【2025春特集】和歌山で出会う春の贈り物 厳選桜スポット7選

息をのむ美しさ!例年3月下旬から4月中旬にかけて、和歌山県内、桜が次々と開花します。古城、川、山と桜が織りなす絶景が訪れる人々を魅了。一緒に和歌山県内の桜名所を巡り、忘れられない思い出を作りましょう。 写真:大斎原 ©和歌山県観光連盟
桜が映す日本の心
桜、日本人とは千年以上にわたって続く深い精神的な絆があります。平安時代から「花見」として親しまれている花見文化が、江戸時代には庶民の間で広まり、現在では春の訪れを告げる国民的な行事となっています。
桜は日本の代表的な花の一つとして、文学や芸術など様々な日本文化に影響を与え続けており、その一瞬の美しさに人生の儚さと尊さを見出す日本人の心を映し出しています。
和歌山が誇る春の絶景
桜の季節が待ち遠しい和歌山県。古城と桜、川と桜、山と桜が織りなす絶景は、訪れる人々の心を魅了します。温暖な気候に恵まれた紀伊半島では、例年3月下旬から4月中旬にかけて、次々と桜が開花します。
和歌山県内の各地で、異なる表情を見せる桜の名所をめぐる旅は、忘れられない春の思い出となるでしょう。県内には樹齢数百年の名木から、壮大な桜並木まで、様々な桜の絶景スポットが点在しています。今回は、和歌山県で訪れるべき厳選した桜の名所をご紹介します。
- 目次
- 1.【和歌山城】桜の花びらに浮かぶ
- 2.【紀三井寺】近畿地方に春を呼ぶ
- 3.【平草原】山間に広がる桜の絨毯
- 4.【七川ダム】水面に映る三千の桜
- 5.【有田川町】春のドライブで巡る美しい桜並木
- 6.【新宮/丹鶴城跡】歴史と桜が共演する熊野名城
- 7.【大斎原(おおゆのはら)】神々の聖地に咲く世界遺産の桜
- 終わりに
1.【和歌山城】桜の花びらに浮かぶ

春になると、陽光を浴びた和歌山城は、桜の花に優しく包まれます。白亜の天守閣と淡いピンクの花びらが織りなす風景は、訪れる人々の心に留まります。歴史ある石垣の間から力強く伸びる桜の枝は、時代を超えた美しさを今に伝えます。
敷地内では、人々が宴を開き、春の訪れを祝います。桜の木々の間に見えるお城は神秘的で、昼間は鮮やかな色彩が目を楽しませます。例年、日が落ちれば、ライトアップされた幻想的な夜桜が姿を現します。夜店もあるため、賑わいが感じられる場所です。和歌山城の桜は毎年多くの方が楽しみにしており、日本の伝統美を堪能できる特別な場所となっています。
【2025年最新情報】
ライトアップ:18時~23時(3月20日~4月13日)
見頃:3月下旬~4月上旬
住所:和歌山市一番丁3
2.【紀三井寺】近畿地方に春を呼ぶ

境内には約400本の桜の木が生えられている紀三井寺。関西では、早桜名所として有名。特に本堂前に立つソメイヨシノは、和歌山地方気象台が指定した標本木であり、「近畿地方に春を告げる寺」としての名声を博しています。
この桜が開花すると、いよいよ近畿地方に本格的な春が到来したと言われるほど、地域の季節の目安として重要な存在となっています。
本堂までは石段231段がありながらも、ケーブルカーやエレベーターも設置されており、足が不自由な方でも気軽に参詣することが可能です。正面石段を上りきった所に設置された「天空かふぇ」。圧巻の絶景を、寒暑荒天を避けて飽くまで眺め、名物・甘酒や、紀三井寺三井水の一つ・楊柳水(健康長寿の水)で淹れたコーヒーを味わいながら楽しめます。

