【青森】下北半島の絶景と、津軽海峡が育んだグルメ「海峡サーモン」を味わおう!
青森県の下北半島は、桃源郷のような美しい自然と、すばらしい海の幸があります。本記事では、巨石とエメラルドグリーンの海が織りなす絶景が人気の仏ヶ浦、そしてリピート客続出の絶品グルメである北彩漁業生産組合・北彩屋の「海峡サーモン」を紹介します。
下北半島はどこにある?
Picture courtesy of pixta
青森県の東北部にある下北半島。西は陸奥湾、東は太平洋、北は津軽海峡に囲まれており、北海道にも近接しています。半島全体は、下北半島国定公園に指定されています。
下北半島では、仏ヶ浦、恐山、本州最北端の大間崎といった自然の絶景が楽しめます。さらにここは、新鮮な海産物や水産加工品がたくさんあるグルメスポットでもあります。
観光遊覧船に乗って仏ヶ浦の絶景を楽しもう
下北半島で特に人気のスポットが、佐井村にある仏ヶ浦。不思議な形の巨石が2キロメートル以上にわたって連なる沿岸部は実に美しく、日本の名勝・天然記念物に指定されています。
仏ヶ浦へは、近くの無料駐車場から遊歩道を通って行くことができます。でも、絶景を楽しむのにもっともオススメなのは、観光遊覧船に乗ることです。
遊覧船では仏ヶ浦の全貌を海上から楽しめるほか、仏ヶ浦に着岸後、30分ほど自由散策時間があります。往復1時間30分間の船旅では、運が良ければイルカを見ることもできますよ!
仏ヶ浦の巨石の形は、日本人がイメージする仏教の浄土のようであるため、多くの巨石には「五百羅漢」「極楽浜」など仏教関係の名前が付けられています。
また、海の透明度が高いため、海の底や、岩に付く野生ウニさえ見ることができます。実際に見てみると、青森の海がどれほどきれいか分かるでしょう。
観光に続いて、次は下北半島のグルメを見てみましょう!
30年の努力の結晶!北彩漁業生産組合・北彩屋の「海峡サーモン」
「漁だけで生活するのはかなり不安定です。将来のため、新しい漁業の形を創り出さなければなりませんでした」。そう語るのは、海峡サーモンの生みの親である北彩漁業生産組合の濱田勇一郎(はまだ ゆういちろう)組合長です。
北彩漁業生産組合は、むつ市大畑地区の漁業関係者が集まって設立した組合であり、北彩屋は、主に北彩漁業生産組合が生産した海峡サーモンを主に加工・販売する会社です。この場所では、古くから多くのイカが捕れました。しかし、1989年に大不漁に見舞われてからは、「獲る漁業」から「育てる漁業」に転換。手探りでサーモンの養殖を始めました。
当時、日本ではサーモンは今ほどの人気はなく、国産サーモンの魅力を理解してもらうには多くの苦労がありました。
また、養殖するにあたっては、育てたサーモンが自然災害で全滅するといった事態が発生したことも。安定的にサーモンを供給できるようになるまで、約30年かかりました。
北彩漁業生産組合では現在、大畑漁港から約3キロメートルの場所に生け簀をもっており、淡水で2年、海水で8ヶ月かけてサーモンを育てています。豊かな津軽海峡の海で育った「海峡サーモン」は、肉に厚みがあっておいしい逸品です。
製品開発に注ぐ努力
「海峡サーモン」の加工を手掛ける北彩屋では現在、約20種類の商品を販売しています。どれも、開発にあたっては多大な苦労があったということです。
北彩屋では、濱田さんと組合員が構想を練ったうえで、近隣にある「下北ブランド研究所」と共同で商品開発しています。
良い商品アイデアを得るため、濱田さんたちは、地域外に出張する際は必ずその地の水産加工品も見にいくようにするなど、研究を重ねてきました。
組合長も自ら現場で加工を行う
構想から商品化までは、最短1年、長くて2年ほどかかります。うまく開発が進まなかったり採算が合わなかったりし、断念した商品も少なくありません。
そうした努力を経て生み出された商品は、どれも丹精を込めた力作です。北彩屋では長年、宣伝活動にも注力してきたため、今は東京や大阪にもリピート客は多くいます。
濱田さんは、「サーモンが一番おいしいのは5~7月。この時期にぜひ多くの方に大畑地区にお越しいただき、サーモンを味わっていただきたい」「また、毎年6月に行っている海峡サーモン祭りをきっかけに、大畑地区をもっと盛り上げていきたい」と語ります。
