ひと味違う東京を楽しもう!東京の離島・郊外にあるホテル4選
東京というと、にぎやかな町のイメージがありますが、都内には、自然豊かなスポットや離島もあります。今回は、日本人の日常を体験したり、美しい自然を堪能したりできる、東京郊外のオススメのホテルを4軒紹介します。
東京郊外にはユニークなホテルがいっぱい!
日本の首都・東京には、新宿や原宿、渋谷、皇居周辺など、にぎやかできらびやかな観光地が多くあります。
その一方で、実は東京都内には、自然が豊かだったり、日本人の日常生活を感じたりできるスポットも多くあります。本記事では、東京の郊外や離島にあるオススメのホテルを4軒、紹介します。
都内にある南国の離島・八丈島の「八丈ビューホテル」
Picture courtesy of 八丈ビューホテル
東京から約300キロ離れた離島、八丈島にある「八丈ビューホテル」。
八丈島空港から車で5分ほどで行ける高台に立地しており、島内で唯一エレベーターを備えた、広大な宿泊施設です。
Picture courtesy of 八丈ビューホテル
「八丈ビューホテル」には、和室と洋室の両方があります。新型コロナウイルスを契機に、洋室の多くは改装されました。明るい洋室には、リゾート感が漂っています。
Picture courtesy of 八丈ビューホテル
その一方で、和室は、伝統ある日本旅館のような雰囲気がたっぷり。海を眺めながら、島のゆったりとした時間を過ごすことができます。
このほか、ホテル内には日本酒バー、おみやげショップ、プールなどが備えられており、館内だけでも休暇を満喫できるほど、施設が充実しています。
Picture courtesy of Pixta
「東京から一番近い南国の島」と言われる八丈島は、いつの時代も人気の観光地です。
かつて海外旅行に気軽に行けなかった時代には、東京都民の新婚旅行の聖地とみなされていました。今は、島旅が好きな若者たちの注目を集めています。
ゆったりとした東京の日常を楽しもう!東村山市の「久米川ウィングホテル」
新宿から西武新宿線に電車に乗ること約30分。久米川駅で駅を降りると、都心とは光景が一変します。
自転車で行き来する高校生、食材をいっぱい抱えてスーパーから出てくる主婦、香り高いパンを焼く路地裏の小さなパン屋など……。何気ない風景が、旅をより味わい深くしてくれます。
久米川駅周辺には、高いビルがありません。なので、「久米川ウィングホテル」に泊まれば、客室の窓からスカイツリーや西武遊園地の観覧車の景観を楽しむことができます。
上品な雰囲気の「久米川ウィングホテル」には、4種類の部屋が用意されています。一番大きいのはセミダブルベッドを備えたツインルーム。3人まで利用可能で、ソファをベッドとして利用することもできます。
それ以外の部屋も含め、各部屋には大きな机がついており、勉強や仕事をしたい受験生・ビジネス旅行者も安心です。ショッピングで買ったものを広げることもできます。
幸運な人は、ホテルの社長が所蔵している貴重なアート作品が飾られた部屋に泊まることができ、室内の芸術と室外の自然美を同時に堪能できます。お手頃な価格ながらこれだけ快適さがある宿は、東京でもあまり多くありません。
「久米川ウィングホテル」の朝食は、クロワッサンやデニッシュパンなど、スイスブランドのパンを8種類以上用意しています。
これらは一見簡素ですが、アレルギーに配慮した食材を使っており、宿泊客への深い配慮が感じられます。
パンの隣には、セルフサービス用のオーブンレンジが置かれています。これは人気家電ブランド「バルミューダ」製で、温度制御やスチームに関する独自技術により、パンのおいしさを引き立てます。
さらに、カップに使われている陶器は、近くの陶芸教室の職人さんに作ったもの。それぞれ絵柄が違っていて、とてもかわいいです。
都内で自然を楽しむなら奥多摩!100年の歴史があるあきる野市の「油屋旅館」
