親子で訪れたい「児島ジーンズストリート」

国産ジーンズの聖地として有名な岡山県倉敷市児島にある「児島ジーンズストリート」。日本全国からジーンズファンが訪れる人気のショッピングスポットですが、実はそれだけではありません。今回は小中学生の子どもと一緒に楽しめるスポットを訪ねてみました。
-
目次
- 「児島ジーンズストリート」とは?
- 駅を降りた瞬間からデニムの世界へ
- 子どもが楽しめるポイント①藍色のソフトクリーム
- 子どもが楽しめるポイント②デニム製品が入ったカプセルトイ
- 子どもが楽しめるポイント③記念写真スポット
- デニムで装飾された特別なバスに乗ってみた
- 足を延ばして「ジーンズミュージアム」へ
- 子どもが楽しめるポイント④リベット打ち体験
- 美しい瀬戸内海の景色も魅力
- まとめ
「児島ジーンズストリート」とは?

岡山県倉敷市の南部に位置する児島地区は、明治時代から繊維産業の町として知られています。1965年には世界初の「中古加工ジーンズ」(※新品のジーンズを洗いや加工で味わいを出したもの)を生み出した町でもあります。当時、未洗いの固いジーンズを日本人の体型や好みに合わせて洗いをかけて販売するという画期的な方法を開発したのがその始まりです。
「児島ジーンズストリート」は、かつて児島で最も栄えた味野商店街の中にあります。地元のジーンズメーカーや児島商工会議所などが協力して空き店舗への誘致活動を進めた結果、現在では旧野﨑家住宅(※江戸時代の塩田開発で財を成した豪商の邸宅)前から味野第2公園までの約400メートルの通りに、多くのジーンズ関連の店が軒を連ねています。この通りは、国産ジーンズの聖地・児島の中でも特に注目を集めるスポットとなっています。
駅を降りた瞬間からデニムの世界へ

JR児島駅に到着すると、ホームからすでにデニム一色の世界が広がっています。自動販売機や駅の装飾までデニム柄!駅を出ると、たくさんのジーンズが装飾として飾られており、その圧巻の光景は実際に訪れてこそ体感できるものです。
ジーンズといえばショッピングを思い浮かべますが、児島はジーンズを買うだけではなく、実は子どもと一緒に楽しめるスポットがたくさんあります。そこで今回は父親と小中学生の息子で「児島ジーンズストリート」を訪れてみました。
子どもが楽しめるポイント①藍色のソフトクリーム

まずは甘いものから始めましょう!
インターネットで知って絶対に訪れたかったのが「RIVETS(リベッツ)」というお店です。ここでは「児島ジーンズストリート」限定の「インディゴソフトクリーム」(450円)を味わうことができます。デニムをイメージした藍色(あいいろ)のソフトクリームに、藍の葉のパウダーがトッピングされています。藍には抗菌・抗酸化作用があり、健康にも良いそうです。
味は「児島三白」(※児島の三大産業を表す言葉)の一つである塩を使った爽やかな風味です。「児島三白」とは、児島の代表的な産業だった機業(はたおり・繊維産業)・塩業・漁業から、錦(絹織物)、塩、玉筋魚(いかなご:小魚の一種)を指す言葉です。一つのソフトクリームにも児島への愛情が詰まっているのを感じられます。
個人的な感想ですが、藍パウダーは抹茶に似た風味があり、ソフトクリームの塩味と相性が良く美味しかったです。子どもたちもあっという間に食べ終えていました。

「RIVETS」は「児島ジーンズストリート」のちょうど中央に位置し、散策の途中で立ち寄ってゆっくり食事ができるお店です。セレクトショップも併設されているので、お買い物も楽しめますよ。
【RIVETS(リベッツ)】
所在地:岡山県倉敷市児島味野2-5-3
電話:086-441-9100
営業時間:11:00~15:00 ※状況により変更あり
定休日:平日、年末年始、夏季休業あり ※詳細は店舗にお問い合わせください
駐車場:ジーンズストリート専用駐車場か市営駐車場をご利用ください
子どもが楽しめるポイント②デニム製品が入ったカプセルトイ

「児島ジーンズストリート」のあちこちに、デニムグッズが当たるカプセルトイの機械が設置されています。写真は無人観光センターにあったものですが、ストリート内のいくつかの店舗にもデニム製品が当たる機械があります。私たちは有名なデニムブランド「BIGJHON(ビッグジョン)」の店舗で挑戦しました!

