魅力満載の鍾乳洞「満奇洞」はロケ地&恋人の聖地&森の芸術祭会場!(新見市)
「満奇洞」は、2024年9月28日(土)から開催される国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の会場の一つにもなっています。見どころやアクセス方法、駐車場情報などをご紹介!
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目次
- 満奇洞とは?
- 「満奇洞」の名前の由来
- 映画『八つ墓村』のロケ地として4度も選ばれました
- 恋人の聖地としても知られています
- 地底湖に広がる波紋
- 長い時をかけて出来上がる鍾乳石
- 頭上注意!
- 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」では蜷川実花 with EiMの作品展示会場に!
- 営業時間・休洞日・入場料
- アクセス・駐車場情報
- 満奇洞について教えてくださった松井さん
- 宝石のように輝く鍾乳石
- おわりに
満奇洞とは?
「満奇洞」は岡山県新見市にある全長約450mの鍾乳洞で、約30分で見学することができます。洞内には美しくライトアップされた鍾乳石や幻想的な水面があり、写真映えスポットとしても人気があります。気温は年間を通して15度前後に保たれており、夏は涼しく冬は温かい快適な空間となっています。取材当日は気温が30度を超える暑さでしたが、入口付近の広場にも洞内からの涼しい空気が流れており、洞内はさらに快適でした。
「満奇洞」の名前の由来
「満奇洞」という名称は、歌人・与謝野晶子に由来しています。与謝野鉄幹・晶子夫妻が1929年(昭和4年)にここを訪れた際、"奇に満ちた洞(不思議に満ちた洞窟)"と絶賛したことから名付けられました。洞内入口付近には、満奇洞を詠んだ歌の碑石が建てられています。
映画『八つ墓村』のロケ地として4度も選ばれました
「満奇洞」はドラマや映画『八つ墓村』のロケ地として、計4回使用されています。この選定には、作者である横溝正史の疎開先が岡山であったという縁が関係しているとされています。展示されている金田一耕助のパネルには、新見市のマスコットキャラクター「にーみん」が愛らしい姿を見せています。
恋人の聖地としても知られています
「満奇洞」は恋人の聖地としても有名です。洞内には「恋人の泉」があり、ハート形に見える場所もあります。この泉は願いが叶うとされ、恋愛や縁結びのパワースポットとして知られています。
見どころ①カラフルな「泉水」
それでは、満奇洞の見どころをご紹介していきます。洞内は、カラフルなLEDでライトアップされており、美しく幻想的です。こちらは「泉水」と名付けられた場所です。色鮮やかで不思議な造形に満ちた光景は、まるで別世界のようです。写真映えする場所としても人気があります。
見どころ②棚田のような「千枚田」
こちらは「千枚田」と呼ばれる場所です。まるで水が張られた棚田のような景観が広がっています。周りの空気に触れて水が固まっていくことで、このような形状が作られるそうです。興味深いことに、「満奇洞」内の水位は変動し、時期によって冠水したり、完全に水がなくなったりするようです。
見どころ③洞内湖にかかる「竜宮橋」
洞内の最も奥にある湖には「竜宮橋」がかかっています。まさに竜宮城はこのような風景なのではないでしょうか。日本的な赤い橋は、海外からの観光客にも特に人気があるそうです。時間帯によってLED照明の色が移り変わるため、様々な雰囲気を楽しむことができます。
見どころ④ハート型と恋人の泉
竜宮橋からさらに進むと、ハート型のようなシルエットが見えてきます。まさに「恋人の聖地」にふさわしい景観で、その奥には「恋人の泉」が広がっています。
地底湖に広がる波紋
地底湖の水は、高度にろ過された水のため、とても透明度が高くなっています。ポタン…ポタン…と落ちる水滴により、穏やかな水面に波紋が生まれます。不規則なタイミングで輪が広がっていく様子は、見ていて飽きることがありません。
長い時をかけて出来上がる鍾乳石
洞内ではあちこちでポタ…ポタ…と水が垂れてきます(時々首筋や頭に落ちてきてヒヤッとします)。この水にはカルシウムが含まれており、落ちた場所でつららのように伸びていきます。1cm伸びるのに100年もかかるそうで、気が遠くなるほどの悠久の時を感じさせます。洞内には長いつらら状の鍾乳石がたくさんあります。つららの下には「石筍」と呼ばれる堆積物が出来、上下で繋がると石柱となります。
頭上注意!
洞内には、中腰にならないと進めない場所が何カ所かあります。まるで探検をしているような気分になりますが、頭をぶつけないように注意が必要です。
「森の芸術祭 晴れの国・岡山」では蜷川実花 with EiMの作品展示会場に!
2024年秋は岡山県北で、国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が開催されます。「満奇洞」は、蜷川実花 with EiMの作品展示会場となります。私が訪れた際は青や緑だったこの場所が、約1,000本の彼岸花の造花を設置した真っ赤な世界に変わるそうです。この世のものとは思えない美しい空間となることでしょう。とても楽しみですね。
営業時間・休洞日・入場料
通常定休日はありませんが、2024年は「森の芸術祭 晴れの国・岡山」会場準備のために臨時休洞期間が設けられています。なお、「森の芸術祭
晴れの国・岡山」期間中は高校生以下が無料でご入場いただけます。
営業時間:8:30~17:00(入洞は16:30まで)
定休日:なし
※臨時休洞 2024年9月24日(火)~27日(金)料金:大人(高校生以上)1,000円、中学生800円、小人500円、小学生未満無料
※「森の芸術祭 晴れの国・岡山」期間中満奇洞 単館鑑賞券
料金:大人(大学生・専門学生以上)1,000円、高校生以下無料
アクセス・駐車場情報
第一駐車場は約20台駐車可能ですが、土・日曜日、祝日は満車になることが多いようです。満車の場合は少し離れた場所に第二駐車場、第三駐車場があります。第一駐車場への道は非常に狭いため、車幅が広い車などの場合は第二・第三駐車場の利用をお勧めします。満奇洞入口へは第一駐車場から約5分、急こう配の坂を徒歩で上ります(かなり息切れしました)。
満奇洞について教えてくださった松井さん
今回、「満奇洞」について詳しく教えてくださったのは松井正樹さんです。「満奇洞は年中15度前後の気温ですので、夏だけでなく秋冬もぜひお越しください。秋は紅葉が美しく、冬場は温かく過ごせてお勧めです。しかも、冬は湿度が下がるために鍾乳石の表面がキラキラと光って美しいです。幻想的な満奇洞をお楽しみください」とおっしゃっていました。
宝石のように輝く鍾乳石
よく見ると、鍾乳石の表面はこのようにキラキラと輝いているのです。カルシウムが結晶化したものだそうです。この煌めきが、冬場はさらに美しく見られるとのことです。
おわりに
「満奇洞」は、『八つ墓村』のロケ地、与謝野晶子ゆかりの地、恋人たちの聖地、写真映えスポットなど、魅力満載の鍾乳洞です。さらに、もうすぐ始まる「森の芸術祭 晴れの国・岡山」では、この時だけの特別な光景が楽しめます。ぜひ、自然の快適空間で芸術もお楽しみください。
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!