倉敷美観地区「語らい座 大原本邸」 歴史とアートが融合する写真映えスポット

岡山県の人気観光地、倉敷美観地区にある「語らい座 大原本邸」は、日本建築や日本庭園の伝統美とアートが融合した写真映えするスポットとして注目されています。
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目次
- 「語らい座 大原本邸」とは?
- 倉敷川のほとり、絶好のロケーション
- のれんをくぐって入館
- 土間 ~ふりそそぐ言葉~
- 土間 ~積みあがる必然~
- 伝統的な街並みの美しさ
- 大原家の年表や貴重な資料を展示する中倉
- 離れ座敷~思索の、間~
- 四季折々の美しさが楽しめる日本庭園
- ブックカフェ(内中倉)
- 基本情報(営業時間・料金・アクセス)
- おわりに
「語らい座 大原本邸」とは?

約300年以上前から倉敷の商業や文化に貢献してきた名家・大原家。6代目の孝四郎氏は倉敷紡績(クラボウ)の創始者であり、7代目の孫三郎氏は「大原美術館」を創設しました。
大原本邸の母屋などは国の重要文化財に指定されており、指定後も大原家のご当主が実際に暮らしていました。2018年4月、その歴史ある住宅を一般公開したのが「語らい座 大原本邸」です。
「語らい座」のコンセプトと名前の由来

「語らい座 大原本邸」は、「大原家を感じてもらいたい」という思いから生まれました。現在の大原家の方々は、「単なる記念館ではなく、ここから未来を考えるきっかけの場にしたい」と考えています。
また、「語らい座」という名前は、英語の「catalyze(触媒)」に由来し、人々をつなぎ、新たな価値を生む場を目指しています。この理念のもとに築かれたのが「語らい座 大原本邸」です。
倉敷川のほとり、絶好のロケーション

「語らい座 大原本邸」は倉敷美観地区にあり、「大原美術館」前を流れる倉敷川を渡ってすぐの場所にあります。目の前の倉敷川には白鳥が優雅に泳ぎ、風情ある景色が広がっています。
のれんをくぐって入館

のれんをくぐり館内へ。入口のマークは「人」という文字やリレーのバトンをイメージし、アートディレクター・佐藤豪人氏がデザインし、勝山ののれん作家・加納容子氏が製作しました。
土間 ~ふりそそぐ言葉~

受付を過ぎると、斬新な空間が広がります。「ふりそそぐ言葉」と名付けられたこの場所には、大原家の歴代当主が語った言葉が、まるで降り注ぐように吊るされています。歴史的な日本建築の空間にアートがのように演出され、言葉が床に映し出す影もまた趣があります。
土間 ~積みあがる必然~

「ふりそそぐ言葉」の中には、「子孫というものは、祖先を訂正するためにある」という印象的な一節も。この部屋には、大原家の歴代当主や関わりのあった人々の写真があしらわれた照明が、家系図のように連なっています。
指揮者のカラヤンや画家の安井曾太郎など、著名人の写真も含まれており、じっくり見てみると新たな発見があります。
ベヒシュタイン社製のピアノ

こちらには、装飾が美しいベヒシュタイン社製のピアノが置かれています。鍵盤には象牙が使われ、弦の張り方にも特徴がある貴重な楽器です。
近年、クラウドファンディングによる修復が行われ、現在はイベントやコンサートで美しい音色を楽しむことができます。
伝統的な街並みの美しさ

土間を抜けると、白壁と焼き板、蔵が並ぶ石畳の通りが続きます。大原本邸の敷地内は、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれています。
大原家の年表や貴重な資料を展示する中倉

中倉では、大原家の年表や貴重な資料を展示。重要文化財の建物に直接設備を設置できないため、床や壁を建物に触れないよう工夫しています。

また、中倉には「二三(にさん)の教え」が刻まれた石があり、「たとえ1番であったとしても2番3番であると思え」という大原家の精神が込められています。
離れ座敷~思索の、間~

「思索の、間」は広々とした和室で、手入れの行き届いた日本庭園を眺めながら、穏やかな時間を過ごせます。ここに座っているだけで、心が落ち着く美しい空間です。
四季折々の美しさが楽しめる日本庭園

座敷から望む庭園は、苔や石、松が織りなす美しい風景。四季折々の表情を楽しめ、特に紅葉の季節は圧巻です。新緑の時期も、また違った趣を感じることができます。

ブックカフェ(内中倉)

8代目總一郎氏の蔵書が並ぶブックカフェでは、政治・経済から音楽・美術まで幅広いジャンルの本が揃っています。クラシック音楽を愛した總一郎氏が愛用したスピーカーから、心地よい音楽が流れます。

ここではコーヒーやお菓子を楽しむことができ、「思索の、間」に持ち込んで過ごすことも可能です。
基本情報(営業時間・料金・アクセス)

所在地:岡山県倉敷市中央1-2-1
営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
料金:大人 500円、高校生以下 400円、未就学児無料アクセス:
車:山陽自動車道倉敷ICまたは瀬戸中央自動車道早島ICから約20分
公共交通:JR倉敷駅から徒歩約15分駐車場:なし
おわりに

「語らい座 大原本邸」は、倉敷美観地区を象徴する美しい場所。歴史とアートが融合した特別な空間を、ぜひ実際に訪れて体感してみてください!
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!