【日本酒】復活の日本酒 養老酒造 鵜州
愛媛県大洲市に唯一残る酒蔵「養老酒造」がつくる純米大吟醸酒「鵜州」は、養老酒造が創業以来、初めて醸した純米大吟醸。ほのかに香る吟醸香と、するりとキレる飲み口が食中酒としての完成度を一段と高め、旬の焼き魚や焼き物の味を一層引き立てます。「鵜洲」は大洲市の名物である「鵜飼い」から命名しました。
危機に瀕した酒蔵
養老酒造は大正十年(1921)創業の愛媛県大洲市肱川地区にある酒蔵。「和醸良酒」を拠り所に手作りにこだわった酒造りをしています。
「和醸良酒」とは「和の心は良酒を醸し 良酒は人の和を醸す」という意味の言葉です。
この養老酒造は2018年7月に起きた西日本豪雨により壊滅的な被害を受け、一時は操業停止状態に陥ってました。
1階部分がすべて流された養老酒造の酒蔵
豪雨直後の周辺の様子
洪水が発生した時間に止まってしまった蔵の時計
代表の山内氏も西日本豪雨により蔵の樽からすべて流されてしまい、廃業を考えたそうです。
復活を遂げた酒蔵
一時は廃業の危機に瀕していた養老酒造ですが、代表山内氏の長男がUターンし家業を継ぎ、またクラウドファンディングなどの支援も受けて奇跡の復活を果たしました。
家業を継いだ若き杜氏として活躍する山内氏の長男
山内氏の長男がかえってきて生まれたのがこの純米大吟醸「鵜州」です。
気軽に日本酒を楽しめる場所
この鵜州など地元のお酒を扱っている観光エリアにあるお酒屋さんが「酒乃さわだ 小倉邸」です。「酒乃さわだ 小倉邸」では日本酒のテイクアウトもしており、1本90mℓから小瓶でのテイクアウトが出来ます。プチギフトとしても人気で、飲める人は「話のタネに高級大吟醸を味見」「大洲の地酒を試したい」と理由をつけて数種類買うもよし。店主と酒談義に花を咲かせるもよし。飲めない人も、旅の記念に店内を見学するだけでも楽しめます。「酒乃さわだ 小倉邸」で、「ちょこっと買う幸せ」を味わってみてはいかがでしょうか?
店内は古民家を生かした内装になっていてたいへんおしゃれです。
もちろん棚には鵜州も置いてます。
大洲市は四国の西側、南予と呼ばれる地域に属し、大洲盆地を中心に、北は瀬戸内海、南は四国山地に面した地域です。 市の中心には清流・肱川が流れ、その名の由来ともいわれるように肘のように湾曲した川が、まちを巡っていることで、自然・歴史文化・名産品に多くの恵みをもたらしました。 江戸の昔、大洲城の城下町として栄えたその名残が、肱川のほとりに息づいています。