「海峡サーモン」オススメ商品4選&一緒に飲むのにぴったりのワイン
続いて、北彩屋「海峡サーモン」のオススメ商品4選と、「海峡サーモン」と合わせるのにぴったりなワインを紹介します。これらは全て北彩屋のオンラインショップか直営店で購入できます。
お刺身さく
海水の流れが速い津軽海峡で養殖されたサーモンは、過酷な環境に適応するため、脂や肉質が良くなります。
3キロ以上のサーモンは、さまざまな料理の素材として使われますが、特にお刺身にすると「口の中でとろける」としか言いようがないほどのおいしさです。
[冷凍]活〆お刺身さく: 税込4,428円(600g)
海峡サーモン水煮(缶詰)
「海峡サーモン水煮(缶詰)」は、訪日観光客にぜひオススメしたい商品。
蓋を開けると、サーモンの身がぎっしり詰まっています。取材時、筆者はサーモンの身を缶詰から出すのにちょっと苦労したほどです。
一般的な市販の缶詰とは異なり、「海峡サーモン水煮(缶詰)」は、少量の塩以外にいかなる添加物も使っていません。
ご飯と一緒に食べてもおいしいですが、単体で食べてもしょっぱすぎることはありません。どちらの食べ方も試してほしいところです。
海峡サーモン水煮(缶詰):税込864円(1缶)
熟成ほぐし身
津軽海峡産の塩に低温で漬けて熟成させた「熟成ほぐし身」。缶を開けると、濃厚な香りが広がります。
ご飯の上にほぐし身を敷き詰めれば、一口ごとに「海峡サーモン」の深い味わいが感じられます。おにぎりの具材、チャーハン、パスタなどの具材にオススメで、下北半島のおみやげにぴったりです。
熟成ほぐし身:税込864円(1個)
濱田さんイチオシ!だし入り茶漬け
ゼリーのようなパッケージだけを見たら、茶漬けだとはまさか思わないでしょう。でも、この「だし入り茶漬け」は、濱田さんが訪日観光客にもっともオススメする商品です。
「だし入り茶漬け」は、パッケージを開けて白いご飯の上にのせ、お湯を注いでかき混ぜたら、すぐに食べることができます。
中には大きなサーモンの身が入っており、日本のお茶漬け文化と「海峡サーモン」のおいしさを一度に体験できます。
だし入り茶漬け:税込486円(1個)
「海峡サーモン」と合わせるのにぴったり!「下北ワイン Seaside」
本州最北端のワイナリー・サンマモルワイナリーと北彩屋が共同開発した「下北ワイン Seaside」。両社がむつ市の海沿いにあることから、「 Seaside」と名付けられました。
フルーツのような風味をもった辛口の白ワインは、「海峡サーモン」のおいしさをさらに引き立たせてくれます。「下北ワイン Seaside」は直営店とオンラインショップで購入可能。このおいしい組み合わせを試してみませんか?
下北ワインSeaside:税込2,530円
北彩屋のオンラインショップ(日本国内の配送のみ可)
むつ市でご当地グルメ&おみやげショッピングを楽しめるスポット
むつ市でおみやげのショッピングやご当地グルメを楽しむなら、以下の店がオススメです。
ご当地グルメなら「下北名産センター」
大間のまぐろ丼税込2,500円(上)、ほたて刺し定食税込1,100円(左下)、おまかせ海鮮丼税込1,650円(右下)
「下北名産センター」は、おみやげ販売所のほか、食事処があり、下北半島のご当地グルメが食べられます。
隣が魚市場のため、海鮮の鮮度が群を抜いて高く、おいしさはいうまでもありません。
おみやげを買うなら「むつ下北観光物産館 まさかりプラザ」
「むつ下北観光物産館 まさかりプラザ」は、地域の民芸品やおみやげをたくさん販売しています。その中には、北彩屋の商品も一部あります。
下北半島を観光し、海鮮・水産加工品のグルメを堪能しよう!
下北半島へ行くのに一番オススメの方法は、車です。もっとも、八戸からは直通の電車もあるので、アクセスは意外に便利です。
下北半島に来たら、有名な観光スポットに行くほか、ご当地ならではの海鮮グルメや水産加工品をお見逃しなく!
In cooperation with 北彩屋
Sponsored by Reconstruction fishery processing industry market recovery promotion center
Written by Jacky Chen