【2025年館林つつじまつり】世界一のつつじ園に感動

群馬県の東南部に位置し県内で最も東京に近い館林市で、2025年4月8日(火)〜5月6日(火)に「つつじまつり」が開催されます。 館林が最も華やかになるこの時期は、県内はもちろん県外・海外からの観光客で賑わいます。

- 目次
- 1万株のツツジに感動「つつじまつり」
- つつじが岡公園の歴史
- 推定樹齢800年「勾当内侍遺愛のつつじ」
- スペースシャトルで宇宙へ「宇宙ツツジ」
- 鉄砲組百人隊
- 園内を散歩「C+ウオーク」
- アクセス
- まとめ
1万株のツツジに感動「つつじまつり」
約70品種10,000株のツツジが咲く、全国でも類を見ないつつじ園です。
その鮮やかで華やかな美しさに心を奪われることでしょう。
推定樹齢800年のツツジや、宇宙を旅したツツジの子孫、つつじが岡公園ならではの希少な品種を目にすることができます。きっとお気に入りの「ツツジ」が見つかるはず。

つつじが岡公園の歴史

古代よりヤマツツジが群生していた地であることに加え、歴代の館林城主は各地よりツツジを移植し園の拡張や整備を行いました。
明治以降初代群馬県令(県知事)楫取素彦(かとりもとひこ)は、荒廃したツツジ園の復興を決意します。地元の努力もあって復興は進み、1885年に復興開園式が行われました。そして1886年5月には皇后、皇太后の行啓を仰いでいます。

1930年、園の西方に約1,000株を植栽し、新たなツツジ園として「新公園」を造成しました。それに伴い、元からあったツツジ園は「旧公園」と呼ばれています。
そして1934年、旧公園の多数の古木、名木とその咲き誇る景観は「躑躅ヶ岡」の名称のもと国の文化財に指定されました。つつじが岡公園は、名実ともに日本有数のツツジ園として認められたのです。
現在つつじが岡公園は市民の憩いの場であり、館林市が世界に誇るつつじ園として愛されています。
「つつじまつり」期間中は、無料のボランティアガイドの解説によるみどころのご案内(午前9時〜午後2時・手話ガイドは指定日のみ)をしております。
ステージではフラダンスやご当地アイドルグループのパフォーマンスなど、日替わりのイベントも盛りだくさんです。
園内にはお土産の購入やカフェ、小麦の産地で有名な館林自慢のうどんなど、お食事も楽しめるお店もあるので、一日中いても飽きません。
もちろん近隣にも「うなぎ」「ラーメン」「天ぷら」「うどん」「とんかつ」など、館林グルメを堪能できるお店がたくさんあります。




推定樹齢800年「勾当内侍遺愛のつつじ」

1627年、松平(榊原)忠次(ただつぐ)は、当時領内だった新田郡(現在の群馬県太田市)から新田義貞が妻、勾当内侍(こうとうのないし)のために植えたと伝えられる、ツツジを数百株を移植しました。
歴史を見守ってきたツツジの高さは5mを超え、つつじが岡公園を代表する名木のひとつです。
スペースシャトルで宇宙へ「宇宙ツツジ」
館林市出身で日本人女性初の宇宙飛行士・向井千秋氏が、1994年にスペースシャトル・コロンビア号に搭乗した際、3種類の古木から採取した種子を機内に持ち込みました。
帰還後、市に返還された種子が生育し「宇宙ツツジ」として毎年たくさんの花を咲かせています。

鉄砲組百人隊

1915年に館林在住の杉本八代(すぎもとやよ)氏は、東京都新宿区百人町の大久保つつじ園からツツジを大量に購入し、つつじが岡公園に寄附しました。このツツジは現在つつじが岡公園を代表するキリシマツツジの各品種の基になっています。
実は江戸時代は園芸植物を育てることが流行し、当時大久保に住み新宿の警護にあたっていた「江戸幕府鉄砲組百人隊」も、副業で育てておりました。
その後大久保つつじ園は閉園しますが、つつじが岡公園に残る大久保つつじ園の親株から挿し芽を育て、2008年に大久保の地に植樹を行いました。
これらのツツジが結んだご縁により2013年から新宿にある「江戸幕府鉄砲組百人隊保存会」による、古式火縄銃の演舞が行われております。

園内を散歩「C+ウオーク」
つつじまつり期間中は電動モビリティ「C+ウオーク」の貸出もあります(有料)
時速は2km〜6kmでヘルメットも不要です。まさに「歩く」速さで楽しく移動できます。

アクセス

開園期間
令和7年4月8日(火曜日)から令和7年5月6日(火曜日)
入園料
見頃の期間は630円(団体20名以上520円/名)
咲き始め、見頃過ぎの期間は310円(個人、団体共通)
中学生以下無料
障がい者手帳をお持ちの方は、本人及び介護者1名が無料(ご入園の際に手帳または障害者手帳アプリをご提示ください
まとめ

今年の春は「来てよし・見てよし・食べてよし」の館林でつつじまつりを思いきり楽しんで見ませんか。
心よりお待ちしております。
群馬県は日本の中央部、東京の北西部に位置する県で、温泉地、スキー場、そして豊かな自然が東京から近い距離で堪能できることで知られています。山、湿原、湖など美しい自然に囲まれた魅力的な温泉地が点在し、日常の喧騒から離れてゆったりと過ごしたい方やアウトドアアクティビティを楽しんで気分転換をしたい方に最適です。一方、養蚕や工芸の伝統が色濃く残る小都市では、日本文化に浸ることができます。 東京から交通の要衝である高崎市まで新幹線に乗れば約1時間で来ることができるため、日帰りの観光も楽しめますが、複数日の滞在でより群馬の魅力に浸ることができます。