広島を代表する観光地「宮島」基本ガイド
広島を代表する観光名所・宮島。日本三景の一つにも数えられ、毎年多くの人が訪れています。自然の美しさや文化的な価値を兼ね備えており、美しい景色や美食、鹿とのふれあいも楽しめます。広島市内からはフェリーや高速船で気軽にアクセスできます。ここでは、世界遺産として有名な嚴島神社をはじめ、宮島を訪れた際に必ず立ち寄りたいマストスポットを紹介します。
まずは嚴島神社へ 瀬戸内海に浮かぶ島のシンボル
1996年に世界遺産に登録された嚴島神社。平清盛により建立された社殿は、海を敷地とした独創的な配置構成、平安時代の寝殿造りの様式を伝える日本屈指の名社です。境内の沖合200m先には、宮島のシンボルでもある高さ約16mにもなる大鳥居が自身の重みのみで建っており、潮が引くと真下まで歩いて行くことができます。海の上を廻廊で結んだ朱塗りの社殿は、潮が満ちてくると海に浮かんでいるようにも見え、唯一無二の世界観を生み出しています。
天然記念物も!弥山
標高535mの宮島の主峰・弥山。自然の森の美しさ、巨岩奇石が点在する変化に富んだ景観、そして山頂にある展望台からはカキ筏が特徴的な瀬戸内海の多島美、遠くは四国連山まで望むことができます。針葉樹林に南方系の植物が混在し、原始的植物が自然のまま残っている「瀰山原始林」は国の天然記念物に指定されており、世界遺産指定区域の一角を担っています。
四季折々の自然満喫!紅葉谷公園
約700本もの紅葉を有する弥山麓の谷あい、紅葉谷川に沿って広がる公園です。江戸時代に開拓され、モミジの苗木を植えたことが始まりとされています。美しい庭園は地元広島の庭園師が手がけ、石材は現地のものを傷つけず自然の形のまま使用しています。さらに樹木は切らず、コンクリートの面は眼にふれないよう野面石で包むなど、安全性はもちろん自然環境にも配慮。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と季節ごとに変わりゆく自然を満喫できます。
瀬戸内海を丸ごと!宮島水族館
シンボルであるスナメリをはじめ、瀬戸内海の生きものを中心に、350種13,000点以上を展示している中国地方有数の水族館である宮島水族館(愛称はみやじマリン)。「いやし」と「ふれあい」を基本理念に、海の生きものをより身近に感じられる参加・体験型の水族館です。館内には、海に浮かぶカキいかだを再現した「海のめぐみ」、宮島水族館最大の「いやしの海」、磯の生きものを直接触ることができる「ふれあいの磯」など見どころ満載です。
必食!宮島グルメ
宮島を訪れたら必ず味わいたいのが「あなご飯」と「かき」。宮島に臨む大野瀬戸で獲れるあなごは風味も柔らかさも格別。脂がしっかり乗ったあなごの旨みを引き出す「あなご飯」は宮島名物として知られています。あなご同様に大野瀬戸で養殖された「かき」は、香り、味、歯ごたえともに極上の逸品。磯の風味とミネラルをたっぷりと含み口に入れた瞬間、特有の旨みがしっかりと広がります。瀬戸内海で育まれた海の恵みを存分に楽しみましょう。
歴史深き宮島土産
宮島土産と言えば、やっぱりもみじ饅頭。もみじ饅頭が誕生したのは1906年。宮島の旅館岩惣のおかみが、高津常助菓子職人に依頼して作ったのが始まりだと言われています。こし餡、つぶ餡のほか今や定番となったチョコレート、カスタード、抹茶、チーズから、お店ごとに考案された個性あふれる変わり種まで、多彩な味を楽しめます。島内にしかないお店もたくさんあるので、お気に入りのもみじ饅頭を見つけてお土産にしてみてはいかがでしょう。
もみじ饅頭と並ぶ宮島土産の代表格「杓子」は200年以上の歴史を誇る伝統工芸品で、実用品としてだけでなく縁起物のお土産としても人気です。縁起物として有名になったのは、「幸せをめしとる」という語呂からなのだとか。家族や友人にはもちろん、自分用にもぜひ買って帰りましょう。
広島県といえば「宮島」「原爆ドーム」の世界遺産だけではない、広島県の旬で、魅力的な観光情報を発信します! 広島はおいしいものがいっぱい!広島の代名詞ともいえるお好み焼きやカキ・タコ・鯛・あなごなど新鮮な魚介類、今や全国区の尾道ラーメン、肉質が高いことで評価されている広島牛、手打ちそば、生産量日本一のレモンやみかん・ぶどうなど豊富な食の資源は広島ならでは。また海フェスタ、神楽や壬生(みぶ)の花田植など地域ならではのイベントも数多く開催されます。しまなみ海道でのサイクリングやトレッキング、スキー・スノーボードなどアクティブ派にも飽きさせない。 世界文化遺産に登録された宮島や原爆ドームだけでない魅力が多く、楽しみ方もいっぱい。