世界から宇宙へ〜つつじが岡公園〜

「つつじが岡公園のツツジが世界一だ」と、アメリカのツツジ・シャクナゲ協会会長に称えられたつつじが岡公園の中にある、珍しい2つのツツジをご紹介します。
1.勾当内侍遺愛(こうとうのないしいあい)のツツジ
70品種あるツツジの中でも樹高は5mを超え樹齢は800年と推定される名木「勾当内侍遺愛(こうとうのないしいあい)のツツジは、群馬県の武将「新田義貞」が愛する妻「勾当内侍」のために1334年に植えたツツジです。
後に第三代館林城主榊原(松平)忠次がこの地に移植したと伝えられています。
※遺愛(いあい) 亡くなった人が生前大切にしていた物・愛用品のこと

2.宇宙ツツジ
1994年7月アメリカ・ケネディ宇宙センターから一人の宇宙飛行士が、スペースシャトル・コロンビア号に搭乗し、宇宙へと旅立ちました。その人が館林市出身で日本初の女性宇宙飛行士の向井千秋さんです。
実はこの時、向井さんと一緒に公式飛行記念品として、「館林市旗」と「3種類のツツジの種」を機内に持ち込むことが出来ました。そのツツジの種は、推定樹齢100年〜500年の古木から採取しました。
帰還後館林市に返還された種は、直ちに東京大学理学部付属植物園、筑波大学、群馬県園芸試験場、市つつじ研究事務所、子ども科学館で播種、育成が進められ、1999年には「宇宙ツツジ」が商標登録されました。



800年の時を刻んできたツツジと宇宙を旅したツツジの子どもたち。今年もつつじが岡公園で皆様をお待ちしております。
群馬県は日本の中央部、東京の北西部に位置する県で、温泉地、スキー場、そして豊かな自然が東京から近い距離で堪能できることで知られています。山、湿原、湖など美しい自然に囲まれた魅力的な温泉地が点在し、日常の喧騒から離れてゆったりと過ごしたい方やアウトドアアクティビティを楽しんで気分転換をしたい方に最適です。一方、養蚕や工芸の伝統が色濃く残る小都市では、日本文化に浸ることができます。 東京から交通の要衝である高崎市まで新幹線に乗れば約1時間で来ることができるため、日帰りの観光も楽しめますが、複数日の滞在でより群馬の魅力に浸ることができます。