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2つの合掌造り集落を1日で。高山→金沢ワンウェイバストリップ
高山駅から目指すのは、世界遺産として名高い2つの合掌造り集落。白川郷(しらかわごう)、五箇山・相倉(ごかやま・あいのくら)を半日で巡り、城端(じょうはな)を経由して金沢へゴールするワンデートリップ、ぜひご覧ください。
約8時間10分
世界遺産「合掌造り集落」2箇所を一気通貫
まるでタイムスリップしたかのよう。
そんな体験ができるスポットが、世界遺産「白川郷・五箇山合掌造り集落」です。
伝統的な合掌屋根と自然豊かな山村風景は、世界中の人々を魅了しています。
今回のメインテーマは、1日で巡る世界遺産。
高山駅から2箇所の合掌造り集落を経由し、金沢にゴールするモデルコースをご紹介します。
限られた時間で、効率的にスポットを回りたい方にオススメです。
スタート地点は岐阜県のJR高山駅。
高山線、JR東海バス、濃飛バスが接続する中日本観光の中継地です。
東は上高地、北は白川郷への玄関口であり、世界中の観光客で賑わいます。
まずは白川郷を目指すため、濃飛バスのきっぷ売り場へ。
きっぷの種類が豊富ですが、カウンターで丁寧に教えてもらえます。
旅程に合わせて最適なきっぷを買いましょう。
今回のバス巡りスポットは白川郷、相倉、城端の3箇所。
そこで利用したのが白川郷・五箇山ルートきっぷ。3日間有効のワンウェイきっぷです。
各区間を個別に発券するよりも、600円ほどお得になります。
朝の便は満車に近いほどの盛況ぶり。白川郷の人気が伺えます。
観光客で賑わうターミナルを出発しました。
10:25 白川郷バスターミナルで下車
約50分で、世界遺産「白川郷」に到着しました。
ここで1時間20分のフリータイム。あまり奥深くには行かず、バスターミナルの近辺で観光を楽しみます。
白川郷の必須訪問スポットが「荻町城跡展望台」。丘の上にあります。
バスターミナルから徒歩で登ると15分ほどかかりますが、専用のシャトルバスを使えば楽々。
小さなバスなので満車になることもあり、早めに並ぶとベターです。
取材当日は暑い日でしたが、ストレスフリーで展望台へ到着できました。
白川郷の絶景を堪能できる、訪問必須のビューポイントです。
撮影後は徒歩で降り、古式ゆかしい集落風景を楽しみました。
大小様々な家屋が並ぶ中、1番手近にあった「和田家」の中を探報してみました。
先ほどのシャトルバス乗り場のすぐ近くにあります。
中は広々として天井が高く、とても重厚な造りに圧倒されました。
内側から見る合掌家屋もまた素晴らしいものでした!
バスターミナルに戻って、次の目的地「相倉集落」行きのバスへ。
短い滞在時間でしたが、雰囲気を味わうには十分でした。
白川郷は縦長に広いので、奥まで行くと帰りが大変。
ショートステイの場合は、バスターミナル近辺を回るのがスマートでおすすめです。
12:30 相倉口で下車、徒歩5分で相倉集落へ
2つめの合掌造り集落の五箇山「相倉」はゆったり3時間ほどフリータイムをとりました。
その理由は、白川郷よりもコンパクトで散策しやすく、観光客が少なく待ち時間がほぼかからないことが大きいです。
ここでランチ、観光、体験の3つを満喫します。
まずは一際大きな合掌家屋「勇助」の資料館を訪問。
貸切のお宿と資料館が一体となった、歴史を感じるスポットです。(入館料大人300円)
2階の資料館では、五箇山の人々の暮らしを追体験できる展示が盛りだくさん。
山奥で独自の発展を遂げた、豊かな暮らしぶりに驚かされます。
養蚕や和紙作りなど、伝統工芸品ファンは必見です。
資料館見学の後はランチへ。徒歩1分もかからずお隣の「茶店まつや」へ。
五箇山名物の豆腐、そばはもちろん、工芸品も多数販売しています。
地元山菜をふんだんに使ったメニューがイチオシです。
値段もリーズナブルで大満足。
ランチの後は「五箇山和紙漉き体験館」を訪問。
コンパクトな集落なので、どのスポットも徒歩2分ほどでアクセスできます。
五箇山に古くから伝わる和紙作りを体験できます。
今回は平日で空いていたので、予約なしで体験に参加できました。
作成した和紙は、もちろん画用紙として使用可能。
一回15分ほどで手軽にチャレンジでき、料金も700円とリーズナブルです。
館内には和紙の工芸品も充実し、お土産処としてもオススメです。
残り時間は集落内を気楽に散策。30分もあればほぼ集落の端々を回れます。
撮影を楽しんでいると、あっという間にバスの時間に。
徒歩で相倉口バス停へ戻り、世界遺産バスに乗り込みます。
最後の観光スポット「城端」へ。
15:55 城端曳山会館で下車
バスに乗り続ければ城端駅まで行けるのですが、金沢行きバスまで40分ほどフリータイムが。
なので手前の城端曳山会館で下車、散歩しながら城端駅を目指しました。
曳山会館のすぐ裏には「善徳寺(ぜんとくじ)」の立派な門がありました。
ここで小腹が空いてきたので、善徳寺向かいの和菓子店につい寄り道。
城端駅まで下り坂基調なので、楽に歩き切ることができます。
とはいえ夏の暑さで、冷たいものが欲しくなりました。
観光協会ではアイスを販売中、思わず買ってしまいました。
バスの待ち時間で、思いがけないスイーツとの出会いを楽しめました。
あとは金沢まで一気にワープ。
1日でたくさん歩いたので、ウトウトしている間に金沢まで着いたのでした。
なお、ルートきっぷは区間内で高岡まで有効。帰着先によっては高岡経由を利用するのもOKです。
17:45 金沢駅で下車
全行程終了
1日だけでも十分楽しめる「世界遺産巡り」
高山から金沢まで早足で駆け抜けたツアーでしたが、魅力がギュッと凝縮されたあっという間の1日でした。
ルートきっぷでサクサクと回れば、1日で合掌造りをハシゴすることは十分現実的だと感じます。
見どころ盛りだくさんな合掌集落ですが、ポイントを絞って回れば雰囲気を味わえること間違いなし。
ルートきっぷは3日間有効なので、白川郷か相倉で一泊してゆったり旅にも仕立てられるでしょう。
世界遺産を、ぜひ身近に楽しんでほしいです!
このモデルコースで紹介したスポット
私達は富山県南砺市の魅力を国内外に発信しています。 富山県南西部に位置する南砺市は、四季折々の豊かな自然に恵まれ、日本の原風景と、古き良き日本の伝統文化が今に色濃く残っている場所です。 合掌造り集落で知られる五箇山は、独自の文化を持ちながら人々が暮らす、まさに「生きた世界遺産」。田園に広がる散居村も、この地方独特の特別な風景のひとつです。中世から近世にかけて絹織物で栄えた城端や、木彫りで知られる井波には、薫り高い歴史と文化が息づき、棟方志功が暮らした福光、市場町として栄えた福野、椿の里の井口、 演劇と都市交流の利賀など、南砺の里山はいつも旅の魅力にあふれ、人々は温かい笑顔でむかえてくれます。