名水と酒が出会うまち北杜市の酒蔵と名水スポット制覇！日帰りモデルコース

「水の山」北杜市は、八ケ岳と南アルプスに抱かれた日本屈指の名水の里。湧き水は四季を通じて冷たく澄み、空気はどこまでもクリア。この恵まれた自然の中で、古くから人々は酒を醸してきました。自然の恵みをたどりながら、酒蔵を巡る旅へ出かけましょう。

ライター

山梨県の北西部、長野県との県境に位置します。八ヶ岳、南アルプス、金峰山など3,000ｍ級の山々に囲まれ、南に富士山を望む、広大なエリアです。東京から車で約2時間、富士山から車で約1時間、松本から車で約1時間の距離にあり、アクセスも良いことから、年間を通じて多くの観光客が来ています。「名水の里」としても知られ、日本名水百選には、3か所が選ばれています。この豊かな水の恵みは、天然水として親しまれ、ミネラルウォーターは日本有数の生産量を誇っています。清らかな水からは酒も生産されており、美しい自然景観と豊かな食を楽しむことができます。

本サービスにはプロモーションが含まれています

目次
１．酒蔵紹介～名水が育む北杜の地酒～
２．名水スポット紹介～酒を支える”命の水” パワースポット～
３．道の駅紹介～地酒と名水を持ち帰る～
４．酒蔵と名水スポット制覇！日帰りモデルコース
５．まとめ

１．酒蔵紹介～名水が育む北杜の地酒～

北杜市には、南アルプスや八ヶ岳の伏流水で仕込む個性豊かな酒蔵が点在。蔵ごとに異なる香りや味わいを楽しみながら、名水が生む地酒の奥深さを感じてみてください。

山梨銘醸株式会社

南アルプスの麓、名水の湧き出る白州の地で、寛永3年（1750年）より蔵と技を受け継ぐ酒蔵。恵まれた「水・技・人」を原動力に日本酒の新たな価値を創り出すため独自の高みを目指し、“今を生きる人のための酒造り”に取り組んでいます。

敷地内には、試飲できる直売店「酒処大中屋」、地元作家の酒器などを扱うショップ、明治天皇が御巡幸の際にご宿泊された「行在所」、糀糖を使ったスイーツを楽しめるカフェスペース「くらかふぇ」などがあり、 酒と文化をゆっくりと味わえる空間です。

営業時間：酒処大中屋 9:00 ～ 17:00 （試飲 9:00 ～ 16:30）

定休日　：1月1日

酒蔵見学：日本酒のテイスティングに加え、酒蔵、行在所、焼酎貯蔵庫、御前水など七賢の蔵を巡るツアーが月２回程度開催されます。詳細は山梨銘醸株式会社ウェブサイトをご確認ください。　

試飲　　：併設の直売店「大中屋」にて有料試飲を楽しめます。

蔵開き　：例年３月中旬に開催されます。開催日時等詳細は山梨銘醸株式会社ウェブサイトをご確認ください。

英語対応：不可

徒歩数分のところに七賢の「発酵」の技を生かした酒造の伝統料理を提供する直営レストラン「臺民」があります。

ここでは、七賢の「仕込み水」も飲むことができます。

山梨銘醸株式会社 Website

山梨銘醸株式会社 Instagram

八卷酒造店

文久2年（1862年）に創業、今も変わらぬ手仕事で酒を醸す歴史深い蔵元。八ヶ岳の伏流水と地元産の米を使い、伝統の技で「甲斐男山」を醸しています。自然の恵みを生かしたその酒は、すっきりとした味わいと香り高さが魅力です。

営業時間：9:00 ～ 17:00

定休日　：日・祝祭日 ※事前にお問い合わせください。

工場見学：要問合せ　八卷酒造店にお問い合わせください。

試飲　　：不可

蔵開き　：予定なし

英語対応：不可　※英語のパンフレットあります

八卷酒造店 Website

武の井酒造株式会社

慶応元年（1865年）の創業以来、160年にわたり酒造りの伝統を受け継ぐ蔵。八ヶ岳山麓の伏流水と四季の花から生まれた酵母が織りなす日本酒を醸しています。春は桜、夏はひまわりなど、季節ごとに異なる酵母を使用し、その時々の香りと味わいを楽しめるのが魅力です。敷地内の「NOBU SAKAGURA Cellar Door」では、蔵元限定酒の購入や、併設の飲食スペースでお酒と軽食のペアリングを気軽に楽しめます。

営業時間：9:00 〜 17:00

定休日　：1月1日～ 1月3日, 8月15日　

工場見学：不可

試飲　　：併設の飲食スペースで有料試飲を楽しめます。

蔵開き　：予定なし

英語対応：可

武の井酒造 Website

武の井酒造 Instagram

谷櫻酒造有限会社

嘉永元年（1848年）の創業以来、八ヶ岳南麓の清らかな湧水とともに歩んできた酒造。精米から販売まで一貫して行う蔵の酒は、自然の恵みと職人の技が生み出す、やわらかな旨みが魅力です。南部杜氏協会会長を務める杜氏の指揮のもと、伝統を守りながら新たな挑戦を続けています。敷地内の直売店では全銘柄を取り揃え、一部の無料試飲も楽しめます。

営業時間：8:30 〜 17:30

定休日　：土曜・⽇曜・祝

工場見学：不可

試飲　　：併設の直売店で一部品種の無料試飲可能です。※人数によっては試飲が難しいこともあります。

蔵開き　：2026/3/7～8開催予定　詳細はWebsiteで確認してください。

英語対応：不可

谷櫻酒造 Website

２．名水スポット紹介～酒を支える”命の水” パワースポット～

名水なくして北杜の地酒は語れません。南アルプスや八ヶ岳の伏流水は、長い年月をかけて磨かれ、酒を醸す”命の水”として受け継がれてきました。湧水地を巡れば、その清らかさとともに、酒づくりの原点に触れることができます。

尾白川渓谷　千ケ淵（おじらがわけいこく　せんがぶち）

南アルプス甲斐駒ヶ岳を源に流れる尾白川渓谷は1985年に「日本名水百選」に選定された名水。その中でもひときわ美しい「千ヶ淵」は、深いエメラルドグリーンに輝く名水の地です。この清らかな水は、酒蔵「七賢」の仕込み水としても知られ、澄んだ味わいの日本酒を生み出す源となっています。静寂と水音に包まれながら、北杜の酒文化の原点にふれてみてください。

三分一湧水（さんぶいちゆうすい）

1985年に「八ヶ岳南麓高原湧水群」として環境省の名水百選に認定された湧水で北杜を代表する名水のひとつ。古くから農業用水として分け合うために三方向へ均等に分かれる仕組みがつくられ、“水を分かち合う知恵”として今も大切に守られています。この湧水を源とする八ヶ岳の伏流水は、八ヶ岳南麓の酒蔵——武の井酒造、八卷酒造、谷櫻酒造——の酒造りを支える恵みの源でもあります。名水を味わいながら、北杜の地酒文化の原点にふれてみてください。