高野山に来たら絶対食べたい!精進料理の定番「ごま豆腐」
高野山と言えば精進料理。精進料理と言えばごま豆腐。 しかし、豆腐と呼ばれるのに、大豆に作られるものではありません。本記事ではごま豆腐と味わえる場所を紹介します。
ごま豆腐とは?
高野山発祥の「ごま豆腐」(ごまどうふ)とは、その名が示す通り、通常の大豆を原料とする豆腐とは一線を画す、ゴマを主成分とした独特の食材です。ごまとは非常に栄養豊かなで、昔、中国では薬として重宝されていた食品です。
ごま豆腐の起源は、弘法大師(空海)が1200年ほど前に開山した聖地、高野山での真言宗の厳しい修行の中で食べる精進料理の一つとして生まれたと言われています。
その精進料理は、肉や魚など動物性の食材を使わないため、たんぱく質が不足しがちになります。そこで、良質のたんぱく質を含むごまを食べて栄養を補っていたと思われ、そのごまの栄養を効率よく摂取するために考えられたのが「ごま豆腐」です。
見た目は柔らかい豆腐のようですが、実際には大豆から作られる一般的な豆腐とは異なり、ごまを煎らずに生のまま皮を取り除き、高野山の水と吉野葛を合わせてすり鉢で練り上げて炊き上げます。
資料出典:「ごま豆腐 和歌山県」(農林水産省) を編集して作成
現在でも、精進料理を提供する宿坊や料理店では、ごま豆腐を味わうことができます。下記で高野山でのおすすめのお土産兼飲食店舗を紹介します。
五色豆腐料理を満喫 角濱ごまとうふ総本舗
昭和2年(1927年)高野山で創業され、四代にわたって技術と伝統を受け継ぎながら、山内の各寺院に納品を提供してきた「角濱ごまとうふ総本舗」は、高野山を訪れる際に欠かせないスポットの一つです。
同店のごま豆腐は、厳選された白ごまとくず粉(葛粉)を使い、昔ながらの製法で丁寧に作られていて、すりつぶした白ごまの香り高い風味と、くず粉による滑らかで柔らかな食感が特徴です。ごまの持つ豊かな香りと自然の甘みが口いっぱいに広がり、一度食べたら忘れられない味わいです。
そのままでももちろん美味しいですが、わさび醤油や甘みのある味噌ダレ、もみじおろしなどの薬味と一緒にいただくことで、異なる味わいを楽しむことができます。
2023年に開業した小田原店では、懐石料理「五彩」 を販売始めました。
タンスを模した木箱に料理が入っており、 「五味」(塩味・甘味・苦味・酸味・辛味)、「五色」(緑・黄・赤・白・紫)、「五法」(煮・揚・蒸・焼・生)を掛け合わせて表現し、様々な味を楽しんでいただけるメニューです 。
それ以外にも、ごま豆腐の原液から作られた「精進ラーメン」や、季節によって味付けが変わる「角濱ごま豆腐金剛懐石」など、各店舗ではさまざまなメニューが提供され、常に新しいごま豆腐の食べ方を通じてお楽しみいただけます。
おすすめお土産紹介
独特な料理を満喫できる飲食コーナー以外、お土産セットが購入できる各店舗の販売コーナーも見逃せません。
定番のごま豆腐はもちろん、ごま豆腐の独特の風味が苦手な方のためにも、たっぷりごま豆腐が入っているバームクーヘンが用意せれていますよ!小麦の焼けた香ばしい香りで、ごま豆腐の風味に馴染んでない方でも楽しめるような素敵なお土産です。ぜひお試しくださいませ!
また、店舗での販売だけでなく、角濱ごまとうふ総本舗はオンラインショップを通じて全国配送も行っています。遠方に住んでいる人々にも、高野山の味を楽しんでいただけるよう、新鮮なごま豆腐をクール便でお届けしています。自宅で本格的な精進料理の一品として楽しめるのが魅力です。
結語
本記事では、高野山の代表的な料理であるごま豆腐と、ごま豆腐を味わえるところ兼お土産として購入できる場所として、角濱ごまとうふ総本舗を紹介しました。
角濱ごまとうふ総本舗は、百年にわたり、高野山のごま豆腐文化を支え続けてきた老舗の一員です。丁寧に作られたごま豆腐は、伝統の味を守りつつ、現代の食卓にもぴったりなヘルシーな逸品です。
高野山を訪れる際には、ぜひ一度、ごま豆腐を味わってみてください。
写真出典:
1.公益社団法人 和歌山県観光連盟
2.農林水産省
3.角濱ごまとうふ総本舗
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