神社の鳥居ってそもそも何?起源や種類を解説
神社にお参りするときに入口で目にする鳥居。よく見てみると神社によって形や色が違うことに気づきます。そもそも鳥居はなんのために建てられているのでしょうか。本記事では、そんな鳥居の起源や種類について詳しく解説します。
神社の鳥居とは
鳥居は、神社へ通じる門や、シンボルとして建っているだけでなく、神社の内側にある神聖な場所(神域)と、人々が暮らす外側の場所(俗世間)の境界を表しています。このほかにも、鳥居には神社の中に不浄なものが入らないようにする「結界」としての役割もあるといわれています。
基本的に神社の鳥居は一社に一基ですが、規模の大きな神社になると複数の鳥居が並んでいることもめずらしくありません。
鳥居の起源とは?
鳥居の起源にはいくつかの説がありますが、一つは古事記の神話に由来するものです。これは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩屋にお隠れになってしまったとき、他の神々が「常世長鳴鳥(とこよながなきどり)」という鳥を鳴かせたエピソードがあり、この「鳥が居た木」を起源とする説です。
このほかにも、インドや中国などの海外から伝わってきたとする説もあります。
鳥居の種類
材質や形、色もさまざまな鳥居ですが、大きく「神明(しんめい)鳥居」と「明神(みょうじん)鳥居」の2種類に分けることができます。これをさらに神社や形の違いで細分化していくと、60種類以上に分けることもできるといわれています。
神明(しんめい)鳥居
明神(みょうじん)鳥居
「明神(みょうじん)鳥居」は、「笠木」の両端が空へ向かって反りあがっていて、その下に「島木」を重ねているのが特徴です。中央の額には神社の名前が書かれていて、神明鳥居に比べると力強く華やかな雰囲気を感じます。 朱色に塗られた鳥居は、主にこの「明神鳥居」に分類されています。
鳥居の色はなぜ赤い?
鳥居の色が赤い理由として、古くから日本では朱色に「魔除けの力」があると信じられていたから、という説があります。また、朱色は身体に流れる血の色を連想させるため、「生命力の象徴」としても考えられていたそうです。このような理由から穢れを払い、力をもたらす色として、神聖な場所である神社で使われるようになったのかもしれません。
ただ、すべての鳥居が朱色というわけではなく、白色や黒色の鳥居も存在しています。
南海沿線で参拝できる主な神社
最後に、南海沿線で参拝できる主な神社をご紹介します。
住吉大社
全国に約2,300社ある住吉神社の総本社。地元大阪では“すみよっさん”と呼ばれ、古くから愛されている神社です。年初には230万人以上の参詣者が訪れることで全国的にも有名。
DATA
営業時間:9:00~17:00(御守授与所)
TEL:06-6672-0753
住所:大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
アクセス:南海本線「住吉大社」駅から徒歩約3分
南海高野線「住吉東」駅から徒歩約5分
阪堺電車阪堺線「住吉鳥居前」電停から徒歩すぐ
今宮戎神社
商売繁盛の神様・戎(えびす)様がお祀りされている神社。毎年1月9~11日の3日間で開催される十日戎(とおかえびす)は大変賑わい、毎年約100万人もの参拝者が訪れます。
DATA
営業時間:9:00~17:00
TEL:06-6643-0150
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
アクセス:南海高野線「今宮戎」駅から徒歩約2分
金剛山葛木神社
大阪と奈良の府県境を縦断する金剛山の山頂付近にある神社。現在、金剛山守護神の葛木38社を合祀しています。なお、金剛山は、古くから神道と仏教の2つの信仰を融合・調和した「神仏混淆(しんぶつこんこう)」の霊峰とされています。
DATA
TEL:0721-74-0005
住所:大阪府南河内郡千早赤阪村大字千早1009-2
アクセス:南海高野線「河内長野」駅からバス「金剛登山口」下車、徒歩約70分
鳥居の違いにも注目してお参りしてみよう!
今回は、神社の鳥居について解説しました。日本では古来よりなじみ深い鳥居ですが、そこにはさまざまな意味や思いが込められていることがわかります。意味を知った上でお参りすれば、きっとより有意義なものになるはず。
今度のお出かけは、南海沿線の神社に足を運んでみてはいかがでしょうか?なにか新しい発見があるかもしれません。
元記事:https://otent-nankai.jp/category/topic/230227_shrine-torii-gate_873
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