【2025年】最大級のカルチャーイベント「コミックマーケット」一般参加の基本
「コミックマーケット」(通称:コミケ)とは、漫画・アニメ・ゲームを愛する人たちが集う日本最大級のイベント。「どんなイベントで、どうやって参加するの?」と疑問に思っている方、本記事でコミケの概要と、そして参加するための基本を学びましょう!
日本最大級の「コミックマーケット」

漫画が好きな方や、日本のゲームやアニメにすっかり魅了されてしまった方々なら、誰しもが一度は日本最大級の祭典「コミックマーケット」(通称:コミケ)に足を運んでみたいと思うでしょう。けれど同時に、イベントはとにかく人でごった返しているとの噂を聞いた方もいるかもしれません。
どこを見ても人ばかりなんて……そもそもどんなイベント? 準備は必要? 入場券はある? そんな疑問を本記事ですべてお答えしましょう!
コミックマーケット開催日は?どんなイベント?

コミケとは、各人がチームを作りマンガやアニメなど自費で制作した雑誌(同人誌)などを販売するイベント。年2回開催されており、8月に開催されるコミケを「夏コミ」、年末に開催されるコミケを「冬コミ」と呼びます。いずれもお台場近くの国際展示場「東京ビッグサイト」で行われます。
| 2025年度の予定 | 開催日 |
| 夏コミ (コミックマーケット106) | 8月16日~17日 |
| 冬コミ (コミックマーケット107) | 12月30日~31日 |
イベント期間中はアニメ、ゲーム企業各社、グッズなどの製作会社や版権を持っている会社が作品を展示したりグッズの販売を行ったりします。コミケ限定のグッズ販売もあり、毎回好評です。
またサークル(「同人誌」と呼ばれる本やグッズを制作して販売するファンのこと)が出展するスペースもあります。通常、サークルと企業ブースはそれぞれホールが分かれています。
サークルスペースは日ごとに参加サークルが変わるので、目当てのサークルがある場合は日程を確認しておいてください。

「日本のコミケと海外のオタクイベントの違いは何? コミケを訪れた外国人オタクにインタビュー」より
参加者の中には、一般参加者やイベントに華を添えるコスプレイヤーの方々もいます。コスプレ参加の方々は会場で着替えるための更衣室が用意されています。会場以外で着替えることはマナー違反。更衣室前でコスプレ登録証を購入しましょう (500円/1日)
コミケを回るにはカタログの事前購入がオススメ

冊子またはDVD-ROMで販売されているカタログは、イベントをスムーズに楽しむためのアイテム。会場マップや参加サークル、企業のリストが載っています。イベント会場は広いので、マップが無かったりイベントに不慣れだったりする方は迷ってしまうでしょう。
さまざまなブースで買い物を検討している場合、あらかじめブースの場所を調べておくのがオススメ! カタログの表紙など毎回有名なイラストレーターが手掛けているので、コレクションのためにカタログを買う人もたくさんいます。
カタログは漫画・アニメ関連ショップ(アニメイト、コミックとらのあな、メロンブックスなど)で毎年2,500円前後で、DVD-ROM版はそれよりも安く販売されています。会場でも販売されており事前購入より安価ですが、とても混雑しているのでカタログを買うだけでも苦労するかもしれません。
企業ブースではさまざまなステージイベントが行われていて、観覧のための整理券が配布されたり、事前予約が必要だったりします。こちらはカタログではわかりません。目的のイベントがある方は、各企業が出す情報を事前にチェックしておいてくださいね。
会場へは何時ごろ行くべき?

