「岡山後楽園」花ごよみ。 季節ごとの花を楽しもう!(上半期編)
お花見の名所でもある「岡山後楽園」。ソメイヨシノ、ヤエベニシダレなど春の桜はもちろん、梅、ツツジ、アヤメなど、四季折々の花を一年を通して見ることが出来ますよ。今回は園内の花を見頃の時期ごとにご案内します。何度も訪れて一期一会の出会いを楽しもう! 2024年7月からさらにお得になる、年間パスポートのご紹介も。
1月・2月・3月/スイセン
寒い冬に彩りをそえてくれる花・スイセン。梅園の周辺で多く見られるので、梅の花との共演も楽しめます。花の見頃は1月中旬~3月上旬頃。白や黄色のラッパスイセンや日本スイセンなど、様々な種類のスイセンに出会えますよ。寒い季節を乗り越えて花開く球根植物たち。凛とした姿も美しいです。
2月/ウメ
東門付近の梅林には100本ほどのウメの木が植えられています。白梅、紅梅、八重、一重など。2月上旬~3月上旬頃の1ヵ月ほ、見頃がたのしめます。多種多様なウメの中でも、1月中旬頃から先駆けて咲き始めるのがロウバイです。英名は【Winter sweet】。梅林や鶴舎のそばでも甘い香りを漂わせていますよ。
ウメの開花時期には、見逃せない園内行事が3つもあるのでおすすめです。
①芝焼き…立春の頃。冬枯れの芝生が真っ赤な炎と煙につつまれ、黒一面の世界へと様変わりします。
②松の菰焼き…啓蟄の前。秋に巻き付けた松の菰(こも)を外して、越冬している害虫とともに焼き払います。
③開園記念日…毎年3月2日は池田家から岡山後楽園が譲渡された際の式典開催日。この日は開園記念日として入園無料で、様々な行事が行われます。
3月/ソメイヨシノ
岡山後楽園といえば言わずと知れたサクラの名所です。シーズン(3月下旬~4月上旬)には桜林だけでなく、馬場や南門前などでも、淡いピンク色のサクラが咲き誇ります。花吹雪に花筏。散り始めの頃にも、桜色の風景を満喫できますよ。岡山後楽園の東側の旭川沿いで毎年開催される「さくらカーニバル」と合わせてお楽しみください。
3月/ヤエベニシダレ
花葉(かよう)の池のほとりで、ソメイヨシノより少し遅れて咲く(4月上旬~4月中旬)のがヤエベニシダレです。八重咲きの濃紅色の花を見上げたり、くぐったり。高欄付きの板橋・栄唱橋の上は撮影スポット。多くの観光客が行き交います。青空に映える小輪花がきれい。殿様気分でゆったりと眺めましょう。
3月・4月/ニワウメ
枝いっぱいにピンク色の可憐な花をつけるバラ科の植物・ニワウメ。3月~4月頃にはウメのような花を咲かせ、6月~7月頃になるとリンゴのような赤い実をつける果樹です。小さいながらもとっても鮮やかで、にぎやかな枝ぶりを楽しめます。ニワウメの変種・ニワザクラとともに、八橋付近にならんでいますよ。
3月・4月/コバノミツバツツジ
障子を開け放すと沢の池を一望できる・寒翆細響軒(かんすいさいきょうけん)。その小さな建物付近で3月~4月頃にかけて見られるのが、日本の固有種・コバノミツバツツジです。紅紫色の花を咲かせ、岡山や瀬戸内地域ではあちこちで群生していますが、実は瀬戸内地域や西日本で最も多く見られるツツジなんですって。
4月/ヒラドツツジ
真っ赤なキリシマツツジに続いて咲くヒラドツツジ。4月下旬~5月上旬かけて、唯心山の斜面を白やピンクに彩ります。庭師の剪定の技にほれぼれ。見ごたえあるロケーションですよ。4月~5月にかけてはツツジのリレーだけでなく、井田(せいでん)のレンゲや、藤棚のフジの花も楽しめます。
4月/カリン
花葉の池の竹林にまぎれて、まだら模様の美しい木肌に薄紅色の花を咲きます。花の時期は4月~5月頃。薬効もあるとされる大きな黄色い実をつけるのは10月~11月頃。春と秋とまったく違った姿を楽しめるのも、カリンの魅力です。「お金をかりん(借りん)」として、金運に良いともされているんだとか。
5月・6月/サツキ
藩主がくつろぐ居間として使われていたという延養亭には、色鮮やかなサツキが色を添えます。水面に映る様は本当に美しいですよ。花の見頃は5月下旬~6月上旬頃。ピンクや朱色の花をつけるサツキは、山にみたてて築いた築山・唯心山でも、立体的に鮮やかに咲き誇ります。
5月/ウツギ
「空木」と書いてウツギ。別名・卯の花として古くは万葉集などにも登場する、夏のはじまり(5月~6月頃)の花です。伸びた枝の先に咲く可憐な白い花。鶴舎の手前にある水車付近の茂みに、ひっそりと咲く姿がなんだか少し儚げで、好きな花のひとつになりました。
5月/シャクヤク
茎の先に大輪の花をつけるシャクヤクが咲くのは、茶畑の手前の井田(せいでん)です。花の見頃は5月中旬~下旬頃。優雅なたたずまいをお楽しみください。他にも井田では、愛らしいレンゲ(4月上旬)や華やかなボタン(4月下旬~5月上旬)、そして希少な大賀ハス(6月~7月頃)の花も見ることができますよ。
6月/アヤメ
まっすぐ伸びた葉。鮮やかな青紫色。流店(りゅうてん)の前の花菖蒲畑では、ショウブより一足早くアヤメが咲き始めます。花の見頃は5月~6月頃。白やピンクの色とりどりのヒラドツツジと、夏の前の青空とのコントラストは一見の価値アリですよ。6月上旬~下旬頃には、3,000株のハナショウブもご堪能ください。
6月/アジサイ
藤棚のそば、花葉の池へとつづく曲水のほとりでは、グラデーションの美しいアジサイを見ることが出来ますよ。花の見頃は6月上旬~下旬。雨にも映える、梅雨の季節の代表花です。紫、ピンク、白や青。花色豊かな、丸くかわいいフォルムに癒されましょう。
岡山後楽園をお得に楽しむ!年間パスポート
一年間、何度でも入園できるお得な<年間パスポート>が、入園券売り場にて販売されています。2024年7月からは入園料が値上がりする予定ですが、年間パスポートはさらにお得に2,000円(大人)で購入できるようになるそう!
●入園料の詳細はこちら⇒ 岡山後楽園 入園案内ちょっとお散歩がてら。ちょっとベンチで休憩したり。私もこの一年、本当に満喫させていただきました。春夏秋冬訪れて、岡山随一の花の名所を余すところなく楽しんでくださいね。
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!