何? コミケを訪れた外国人オタクにインタビュー」より
毎年開催されるコミケには、美しいコスプレから「どうしてこうなった!?」と言いたくなるコスプレまで、大勢のコスプレイヤーたちが集まります。
イベント会場内にはコスプレエリアも設置されており、写真撮影も可能です(撮影する際は許可を取り、マナーを守りましょう)。会場にはコスプレ専用のエリアがあります。それ以外の場所での撮影はNGのため注意してくださいね。
万全の体勢で夏コミを楽しもう!
大勢の参加者が集まるうえに、暑さがもっとも厳しい時期に開催される夏コミ。ときに「戦場」とも呼ばれてしまいます。この「戦場」に向かう人は万全の体勢で挑まなければいけません。
準備は参加する人のスタイルや体調によっても異なってきます。たとえば開場前から参加予定の始発組の人は、午後にと立ち寄る人よりも厚い装備が必要です。日差しや暑さに弱い人も、しっかりと対策してきてください。
何よりも大切なことは、十分な睡眠。夏コミを100%楽しむためにしっかり英気を養ってくださいね!
夏コミ必需品チェックリスト
以下が、夏コミ必需品チェックリストです。スマホにメモしたり、プリントアウトしたりして、活用してみてください。
全ての参加者向け必需品
□ コミケカタログまたは買い物リスト
□ ハンカチ、タオル
□ 飲み物
□ 帽子、日傘などの日除けグッズ
□ 扇子などの暑さ対策グッズ
□持ち歩けるモバイルバッテリー
□ 交通系ICカード
始発組向け追加アイテム
□ 食べ物、飲み物とゴミを入れる袋
□ 折りたたみ椅子または座れる紙、ビニールシート類
□ 好みの暇つぶしグッズ
サークルスペースに行く人向け追加アイテム
□ 小銭、細かいお金
□ 身分証明書またはパスポート
□小銭や身分証明書用の小銭入れ
□ 買い物バッグ
□ 憧れのサークルの人へ差し入れや手紙
必須ではないけれど、あると嬉しい物
□ 塩飴
□ 大き目のビニール袋、レインコート
□ ステージイベント観覧のための整理券
□ デジカメ、スマホのカメラ
元記事執筆: Akihito Usui
※本記事は2014年08月05日に公開した記事を2024年版にリライトしたものです。