【群馬県富岡市】世界遺産「富岡製糸場」の完全ガイド~アクセス、見どころなど~
東京から2時間でアクセスできる、日本の近代化のカギを握る世界遺産・富岡製糸場の魅力をご紹介します。
富岡製糸場とは
富岡製糸場は、1872年に明治政府が日本の近代化のためにフランス人技師の指導のもとで設立した模範器械製糸場です。政府は生糸の品質改善・生産向上と、技術指導者を育成し、近代製糸技術を国内に広めるため、洋式の繰糸器械を備えた官営の模範工場をつくることを決めました。あれから150年の時を経た現在でも、ほぼ設立当時の姿のまま、その威容を誇っています。富岡製糸場は「富岡製糸場と絹産業遺産群」として2014年に世界文化遺産に登録されました。
富岡製糸場までのアクセス
羽田空港から富岡市まで
羽田空港(東京モノレール)~浜松町駅(山手線)~東京駅(上越・北陸新幹線)~高崎駅(上信電鉄)~上州富岡駅(約2時間45分)
成田空港から富岡市まで
成田空港(スカイライナー)~上野駅(上越新幹線・北陸新幹線)~高崎駅(上信電鉄)~上州富岡駅(約3時間45分)
新潟から富岡市まで
新潟駅(上越新幹線)~高崎駅(上信電鉄)~上州富岡駅(約2時間)
金沢から富岡市まで
金沢駅(北陸新幹線)~高崎駅(上信電鉄)~上州富岡駅(約2時間20分)
上州富岡駅から富岡製糸場までは、徒歩約15分
富岡製糸場の見どころ3選
西置繭所
国宝「西置繭所」は、主に繭を保管する倉庫として1872年に建てられました。保存修理と耐震補強、そして活用するための整備が併せて行われ、1階には耐震補強用の鉄骨を骨組みとしたガラスの部屋を整備し、資料展示室(ギャラリー)と多目的ホールが設けられました。2階の展示エリアでは、貯繭倉庫として長年使われてきた空間を体験いただけます。
繰糸所
繭から生糸を取る作業が行われていた富岡製糸場の「中心部」。創業当初は300人もの袴姿の工女がここで糸とりをしていたことから、当時としては世界的に最大級の生産規模と言われています。2014年12月、2つの繭倉庫とともに国宝に指定された、日本の近代化を今に伝える貴重な産業遺産です。
社宅76
富岡製糸場で働いていた人たちの暮らしぶりを体感できる大正時代の社宅では、実際に使われた家具や道具が展示されています。当時の風景をイメージしてみてはいかがでしょうか。生糸の原料である繭糸を吐き出すお蚕を近くで見れる生態展示のほか、予約制で器械製糸が普及する前に使われていた座繰り器による糸とり体験もできます。
富岡製糸場の見学方法・音声ガイドについて
富岡製糸場では、無料の専用アプリをダウンロードすることで、富岡製糸場の音声ガイドを聞くことができます。日本語、英語、中国語を選択できる音声ガイドを使って、富岡製糸場の歴史や価値を自分のペースで学びたい人におすすめです。団体での見学を検討される場合は、解説員によるガイドツアーがおすすめです。解説員の手配は予約が必要になりますので、事前に予約詳細を以下ページからご確認ください。解説員による解説は日本語と英語(要予約)になります。
お土産にしたい「富岡シルク」
富岡製糸場のお土産には「富岡シルク」がおすすめです。富岡シルクギャラリーでは、富岡で生産された繭、フランス繰糸器で引いた生糸や上州座繰り生糸をはじめ、富岡シルクとフランス リヨンの製織技術で織られたシルクタペストリーや伝統の絵画織で織られた富岡製糸場全景(錦絵)のタペストリーなど、こだわりの絹織物が展示されています。富岡産の繭100%使用した富岡シルクプレミアムコレクション・オリジナルネクタイ『レンガ』、シルクオーガンジーストール『Akebono』をはじめ、フランス人画家とのコラボ『絵画スカーフ』、シルクコットンハンカチ『Okaiko&Kuwanomi』、ブックカバーや、ペンケース、名刺入れ、コスメ商品に至るまで、シルクの本質を追求した魅力あふれる純国産の絹製品を多数展示販売しています。
群馬県は日本の中央部、東京の北西部に位置する県で、温泉地、スキー場、そして豊かな自然が東京から近い距離で堪能できることで知られています。山、湿原、湖など美しい自然に囲まれた魅力的な温泉地が点在し、日常の喧騒から離れてゆったりと過ごしたい方やアウトドアアクティビティを楽しんで気分転換をしたい方に最適です。一方、養蚕や工芸の伝統が色濃く残る小都市では、日本文化に浸ることができます。 東京から交通の要衝である高崎市まで新幹線に乗れば約1時間で来ることができるため、日帰りの観光も楽しめますが、複数日の滞在でより群馬の魅力に浸ることができます。