イサム・ノグチがデザインした札幌市の「モエレ沼公園」が美しい!

北海道は日本の都道府県の中で一番北に位置しています。中でも札幌市は北海道の道庁所在地で、全国の市の中で4番目に人口が多い市として、とても賑わっています。

そんな札幌市には、「札幌テレビ塔」「大通公園」「時計台」「旧北海道庁」など、様々な観光スポットが存在します。また、美味しい海産物が豊富に獲れることから市場も複数あり、寿司・海鮮丼などを扱っている店が多いのも特徴です。

けれども札幌市には、まだまだ知られていない面白い観光スポットが存在します。札幌の中心地から電車で約10分、そこからバスで更に約25分も離れているのですが、一生のうちに一度は行ってみたい場所です。それが今回紹介する、彫刻家のイサム・ノグチがデザインした「モエレ沼公園」です。

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モエレ沼公園とは

モエレ沼公園は、270万tもの廃棄物を埋め立てた後に造られた、約1.89k㎡もあるとても広い公園です。

「廃棄物」「埋め立て」と聞くと、なぜこの公園ができたのかと不思議に思ってしまうかと思います。ここではモエレ沼公園ができるまでの経緯も説明していきます。

当初は、モエレ沼が自然の沼地としての存続が危機的な状況にあった為、保全を兼ねて大規模な公園に改造しようと、札幌市が1978年から着手することになっていました。公園の構想としては、野球場や植物園を設置したり約1800本の桜を植えて桜の名所しようと、日本でよくみる一般的な公園を目指していたそうです。そして、構想通りの公園を実現するために、1979年からゴミの搬入・埋め立てが始まりました。

ところが、1988年6月に日系アメリカ人の彫刻家イサム・ノグチ氏が、公園の設計へ全面協力をすることを発表して、公園の基本構想を公表したことから大きく公園のコンセプトが変わったとされています。そして、今の素敵なモエレ沼公園が完成しました。

ガラスのピラミッド HIDAMARI

モエレ沼公園にある特徴的な建物の一つ「HIDAMARI」は、2003年に開館したガラスのピラミッドです。モエレ沼公園の入り口から一番近い場所に建てられているので、まずはここに行くことをおすすめします。

「HIDAMARI」のガラスには、夏は美しい青空、冬には一面の雪原の美しさが映され、公園の風景と一体になったかのような感覚を味わうことができます。

モエレ山

モエレ沼公園の中で一番大きい造形物です。札幌市の東区では唯一の山として地域のランドマークにもなっています。

不燃ゴミや土を積み上げて造られた人工の山で、登り口は全部で5ルートあります。階段は山肌を回遊するものと、一直線のものがあり、いずれも10分弱で登り切ることができます。ちなみに、一直線の階段は本当に疲れます。

山頂部分は、札幌市内全体を見渡せる展望台となっています。山頂の幅はイサム・ノグチの生誕100年にあたる完成年にちなんで2004cmとなっているそうです。

テトラマウンド

モエレ沼公園に来たら、ここは必ず見て欲しいスポットです。

直径2mのステンレスの円柱を三角に組み上げていて、真下には芝生の小さい丘があります。とてもシンプルですが、間近で見るとそのダイナミックさが伝わってくるモニュメントです。

円柱の表面は特殊な磨き方がされているらしく、光線を浴びると輝きが多彩に変化します。芝生で覆われた小さい丘の上に上がって空を見ることで、イサム・ノグチが目指した彫刻の世界を体感してみましょう。

コンサートや舞踊などのパフォーマンスの舞台として使われています。この施設は、イサム・ノグチが最後に遺したモエレ沼公園の模型にはない施設です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。札幌の都心部には有名な観光スポットが多くありますが、少し離れた場所には広大な土地を活かした素晴らしく綺麗な公園があります。電車とバスを乗り継いでリラックスしに行ってみてはいかがでしょうか。

Information

モエレ沼公園

住所：北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
営業時間：7:00-22:00
定休日：なし
Wi-Fi環境：-
クレジットカードの有無と種類：-
言語対応レベル：-
他言語メニューの有無：-
最寄り駅：地下鉄東豊線 環状通東駅
アクセス：地下鉄東豊線「環状通東」から、中央バス（東69・東79）で「モエレ沼公園東口」下車、すぐ
価格帯：無料
宗教情報：-
電話番号：011-790-1231
公式HP：モエレ沼公園

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