旅の準備はじめよう
【東京から新幹線+特急で約3時間】新潟県村上市で伝統漁法による鮭漁が始まります。
新潟県村上市は「鮭のまち」と呼ばれ、毎年秋~冬に遡上してくる鮭を大切に食べ、守り・育ててきました。間もなく、鮭のまち・村上に鮭の遡上シーズンがやってきます。村上市街地のすぐそばを流れる三面川では、伝統の鮭漁を見学することができます。
鮭を大切にしてきた新潟県村上市
古来より、川を遡上してくる鮭によって栄えた新潟県村上市。古くは、平安時代に編さんされた書物『延喜式』に越後国から朝廷へ鮭を献上したという記録があり、この鮭には村上で獲れたものが含まれていたといわれています。江戸時代には、三面川の分流・種川において世界で初めて鮭の自然ふ化増殖に成功。その事業に尽力した村上藩士・青砥武平治の功績は現代まで語り継がれています。
村上に根づく鮭文化
村上市では、言葉や料理においても独自の文化が育まれました。村上の方言で鮭は「イヨボヤ」と言いますが、「イヨ」は魚、また「ボヤ」も魚という意味であり、鮭は「魚の中の魚」という意味になります。鮭に関する料理は「塩引き鮭」や「鮭の酒びたし」をはじめ百種類を超えるといわれており、頭の骨から内臓、ヒレに至るまでを捨てることなく調理し、その命を大切に食します。
例年10月下旬~12月まで、村上市内の河川では鮭漁が行われます。三面川では、ウライと呼ばれる柵を設けて鮭を捕まえる「ウライ漁」、川舟を操って網で鮭を捕らえる「居繰網漁」、大きなかぎ針で鮭を引っかけて釣り上げる「テンカラ漁」を見学することができ、中でも居繰網漁は三面川でしか見ることができない伝統漁法です。ぜひご覧ください。
2024(令和6)年 三面川の居繰網漁 実施概要
実施期間
2024年10月21日(月)~11月30日(土)
実施時間
●月~金曜日 9:00頃~
●土・日曜日、祝日 9:00頃~/13:00頃~
備考
●三面川左岸(イヨボヤ会館側)で実施します。
●柵(ウライ)の延長線上から300~400メートル下流で行います。
●漁の状況によって早く終了する場合があります。
●悪天候や西風が吹くとき等は出漁しない場合があります。
●見学は無料です。
新潟県の北端に位置する村上市は、村上城跡を中心に広がる歴史情緒溢れるまち並みをはじめ、素晴らしい海景を誇る名勝「笹川流れ」や豊かな恵みをもたらす山河や田園、日本海に面した瀬波温泉では沈む夕日とともに上質な癒やしの時間が過ごせます。 「塩引き鮭」をはじめとした鮭料理や村上牛、岩船産コシヒカリなど、村上でしか味わえない美味もいっぱいです。 歴史と伝統、豊かな自然と美食のまち・村上の魅力をご紹介します。