岡山後楽園の秋冬限定イベント「タンチョウの園内散策」！アクセスやお土産情報もご紹介

ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星を獲得し、日本三名園の一つでもある岡山後楽園。県内唯一の特別名勝として知られるこの庭園では、秋から冬にかけて特別なイベント「タンチョウの園内散策」が開催されます。優雅に空を舞うタンチョウの姿と、園内で購入できる関連グッズについてご紹介します。

タンチョウの園内散策について

現在、岡山後楽園では8羽のタンチョウが飼育されています。秋から冬にかけて開催される「タンチョウの園内散策」では、タンチョウたちが自由に園内を歩き回り、時には空を舞う姿を観察することができます。

日常の様子

通常、タンチョウは正門から入って左手にある鶴舎で過ごしています。園内を散策していると、時折その特徴的な鳴き声が聞こえてきます。実は戦後一時期、園内でのタンチョウの飼育が途絶えていました。しかし、岡山の旧制第六高等学校で学んだ郭沫若氏から2羽が贈られたことをきっかけに、再び園内で姿を見られるようになりました。

散策イベントの様子

散策中は一部通行止めとなる場所があるため、スタッフの指示に従う必要があります。いよいよ開始時間になると、飼育員の誘導でタンチョウたちが鶴舎から園庭へと姿を現します。

飛翔の瞬間

飼育員がタンチョウの鳴き声を真似ながら走り出すと、タンチョウたちも飛翔の準備に入ります。この日は複数回飛んでくれましたが、天候や体調によって全く飛ばない日もあるそうです。

庭園の風景とタンチョウ

ダイナミックに頭上を飛んで行くタンチョウ。白と黒の羽がとても美しいです！

かつて藩主の居間として使用された延養亭の前を、タンチョウたちが優雅に飛んでいく姿は、まるで日本昔話のような光景です。

園内最大の「沢の池」の上を4羽が仲良く飛ぶ様子は、水面すれすれまで低く、その姿が池に映り込む瞬間も見られます。

岡山城との共演

最も印象的な景色は、岡山城を背景にタンチョウが飛ぶ瞬間です。日本の伝統的な風景とタンチョウの優美な姿が織りなす光景は、他では見ることのできない特別な眺めとなっています。

園内を一周したタンチョウが芝生に降り立ちます。

自然な姿

散策中のタンチョウは、芝生に降り立ち、時には虫を探して地面を覗き込む姿も。バッタをくわえている様子も観察でき、野生の習性を垣間見ることができます。唯心山を背景に、黒い翼を広げる姿も印象的です

スタッフの方による通行規制後に、飼育員さんとともに芝から芝へと移動します。

散策の終わり

約1時間の散策を終えると、タンチョウたちは飼育員の誘導で鶴舎へと戻っていきます。柵をまたぐ際の長い足を上げる仕草も愛らしい♪

タンチョウグッズ

正門と鶴舎の間にある「観射亭」では、タンチョウをモチーフにした様々な商品が販売されています。

オリジナルタオルや扇子には、岡山後楽園の風景とともにタンチョウが描かれています。

マスキングテープや「つるの玉子」という銘菓も人気です。

「つるの玉子」は、ふわふわのマシュマロの中に黄身餡が入った和洋折衷のお菓子。白と淡い紅色の「紅白」と「鶴」という縁起の良い組み合わせも魅力です。

開催情報

次回開催：2024年10月26日（土）9:00～10:00 ※小雨決行

11月以降の日程は公式サイトでご確認ください。タンチョウの体調等により、変更または中止となる場合があります。中止の場合は当日午前7時までに公式サイトでお知らせされます。

岡山後楽園の公式サイト

詳しくはこちら

基本情報

「タンチョウの園内散策」は、岡山後楽園の入園料のみで見ることができます。

入園料：大人500円、65歳以上200円、高校生以下無料

【岡山後楽園】

所在地：岡山県岡山市北区後楽園1-5交通アクセス

（公共）：JR岡山駅から藤原団地行きバス約12分、「後楽園前」下車すぐ交通アクセス

（車）：山陽自動車道岡山ICから約20分

岡山後楽園

〒703-8257 岡山県岡山市北区後楽園　1-5

岡山藩2代目藩主・池田綱政（つなまさ）が自ら憩いの場として築いた大庭園。季節の花が彩る広々とした園内は江戸時代さながらの別世界。1952年には歴...

終わりに

タンチョウと日本庭園、そして城が織りなす風景は、岡山後楽園ならではの特別な眺めです。優美なタンチョウの姿と日本の伝統的な庭園の雰囲気に触れることで、日常を忘れさせてくれる素晴らしい体験となることでしょう。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。