さらに、日本の重要文化財として指定を受けた楼門、鐘楼、そして多宝塔が境内に佇んでおります。これらの建造物はいずれも百年以上の星霜を経た歴史を刻み続け、桜の季節には古の風情と春の訪れが見事に調和した景観を作り出しています。
仏殿の中、大千手十一面観音像が公開中です。高さ11mを超す日本最大の木造仏像として有名。3階へ上ると、正面から仏様の正面を拝覧し、和歌浦を一望するのもできます。彼方に広がる青い海と、此方のあちこちに点在する桜のピンク色が相まって、この景色を見た人の心を惹きつけずにはおかないでしょう。
【2025年最新情報】
ライトアップ:日没から22時
見頃:3月下旬~4月上旬
住所:和歌山県和歌山市紀三井寺1201
3.【平草原】山間に広がる桜の絨毯

平草原(へいそうげん)は和歌山県の山間部に位置する自然豊かな草原で、春になると見事な桜の景観を楽しむことができます。なだらかな丘陵地に咲き誇る山桜は、青空との対比が美しく、訪れる人々を魅了します。周囲の山々を背景に、ピンク色の桜が広がる様子は絶景です。
夜はライトアップにより、夕暮れ後にいっそう幻想的な風景が広がります。まさに一日中の桜三重奏。

散策路も整備されているため、桜を間近で楽しみながらゆったりと歩くことができます。例年見頃は4月上旬から中旬にかけてで、地元の人々にも親しまれている隠れた桜の名所です。周辺には丸太やロープなどで作った素朴な遊具があり、春の一日を通して家族と一緒に楽しめるスポットとなっています。
【2025年最新情報】
桜まつり:3月25日(火)~4月6日(日)、8時30分~17時
夜桜ライトアップ:3月27日(木)~4月3日(木)、17時~21時 (※雨天中止)
見頃:3月下旬~4月上旬
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町2054-1
4.【七川ダム】水面に映る三千の桜

古座川町にある自然豊かな桜の名所─七川ダムは、春になるとダム湖畔に植えられた約3,000本のソメイヨシノが咲き誇る景勝地です。湖面に映る桜の姿は格別の美しさを見せ、「逆さ桜」として人々を魅了します。写真愛好家からも人気のスポットとなっています。
ダム周辺の遊歩道は全長約3キロメートルにわたり、様々な角度から水辺と桜のコントラストを楽しむことができます。また、ダム堤防上からの眺めも圧巻で、一望できる桜と湖のパノラマは訪れる人々の心を奪います。

夜、提灯によって照らされる夜桜も幻想的で、昼とはまた違った魅力を堪能できます。
【2025年最新情報】
夜桜ライトアップ:18時~21時
見頃:3月下旬~4月上旬
住所:和歌山県東牟婁郡古座川町佐田
5.【有田川町】春のドライブで巡る美しい桜並木
有田川町は和歌山県中部に位置し、清流有田川沿いに広がる桜並木が有名で、町内には数カ所の桜の名所があります。
かなや明恵峡温泉近く
かなや明恵峡温泉近くの国道424号線沿いでは、川沿いの桜並木が咲き乱れます。ドライブで日帰り温泉旅のついでにお花見もできます。

↓かなや明恵峡温泉詳細情報はこちら↓
二川ダム湖周辺
国道480号線沿いの二川ダム湖周辺では、約4キロメートルにわたってソメイヨシノが咲き誇ります。二川ダムのすぐ近くには蔵王橋があり、国道480号線をさらに東へ進むとあらぎ島やしみず温泉があります。有田川町の景勝地を巡りながら春の風景を車窓から楽しめる絶好のドライブルートです。

蔵王橋の鮮やかな朱色と桜の可憐なピンク色が鮮明なコントラストを生み出す一方、川の流れと山霞の青と緑とも見事に調和し、息をのむほど美しい風景を織りなしています。

有田川鉄道公園
廃線となった有田鉄道の歴史を今に伝え、往年の車両に実際に乗れる有田川鉄道公園。鉄道ファンはもちろん、芝生広場や遊具、バスケットゴールも完備され、家族連れや友人同士の訪問にも最適です。春には園内を彩る桜の下で、ノスタルジックな車両との記念撮影や、花見気分での乗車体験が楽しめます。

