【2025年特集】島根・西ノ島町を訪れる理由——今年は“まつりの年”!

日本の夏といえば、花火大会や夏まつりを思い浮かべる人が多いと思います。今回は2025年に島根県西ノ島町で開催されるまつりを紹介します。
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目次
- 夏と言えばまつり!今年の西ノ島は“まつりの年”だ!
- 1.【7月開催】高田神社例大祭
- 2. 【7月開催】由良比女神社例大祭
- 3. 【9月開催】美田八幡宮式年祭
- 4. まつり観覧の際の注意事項:
- 5. 2026年にも楽しみがたくさん!
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夏と言えばまつり!今年の西ノ島は“まつりの年”だ!
西ノ島には多くの神社があり、そのうち、7月に例大祭が行われる神社が多いです。中でも、高田神社、由良比女神社、海神社(かいじんじゃ)では神輿渡御もあり、それぞれ2年に1度開催されます。今年2025年は、高田神社と由良比女神社の神輿渡御が予定されています!さらに、25年に1度行われる美田八幡宮の式年祭もあり、隠岐・西ノ島ならではのまつりを楽しむ絶好のチャンスです!
1.【7月開催】高田神社例大祭

「高田さん」として親しまれている高田神社は小向にあり、小向・船越地区の氏神をして崇敬されています。例大祭の神輿渡御は奇数年の7月18日と19日の夜に繰り広げられます。
高田神社は山の上にありますが、神輿蔵は麓に位置しています。神幸祭の日の午後6時ごろ、担ぎ手の男性たちは神輿蔵に集まり、お神輿を持ち出した後、地区を練り歩きます。練り歩きの途中、前進したり後退したり、時に回転したりと、様々な演出があります。その夜には、島前神楽も奉納されます。翌日の還幸祭では、前日の夜に御仮屋の納められたお神輿を神輿蔵に戻します。
高田神社例大祭 会場(船越公会堂前駐車場)
2. 【7月開催】由良比女神社例大祭

西ノ島でも最大規模のまつりである由良比女神社例大祭は、奇数年の7月最終土日に開催されます。神幸祭の夜、神輿を担ぐ男性たちは神社に集まり、お神輿を担いて浦郷港方面へ向かいます。午後8時は納涼花火が浦郷港の夜空を照らし、まつりの雰囲気を一層盛り上げます。

花火大会が終わった後は、担ぎ手たちは再び集まり、お神輿を御仮屋まで運びます。また、高田神社例大祭と同様に、神幸祭の日に島前神楽も奉納されます。還幸祭の日には、御仮屋に納められたお神輿を由良比女神社まで運びます。由良比女神社の例大祭は夏まつりのフィナーレを飾る盛大な行事で、まつりの終盤が近づくとお神輿を納めたい担ぎ手ともっと担ぎたい担ぎ手との間のせめぎ合いが繰り広げられます。お神輿がようやく由良比女神社の拝殿に納められると、境内は担ぎ手と観客の大きな拍手に包まれます。
3. 【9月開催】美田八幡宮式年祭

「八幡さん」として親しまれている美田八幡宮は、別府港フェリーターミナルから徒歩約5分、旧黒木小学校の隣に鎮座しています。9月に行われる美田八幡宮の例大祭では、奇数年に十方拝礼(しゅうはいら)と言う田楽と相撲が奉納されます。

十方拝礼の最後を飾る「総踊り」
今年は25年に1度の式年祭で、相撲と十方拝礼の奉納に加えて、神輿渡御も行われる予定です。式年祭に関する最新情報は、今後公開予定ですのでお楽しみに。
4. まつり観覧の際の注意事項:
西ノ島は道路が狭く、街灯が少ないため、夜間の移動には注意が必要です。例大祭の際は多くの人々が会場や神輿の通過ルートに集まるため、混雑が予想されます。神輿渡御の際は突然方向を変更し、または御仮屋から勢いよく後退する事もありますので、観覧の際は担ぎ手と観客の安全のため、安全な距離を保ちましょう。
7月は夜でも気温が高くなる、水分補給をこまめに行いましょう。また手持ち扇風機やまつりにぴったりのうちわを持っていくと便利です。
例大祭の日には、神輿が通るルートで交通規制が実施され、普段使用できる駐車場は使えなくなります。車で訪れる場合は、会場から少し離れた場所で駐車し、徒歩で会場に向かうことをおすすめします。レンタカーを借りる際は、交通規制や駐車できる場所を確認しておくと安心です。
5. 2026年にも楽しみがたくさん!
西ノ島のまつりの特徴は、神輿渡御が2年に1度開催されること、そして奇数年や偶数年でも島前神楽が奉納されることです。偶数年には別府地区で行われる「帝祭」や、浦郷で奉納される田楽と庭の舞も見逃せません。
多くの人々は例大祭の際に西ノ島に帰省し、普段は穏やかな町が活気に満ちて賑わいます。西ノ島のまつりにあふれる情熱と活気を、ぜひ現地で体験してください!
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島根県の島根半島の沖合い約65kmの日本海に浮かぶ隠岐諸島にある、西ノ島。隠岐諸島には有人島が4つあり、一つの島で一つの町を形成して2番目に大きな島が西ノ島です。 550万年前の火山の噴火により形成されたこの島は、隠岐を代表する景勝地『摩天崖』や『通天橋』、隠岐のいわがきなどの新鮮な海産物、神楽や田楽などの伝統文化など、「自然」、「文化」、「食」、「ひと」の魅力がある島です。