イベント期間中、大勢の人々が朝4:00ごろから会場の前に腰を下ろして待機している画像や、始発電車で到着した人が駅から飛び出してくる動画などがインターネット上で拡散されている様子を目にします。「コミケに参加する人は朝早くに行かないといけないの?」と疑問を抱く方もいるでしょう。
実際ルールはありませんが、欲しいものがあったり人気のある商品が欲しかったりする方は、やはり早めの到着がオススメ。出展している物によっては開始から1~2時間で完売してしまう可能性があるからです。特に同人誌など印刷部数が少ないものはすぐに売り切れてしまいます。
公式HPに書かれた平均的な待ち時間はおよそ以下の通りです。
| 到着時間 | 入場予想時間 | 待ち時間 | デメリット (※) |
| 始発電車 (6:00前に会場に到着) |
10:00~10:30 | 約5時間 | 早起きが必要。待ち時間が長い。 |
| 10時頃 | 11:00~11:30 | 約1時間 | 完売する物が出始める。各ブースに行列ができる。 |
| 12時頃 | 即入場可能 | 待ち時間なし | 出展物の多くが完売している。 |
※デメリットは筆者個人の見解です。
前日の夜から会場前で待機することは禁止されています。朝が苦手な方はお台場近くのホテルに泊まりましょう。
コミケ会場(東京ビッグサイト)への行き方
もっとも利用者数が多いのはりんかい線「国際展示場」駅。会場までは徒歩5分ほどで到着します。
りんかい線よりも車両は少なめですが、駅からあまり歩きたくない方はゆりかもめ線「東京ビッグサイト」駅を利用するとよいでしょう。
ホールごとに並ぶ列に注意!
早朝から並ぶ方は、ホールごとに分かれて待機する列があります。会場前の広場には看板を持った誘導スタッフがいますが、分からない場合は直接スタッフに聞いてみましょう。
行き先を間違えてしまうと、人混みをかき分けて目的地へ移動する必要があり、かなり時間をロスしてしまいますよ。
イベント開始の少し前に到着した方は、どちらに向かおうとも列の最後尾に並べば大丈夫。広場から伸びている長蛇の列は、行き先別にはなっておらず、人が混み合っています。
帰りの電車のための準備は事前にしておこう
帰りの駅周辺や電車もかなり混雑します。事前にICカードへ十分な金額をチャージしておくこと、また切符の方は到着したときに帰りの切符を買っておくとよいでしょう。
そのほかのアクセスについては、以下の記事をご覧ください!
開始、終了時間帯のマメ知識

コミケの開始、終了時には、アナウンスと同時にその場にいる全員が拍手をする行事が恒例になっています。終了までいた方は、ぜひ一緒に拍手をして、ほかの参加者との一体感を味わいましょう!
多くの方は買い物が終わる13:00ごろから徐々に帰宅し始めます。サークルスペースでは、13:00~14:00くらいになると撤収し始める場所も多いです。そのため15:00ごろには帰りの電車を待つ人々で駅が混雑します。
またイベント終了時間には、今度は関係者やコスプレイヤーの方々、そして彼・彼女たちを撮影するカメラマンが一斉に帰宅します。その時間帯もとても混雑するので、覚悟が必要かもしれません。混雑を避けたい方は1時間ほど周辺のお店などで休憩し、人が減るのを待ちましょう。
昼食時の会場周辺のレストランも要注意。並ぶのが嫌な方は別の駅まで行った方がよいでしょう。

注意点を伝えると過酷なイメージがついてしまうかもしれませんが、日本のポップカルチャー好きにはぜひ訪れてほしいイベントです! 思い思いの楽しみ方が、きっと見つかるでしょう。
熱狂ファンでない方や、少し身構えてしまっている方は、午後以降に立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。新しい扉が開けるかもしれないですよ!
Information
開催期間(2025年):8月16日~17日、12月30日~31日
※詳細は公式HPの予定表をご覧ください。
住所 : 東京ビッグサイト Google Map
最寄駅 : ゆりかもめ線「東京ビッグサイト」駅またはりんかい線「国際展示場」駅
公式HP : http://www.comiket.co.jp/
元記事執筆: Akihito Usui
※本記事は2014年08月02日に公開した記事をリライトしたものです。