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JR中央線の「青梅行き」に乗り、拝島で五日市線に乗り換え、終点の武蔵五日市駅で降りると、あきる野市に到着します。
耳慣れない地名だという方も多いと思いますが、あきる野市は江戸時代、江戸(現在の東京)へ向かう街道沿いの宿場町として栄えました。
今では、自然に親しみたい都民の憩いの場である「秋川渓谷」がある景勝地として知られています。
「油屋旅館」は、武蔵五日市駅から大通りを10分ほど歩いた場所にあります。
「油屋旅館」は、創業から100年の歴史があります。もっとも、もともとは旅館ではなく、「油屋」という名前が示す通り、大正時代は油販売などをしていました。
旅館業を始めたのは、第二次世界大戦後のこと。現在のオーナー・沼田満雄(ぬまた みつお)さんは2代目で、油屋旅館を再興した立役者です。
旅館は一見こじんまりとしていますが、中には和室8室、洋室1室の客室があります。
沼田さんは、新型コロナウイルスの流行を準備期間と考え、部屋やトイレ、キッチン、風呂場などの改装を進め、宿泊客を温かく迎えられるようにしてきました。
その甲斐あってか、最近は自転車好きや自然好きのお客さんが増え、忙しくなっているとのこと。でも、部屋や廊下などは、いつもきれいに掃除されています。
Picture courtesy of 油屋旅館
「油屋旅館」では、料理も人気です。
沼田さんは旅館を継いでから、宿泊客においしい料理を出せるよう、調理師学校に通いました。そして長年の修業の末に生まれた逸品メニューが「秋川牛の鉄板焼き」です。
秋川牛とは、都内で育てられた和牛です。このメニューでは、秋川牛をはじめとして、近隣地域で生産された食材を多く使用しており、沼田さんの料理へのこだわりが感じられます。
「油屋旅館」は、ホテルの平均的な1泊2食の価格と比べると、宿泊料金もかなりお得です。
都心で産地直送のオーガニック野菜や卵を味わえる「ホテルコンチネンタル府中」
Picture courtesy of ホテルコンチネンタル府中
多摩地方でもっともにぎやかな町、府中市にある「ホテルコンチネンタル府中」。新宿から車で25分、京王線の府中駅からも徒歩1~2分で行けます。
単なるシティホテルとは異なり、同ホテルには、自社農場で採れたオーガニック食材を堪能できるというユニークな特徴があります。
Picture courtesy of ホテルコンチネンタル府中
「ホテルコンチネンタル府中」では、青森県に100ヘクタールをほどの自社農場を持ち、農薬・化学肥料を使わずに約70種類の野菜を栽培しています。
収穫した食材、新鮮のうちに東京に直送されます。
夕食バイキング Picture courtesy of ホテルコンチネンタル府中
牧場から送られた旬の食材は、和食、洋食、中華の専属シェフによって巧みに調理され、和食、洋食、中華を問わず、新鮮な味わいを十全に楽しむことができます。バイキング料理を提供するレストラン東北牧場では、野菜を使用したメニューなど、ここだけの料理を好きなだけ味わうことができます。
Picture courtesy of ホテルコンチネンタル府中
客室は6タイプあります。都内では珍しく、4名まで入れる客室もあり、訪日観光客にとっても使い勝手がいいでしょう。
「ホテルコンチネンタル府中」は、人気スポット・高尾山や新宿へのアクセスもよく、スーパーやコンビニも近くにあります。便利で、かつ日本の魅力をたっぷり味わえる魅力的な宿です。
ひと味違う東京を覗いてみよう
都心のホテルは便利ですが、ビル街とは異なる景色を見てみたければ、郊外のホテルに泊まってみるのがオススメです。
東京には素晴らしい自然がたくさんあり、日本人の生活感が感じられる町もあります。郊外に宿泊し、日本の日常を体験するのは、新しい旅行体験になるかもしれません。
Main image courtesy of Pixta
Written by Jacky Chen
Supported by 日本旅館協会 東京都支部