例年3月下旬から4月上旬が見頃となる有田川町の桜。山間部では少し遅れて咲くこともあるかと想定されているので、時期をずらして楽しむこともできます。春のドライブコースとしても最適で、桜の時期には地元の桜まつりなども開催されることがありますので、ぜひ訪れてみてください。
【2025年最新情報】
見頃:3月下旬~4月上旬
住所:各々マップ情報により
6.【新宮/丹鶴城跡】歴史と桜が共演する熊野名城
新宮城跡(丹鶴城跡とも呼ばれる)は、熊野川沿岸の小高い丘である丹鶴山に築かれた平山城で、和歌山県新宮市に位置する歴史的な城跡です。
1871年の廃藩置県後、城は取り壊されましたが、石垣の一部が現在も残っています。

城跡は現在「丹鶴公園」として整備され、数多くの桜が植えられています。城跡からは新宮市街地と熊野川の流れを一望でき、特に桜の季節には石垣と桜、そして市街地の景観が美しく融合します。

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である熊野古道を訪れる際の立ち寄りスポットとしても人気があり(熊野速玉大社から徒歩15分)、熊野の歴史と自然を感じられる貴重な場所となっています。
桜シーズン、熊野古道参詣道を訪ねる際に見逃してはいけないおすすめスポットです。
【2025年最新情報】
見頃:3月下旬~4月上旬
住所:和歌山県新宮市丹鶴3丁目7688-2
7.【大斎原(おおゆのはら)】神々の聖地に咲く世界遺産の桜
日本一の大鳥居がそびえる大斎原(おおゆのはら)は、熊野古道の要所に位置する神聖な場所で、世界遺産にも登録されている熊野本宮大社の旧社地です。春になると、広大な敷地に立つ大鳥居と桜のコントラストは絶景で、多くの写真愛好家が訪れます。

熊野本宮大社からおよそ500メートルの距離。道路を挟んで、大きな鳥居(高さ約34メートル、幅約42メートル)が見え、その背後に広がる緑豊かな森が大斎原です。
かつて多くの人々の祈りを受け止めた大斎原、この地は平安時代から続く熊野詣での中心地であり、古来から続く日本人の自然崇拝の精神を感じています。このような熊野の豊かな自然に囲まれた静謐な環境の中で咲く桜は、心を清める特別な体験を提供してくれるでしょう。天候によって、夜に天の川と桜が共演する自然の宴を楽しめます。


熊野本宮大社から徒歩で約10分の距離なので、ぜひ両方に足を運んでみてください。
【2025年最新情報】
見頃:3月末~4月上旬
住所: 和歌山県田辺市本宮町本宮
終わりに
春の和歌山では、歴史的な趣と自然の美しさが融合した風景の中で、桜が優雅に咲き誇ります。開花時期は気候によって変わることがありますので、お出かけの際は最新の情報をご確認ください。心躍る春の訪れとともに、和歌山ならではの桜の魅力を存分にお楽しみください。
【伝統と現代が出会う場所】 私たちは、和歌山と大阪の魅力を世界へ発信します。 HP:https://www.japanrootsguide.com/jp 一緒に日本を旅し、心に響く物語と忘れられない体験を作りましょう。 和歌山の静寂な寺社仏閣や心を癒す緑豊かな山々、大阪の活気あふれる都市や美食まで、 その魅力を余すところなくお届けします。 ぜひご一緒に、日本の美しさを満喫しましょう。 『本アカウントは南海電気鉄道株式会社によって運営されています。』 【写真説明】 1.関西国際空港と難波を直結する特急Rapi:t 2.熊野古道中辺路 道休禅門(写真提供:(公社)和歌山県観光連盟)