1回500円。様々なデニムグッズが当たるようですが、果たして何が出るでしょうか。カプセルを開ける時のワクワク感はカプセルトイならではの楽しみですね。

今回はストラップとキーストラップが当たりました。デニム製品なので、とても丈夫で使いやすそうだったので、私のスマホのアクセサリーとして大切に使うことにしました。いいものを当ててくれてありがとう!様々な種類があるので、ぜひ現地で好きなものを探して挑戦してみてください。
【BIG JHON 児島本店】
所在地:岡山県倉敷市児島味野2-2-43
電話:086-473-1231
営業時間:10:00~18:00 ※季節により変動する場合あり
定休日:年末年始
駐車場:ジーンズストリート専用駐車場か市営駐車場をご利用ください
子どもが楽しめるポイント③記念写真スポット

ストリートのあちこちに顔出しパネル(※顔を出して写真を撮るための装飾パネル)があり、記念撮影にぴったりです。また、繊維の町・国産ジーンズ発祥の地「児島」で生まれたゆるキャラ(※地域のPRキャラクター)「Gパンだ」もストリートのあちこちに登場します。
余談ですが、「Gパンだ」は最後の一文字だけが平仮名なんですよ。みなさん知っていましたか?散策しながらキャラクターを探すのも楽しかったです。
そして、無人観光センターにはクレーンゲーム(※UFOキャッチャー)もあります。ここでしか手に入らない「デニムチュウ」(キャンディ類のお菓子)をゲットしました!
デニムで装飾された特別なバスに乗ってみた

JR児島駅から「児島ジーンズストリート」への移動には「ジーンズバス」を利用しました。写真は児島の観光地を巡る路線バスです。もちろんこのバスで「児島ジーンズストリート」にも行くことができます。車内はデニムで可愛らしく装飾されています。

バスに乗るだけでも楽しい体験でした。観光にも便利なジーンズバスの詳細は、下電バス(地元のバス会社)の公式サイトでご確認ください。
足を延ばして「ジーンズミュージアム」へ

せっかくなのでジーンズバスに揺られて、「ベティスミス ジーンズミュージアム&ヴィレッジ」にも足を運んでみました。JR児島駅からは約20分のところにあります。ジーンズの歴史が学べて大変興味深かったのですが、私たちの目的はここで体験できるリベット打ち体験でした。

ミュージアム内の「Betty's Store」でリベット打ち体験ができます。
子どもが楽しめるポイント④リベット打ち体験

リベットとは、ジーンズのポケットの縁についている金属製のパーツのことです。生地の裏側から尖った金具を貫通させ、表側から飛び出た部分を金具で固定します。英語では「rivet」と書きます。先ほどご紹介した「インディゴソフトクリーム」のお店の名前「RIVETS」はこれが由来だったのですね。
まずはポーチ、トートバッグ、ペンケース、ストラップの中からリベット打ちをする商品を選びます。当日その場で選ぶことができました。次に好きな色と形のリベットを2つ選んだら体験スタートです。

わからないことは店員さんが丁寧に教えてくださるので、小学校高学年の息子でもしっかり理解して体験を進めることができました。

専用の機器を使ってリベット打ちをしていきます。昔のミシンのように足元にあるステップを踏んで作業する部分があるので、ある程度身長があったほうが体験はスムーズかもしれません。小学校高学年の息子は問題なくできていました。体験時間は1人約5~10分程度。選ぶのにあまり迷わなければ全体で約20分程度の体験時間です。

トートバッグとポーチが完成しました。リベットの種類は丸型だけでなく歯車型や花型もありました。ワンポイントに好きな形を入れて、世界に一つだけの自分だけのデニム製品が作れるのは嬉しいですね。私は事前に参加希望時間を電話予約していたため、スムーズに体験できました。当日空いていれば予約なしでも体験できるそうですよ。
体験料金は、トートバッグ2,200円(税込)、ポーチ1,650円(税込)です。今回はシンプルなポーチを選びましたが、ポケット付きポーチ2,200円(税込)やペンケース1,100円(税込)も選べます。
【ベティスミス ジーンズミュージアム&ヴィレッジ】
所在地:岡山県倉敷市児島下の町5-2-70
電話:086-473-4460
営業時間:9:00~18:00(12~2月は9:30~17:00)※12:00~13:00は昼休憩(平日のみ)
定休日:年末年始
駐車場:普通車10台
美しい瀬戸内海の景色も魅力

児島は海に囲まれた地域なので、ミュージアムからの帰りには少し海沿いを散歩してみました。瀬戸大橋(※本州と四国を結ぶ壮大な橋)が見える眺めが美しかったです。穏やかな瀬戸内海の景色はいつ見ても心が和みます。
まとめ

「児島ジーンズストリート」への今回の旅。子どもと一緒でも楽しめるポイントがたくさんありました。ぜひお子さまとのお出かけの参考にしてみてください。
【児島ジーンズストリート】
所在地:岡山県倉敷市児島味野
電話:086-472-4450(児島商工会議所)
営業時間:店舗により異なります
駐車場:専用駐車場10台(無料)、市営駐車場(1時間100円)
交通アクセス(車):瀬戸中央自動車道児島ICから約10分または、水島ICから約15分
交通アクセス(公共):JR児島駅から徒歩約15分。または、バス約5分(児島文化センター前、大正橋、野﨑家旧宅前) ※バスは路線によって停留所が異なります
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!