世界遺産・富岡製糸場を歩く|和洋融合の歴史と、異国の文化を楽しむ旅
富岡製糸場は和洋技術の融合が生んだ世界遺産。歴史が苦手な人でも楽しめる見どころと、富岡で味わう多文化グルメ体験まで、旅の魅力をわかりやすく紹介します。
フランスから届いた文明の風 - 富岡製糸場とは?

1872年に明治政府がつくった日本初の官営製糸工場です。フランス人技師のポール・ブリュナが指導者となり設計されました。西洋の先端技術と日本の伝統文化を融合させたユニークな建築様式が特徴です。

建造物は「木骨レンガ造」という西洋の建築様式に日本の瓦屋根を葺いた西洋と日本の建築の技術が融合した建築様式です。柱や梁は、木材で組まれ、壁は煉瓦が積み重ねられています。

フランス人技術者が煉瓦づくりを瓦職人に教え、煉瓦の目地には、モルタルの変わりに漆喰が使われました。

建物の主要な資材は石、木、煉瓦、瓦で構成され、鉄枠のガラス窓や観音開きのドアの蝶番などはフランスより輸入されたと考えられています。至る所に、和洋融合の痕跡を垣間見ることが出来ます。

春の首長館 画像提供 富岡市
富岡製糸場の繁栄を主導したフランス人技師ポール・ブリュナとその家族が暮らした首長館は、一番南の日当たりの良い場所に立てられ、最も豪華な住まいでした。

周囲にベランダがある開放的な造りは、当時、東南アジアに暮らすフランス人の住居にも取り入れられていた高床式のコロニアル様式で、湿気が高い日本の気候にも適したそうです。
自然と歴史を気軽に楽しめる観光スポット

広大な敷地内で楽しめる四季折々の自然も魅力の一つです。

歴史が苦手な人は、ガイドツアーに参加すれば、富岡が世界のシルク産業の発展に大きく貢献したことを、分かりやすく理解できるでしょう。
世界の宝を後世に伝えるために、たくさんの職員の皆さんが活躍しています。
東京から片道約2時間。富岡製糸場がある富岡は、豊かな自然に囲まれたローカルスポットとして、東京観光のついでに、気軽に訪れる日帰りスポットとしても、お薦めです。
・東京駅からのアクセス:約1時間半
🚆 東京駅 → 高崎駅:上越新幹線で約50分
🚆 高崎駅 → 富岡:上信電鉄(約40分)
・営業時間: 9:00-17:00(最終受付16:30)
・休場日: 12/29-12/31
・住所:富岡市富岡1-1(Google map)
世界遺産・富岡製糸場の旅を締めくくる、異国の食文化との出会い
富岡製糸場が今に伝えるのは、日本の近代化だけではありません。 フランスと日本が協力し、技術や知恵を持ち寄って産業を築いた「文化融合」の歴史です。
その精神は、実は今も富岡の町に息づいています。 世界遺産を巡った後は、現代の富岡に根付く“異国の文化(食文化)”に触れ、文化融合の旅を締めくくってみてはいかがでしょうか。


(左)ベトナムコーヒー(右)ココナッツケーキ
2025年、富岡製糸場から徒歩5分の場所にベトナム食品や雑貨を扱うThuý Xuka Mart-Tomiokaは移転オープンしました。
店内には、本場ベトナムから仕入れたベトナムコーヒー、緑豆のケーキ、ココナッツケーキ、卵ケーキ ココナッツジュースなどの食品や食材、その他生活雑貨まで並んでおり、日本にいながらベトナムの市場を思わせる空間が広がります。

オーナーのヒエウさんと店内
ベトナム人オーナーは富岡という町について、ベトナム人が多く生活しており、親切で社交的な人が多く、便利で住みやすい町だと語ります。
富岡には昔から異国の文化を受け入れながら融合し、お互いを尊重し合う姿勢が今も息づいているからこそ、このように感じられているのかもしれませんね。
食材や雑貨を手に取ることで、遠い国の暮らしや文化に思いを馳せる時間。それもまた、富岡ならではの“文化融合体験”のひとつです。
アクセス情報
店名:Thuý Xuka Mart-Tomioka
住所:〒370-2316 群馬県富岡市富岡1145(Google map)
富岡製糸場から徒歩5分
和洋の融合から、多文化が息づく町へ ― 富岡を体感する旅
富岡製糸場は、フランスと日本の国際協働によって誕生し、世界の絹産業を支えた日本近代化の原点です。
和洋技術の融合によって築かれたこの場所は、今もなお、異なる文化を受け入れ、人と人をつなぐ精神を受け継いでいます。
世界遺産を「見る」「学ぶ」だけで終わらせず、現代の富岡に暮らす外国人の文化や日常に触れることで、旅はより立体的で記憶に残るものになるでしょう。
歴史と自然、そして多文化が調和する富岡。
ぜひ、あなただけの視点で、この町の奥深さを体感してみてください。
一般社団法人富岡市観光協会は、富岡製糸場及び妙義山を中心とした富岡市全般の観光資源を活用し、観光地域づくり法人(登録DMO)として、観光に関わる人たちと連携し「稼げる観光地域づくり」を推進して観光振興を図ることにより、交流人口の増加及び地域経済の発展に寄与することを目的とする。