【釜石】仙台から足を延ばして三陸沿岸を巡る1泊2日【東北・岩手】

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東北・岩手県に位置する釜石市は、三陸沿岸の美しい景色と新鮮な海産物を使ったグルメが楽しめる港町です。2021年に開通した三陸沿岸道路によって、岩手県内の遠野や平泉のほか、宮城県の仙台からもアクセスしやすくなりました。本記事では、仙台を観光した後に少し足を延ばして、三陸を1泊2日で巡るプランの一例をご紹介します。レンタカーを借りるととても便利に巡ることができますよ！

ライター

株式会社かまいしDMC

釜石市全体を屋根のない博物館と見立てて、世界遺産である近代製鉄の歴史や、東日本大震災からの復興まちづくり、震災時に賞賛された児童生徒の避難行動を紐解く「防災学習」、漁業や林業、農業の1次産業の体験を提供しています。地域DMOのかまいしDMCでは、これらの観光資源をもとに、博物館への展示物を磨き上げて、皆様にお届けしております。

目次
１．釜石の位置を知ろう
２．仙台と三陸めぐりモデルコース

１．釜石の位置を知ろう

釜石は東北・岩手県の沿岸南部に位置しています。岩手県内にはユネスコの世界文化遺産に登録された「平泉―仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」や、日本の民俗学において代表的な書物のひとつとされる、柳田国男の「遠野物語」の舞台である遠野など、訪れていただきたい素敵な場所がいくつもあります。

新幹線の駅や空港は岩手県の内陸部に位置しているため、沿岸部にアクセスするには距離的に時間を必要としましたが、2021年に三陸沿岸道路や復興支援道路が全線開通してからはグッと便利になりました。

三陸沿岸道路は青森県八戸市から宮城県仙台市を結ぶ、全長359kｍの高速道路です。

また、新幹線の駅や空港がある内陸の花巻市と沿岸の釜石市をつなぐ、釜石道と呼ばれる高速道路も開通しました。

仙台と八戸間にはもともと東北自動車道が通じていましたが、新しくできた三陸沿岸道路や釜石道は、一部区間を除いてほぼ無料で通行できるため、とても便利です。ただし、三陸道にはガソリンスタンドのあるパーキングエリアがなく、お手洗いの設置場所も限られているため、必要な時は一般道におりて道の駅などを利用しましょう。

釜石大観音

〒026-0002 岩手県釜石市大平町3-9-1

釜石湾を一望する高台にあり、釜石の観光スポットです！展望台もあり、大観音胎内も参拝できます。所要時間 50分/参道エスカレーターあり。長さ36メ...

２．仙台と三陸めぐりモデルコース

仙台を観光したのち、レンタカーで三陸沿岸道路を通って沿岸のまちを見て回るコースの一例をご紹介します。三陸沿岸は、リアス海岸が織りなす雄大な景観と、新鮮な海産物を楽しめる美味しいグルメが大きな魅力です。また、東日本大震災の伝承のための施設や震災遺構が各地に残っています。「防災を学ぶ」という目的を、東北旅行でやることのリストに入れてみてはいかがでしょうか。

１日目

10:00　　　仙台港北インターより三陸沿岸道路に突入！（有料区間）

仙台市内でレンタカーを借りて、まずは松島へ向かいます。

10:30　　　松島海岸インターで三陸沿岸道路を降りて、松島町内へ

松島

円通院

〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島町内６７

　　　　円通院は、伊達政宗の孫である光宗の霊をまつった建物で国の重要⽂化財に指定されています。

12:30　　　再び三陸沿岸道路に乗り、石巻河南インターで降りて石巻市内へ

ランチは市内で石巻グルメを楽しみましょう！　石巻では、仮面ライダーの生みの親である石ノ森章太郎ワールドを体験できる「石ノ森萬画館」がお勧めです。

🔳石ノ森萬画館（〒986-0213 宮城県石巻市中瀬２－７）

14:30　　　石ノ森章太郎ワールドを堪能した後は、再び三陸沿岸道路で陸前高田に向かいます。

🔳奇跡の一本松と陸前高田ユースホステル跡

陸前高田では、東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」や奇跡の一本松、陸前高田ユースホステル跡などの震災遺構を見学することができます。豊富な映像資料で、津波の破壊力と得られた教訓を学びましょう。見学後は、併設された道の駅「高田松原」でひと休憩。三陸地方の特産品を買うこともできます。

17:00　　　休憩後、釜石へ向かいます。

18:00　　　釜石中央インター経由し、釜石市街に到着。

陸前高田から釜石までは1時間弱で到着します。釜石にはたくさんのビジネスホテルがあり、旅の宿泊地としては最適です。ホテルにチェックインしたら、夕飯を食べに出かけましょう。ホテルと飲食店は市内中心部に集中しているため、旅行者にとってとても便利です。

夕食には飲食店が軒を連ねる「漁火酒場かまりば」を訪れてみましょう。地元銘酒「浜千鳥」を片手に、三陸漁場で獲れた豊富な海産物をいただくことができます。

２日目

9:30　　　ホテルで朝食後、釜石観光に出発！

市内から車で15分ほどの距離にある震災伝承施設「いのちをつなぐ未来館」を訪れます。未来館のある鵜住居地区では、津波被害で多くの方が亡くなった一方、学校管理下にあった児童生徒の全員が、津波から避難することができたという２つの事実があります。未来館では、被害が起きた理由と命を守ることができた背景の２つに焦点を当てた展示を見学することができます。

いのちをつなぐ未来館

〒026-0301 岩手県釜石市鵜住居町4-901-2

震災の出来事や教訓とすべきことを伝えるとともに災害から未来の命を守るための防災学習を推進する施設。各種防災プログラム・現地体験プログラ...

11:00　　　根浜海岸を訪れる

未来館から車で５分の距離に、美しい白浜と松林が印象的な根浜海岸があります。根浜海岸はかねてから地元の方に愛される海水浴場でしたが、津波被害や地震で起こった地盤沈下により一度はその白浜を失ってしまいました。2021年、砂浜の再生工事が完了し、再び美しい姿を取り戻すことができました。松林を散策したり、白浜に座って寄せては返す波の音を聴いてみたり、のんびりと過ごしたい場所です。