森美術館「ロン・ミュエク」展が残り1ヶ月!不気味なほどリアルな彫刻に惹き寄せられる
森美術館で開催中の「ロン・ミュエク」展が2026年9月23日に閉幕します。日本で18年ぶりとなる大規模個展で、巨大な頭蓋骨のインスタレーションなど貴重な11作品を展示。極限のリアリズムとスケール感が脳を揺さぶる、この夏必見の展覧会です。
待望の日本開催「ロン・ミュエク」展が9月23日に閉幕
東京・六本木の森美術館にて、現代美術界で圧倒的な存在感を放つ彫刻家、ロン・ミュエクの個展「ロン・ミュエク」展が開催されています。
カルティエ現代美術財団との長年にわたる関係性のもと企画され、2023年のパリを皮切りにミラノ、ソウルを巡回してきた本展。日本での開催は2026年9月23日(水・祝)までと、残り1ヶ月を切りました。
日本での個展は、2008年に金沢21世紀美術館で開催された回顧展以来、実に18年ぶりです。

《舟の中の男》2002年
ロン・ミュエクとは?
ロン・ミュエクは、1958年オーストラリア生まれ、イギリス在住の現代美術家です。革新的な素材や技法を用いて具象彫刻の可能性を切り拓いてきました。映画や広告業界に20年以上携わったあと、1990年代半ばから本格的に彫刻制作をスタート。1997年「センセーション」展への参加を機に世界的な脚光を浴びました。
彼の作品の代名詞は、不気味なほど徹底された「ハイパーリアリズム」と、意図的な「スケールの揺らぎ」です。 シワや血管、体毛、皮膚の質感にいたるまで、本物の人間と間違えてしまうほど精緻に表現される一方で、作品は実物よりも極端に大きく、あるいは小さくつくられています。このスケール感が、私たちの感覚を揺さぶるのでしょう。
さらには人間の「孤独」「脆さ」「不安」「回復力」といった内面的な感情や体験も作品に落とし込まれており、観る者に人間の存在そのものを問いかけてきます。
これは押さえて。本展で見るべき作品
本展を象徴する主要展示作品を紹介します。日本初公開の作品もあるので、お見逃しなく!
1.《マス》(Mass)2016-2017年 【日本初公開】

展示室に入ると視界を埋め尽くす巨大な頭蓋骨の彫刻。約300平方メートルに及ぶ展示空間に合わせて再構成され、100点もの頭蓋骨が積み上げられたり床に転がったりして置かれています。鑑賞者は頭蓋骨の間を歩くことができ、圧倒的なスケール感です。
2.《イン・ベッド》(In Bed)2005年

長さ6.5メートル、幅約4メートルに及ぶベッドに横たわる、巨大な女性を表現した作品です。手であごを支え、どこか物憂げに上を見つめる表情は、不安や憧れ、孤独などの感情を呼び起こされるようです。すぐ目の前に巨大な顔があるにもかかわらず、その視線が私たちと交わることは決してありません。
2006年の「カルティエ現代美術財団コレクション展」でもキービジュアルとして使用され、日本でも広く知られています。
3.《エンジェル》(Angel)1997年 【日本初公開】

ロン・ミュエクが世界的に人気となった初期の代表作です。18世紀のイタリアの画家ティエポロの絵画からインスピレーションを得て制作されました。
等身大よりも小さくつくられた、背中に大きな翼を持つ男性が、スツールに腰掛け俯きながら悲しげな眼差しで物思いにふけっています。一般的な「天使」のイメージを覆す、はかなさと脆さがうかがえる作品です。
4.《ゴースト》(Ghost)1998/2014年

水着を着た10代の少女が壁にもたれかかる姿を、約2メートルのスケールで表現した作品です。肌に透けて見える血管やシワ、体毛に至るまで徹底的に再現されています。本展に展示されているのは、2014年にアーティスト・プルーフとして新たに型を起こし、ゼロから制作された作品です。
5.《チキン/マン》(Chicken/Man)2019年 【日本初公開】

下着姿の老人が、テーブルの上の一羽の鶏と対峙する、奇妙な光景を描いた作品です。実物よりも小さくつくられています。前のめりになって手を握りしめる老人の表情と、鶏の鋭い視線に注目してみてください。ひりひりとした緊張関係が感じられるでしょう。
6.《マスク Ⅱ》(Mask II)2002年

眠りに落ちたロン・ミュエク自身の顔を、約4倍にして表現した彫刻です。台座に載せられた作品の後ろは空洞になっていて、現実と虚構の絶妙なバランスを示しているようです。
開催概要
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F)
会期:2026年4月29日(水・祝)~9月23日(水・祝)※会期中無休
開館時間:10:00~22:00
※火曜日のみ17:00まで(ただし、5月5日、8月11日、9月22日は22:00まで)。最終入館は閉館の30分前まで。
入館料(事前予約制・日時指定券): オンラインチケットのほか、空きがある場合は当日窓口でも購入可能。
[平日] 一般:2,300円(オンライン2,100円)/学生(高校・大学生):1,400円(オンライン1,300円)/シニア(65歳以上):2,000円(オンライン1,800円)/中学生以下:無料
[土・日・祝休日] 一般:2,500円(オンライン2,300円)/学生:1,500円(オンライン1,400円)/シニア:2,200円(オンライン2,000円)/中学生以下:無料
※「展望台セット券」(4,300円/オンライン4,100円)なども用意されています。
画像提供・ニュース元 PR Times
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